<9>米兵は金ヅル「少年ポン引き」でドル紙幣をポケットに

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■ヤクザ・警察VS朝鮮人

 マーケットは日暮里から秋葉原あたりまで続いていた。現在の上野のアメ横は当時の名残だ。その先でいったん切れた後、新橋から再び始まり、南に延伸していた。


 そこを縄張りとする地元のヤクザにとって、敵は近隣諸国の出身者だった。

「日暮里のマーケットでは年中、日本のヤクザと朝鮮人がドンパチやってたよ。朝鮮人は米軍から横流しされた機関銃を持っていたからね。それをトラックに積んで、走りながら撃ちまくるんだ。五等国民、敗戦国民って日本人をバカにしてたけど、おまえら戦ったのかよって思ったね。警察はいるんだけど、GHQに拳銃の所持を認められていなかったから、制止することもできない。ひどいもんだったよ」

 武器を持たない警察にとって、むしろヤクザは頼みの綱だった。血気盛んな連中を使って、我が物顔で権益を拡大する外国人勢力を抑え込むハラだった。

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