なぜ銅の剣までしか売らないんですか?

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ここは武器の店だ。 どんな用だい?

なぜ最初の街には『銅の剣』までしか売ってないのか。 なぜどの街でもアイテムの売値と買値が決まっているのか。 なぜモンスターを倒すとゴールドが手に入るのか。 なぜ未だ、『勇者』達は死地に向かわされるのか。 勇者は世界各地から輩出され、過去250年間に魔王は3回討伐されてるはずなのに、すぐに新たな魔王が現れてしまい、一向に平和は訪れない。 主人公の商人『マル』が住む『パラグラ』も、ほぼ毎年勇者が輩出される城下町。 頻繁に行われる勇者出陣パレードと慰霊祭にウンザリしていたら、なんと今年の勇者に弟の『バツ』が選ばれてしまった。 過去生きて帰ってきた勇者は一人もいない。 むざむざ弟を死なせるわけにはいかない。 弟のために強い武器や防具を用意したいのに、なぜこの街の武器屋は『銅の剣』までしか売ってないのか。『ドラゴン殺し』は?『バスタードブレード』は? なぜ商人達は強い装備を売らない? そもそも、なぜ国は勇者に最初から強い装備を与えない? この世界の"不自然"で"不自由"なルールに気づいたマルは、『商人ギルド』の本部を目指し各地を旅する。 しかしどこの商人もエゲつない商売をしてばかり。 倫理を逸脱した商人達を見て、マルは何を思うのか。 そして商人ギルド本部で世界の仕組みを知った時・・・。

ここは武器の店だ。 どんな用だい?

エピソード

完結 14 (106,973文字) 2019.09.27更新

レビュー

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ウィスタリア

ウィスタリア

starstarstar So Good!!
heart heart22

RPG×資本主義×現実をひとつにした小説

本作はドラクエ的世界観に経済的視点が混じった作品である。似たような話にまおゆうを思い出し、デジャヴを感じた。主人公の名前が適当な点もマイナスである。作者は自分のキャラに愛着がなさそうだ。 しかし、だからといってダメではない。今作品の主人公は商人見習いという経済的視点を持つキャラである。この主人公は頭の良いキャラとして設定され、作中でもそれが遺憾なく表現されている。また、サブキャラも現実にいそうなリアリティのあるキャラばかりで、読んでいて飽きなかった。 そして作中では主人公が旅をするが、黒人奴隷、麻薬と煙草、中世イギリス、銃火器と戦争など世界史で習ったことをRPGの世界観に擦り寄らせ作っている。これにより、現実の悲惨な出来事をエンタメとして楽しめた。 また、作者は元金融マンでその時の経験が作中で生かされており「物を売るとはどういうことか」その点を重点的に描写されている。 さらに騙される人、自分で考えない人、頭の弱い人、貧乏な人など弱者に対する言い分がこの作品では目立った。これは馬鹿な人を知ってないと書けないと思う。 評価すると今作品は万人受けはしないが、教養のある人を推奨する。

2019.09.24 12:25

作者情報

キャリアコンサルタント。 キャリア支援活動の一環で動画や小説を作っています。 YouTubeチャンネル→https://goo.gl/QMyYmM(Fラン大学就職チャンネル) Twitter→https://twitter.com/F_kokutiyou