Haruhiko Kono

河野治彦


 在キューバ30年のパーカッショニスト。キューバでプロのパーカッション奏者として活躍する数少ないの日本人の一人。現在は5人編成のキューバ音楽グループ「コーノ・イ・ロス・チーコス・デ・クーバ」のリーダーを務める。

 大学在学中に打楽器「コンガ」に出逢い、キューバ音楽に魅了される。大学卒業後は東京のラテンバンドに所属。プロのパーカッショニストとして音楽活動をしている最中、1987年、単身キューバへ29歳で渡り、「キューバ音楽の至宝」と言われるパーカッション奏者のチャンギートに師事する。

 1993年には、世界的なパーカッション奏者でグラミー賞受賞者であるオスカル・バルデスがリーダーを務めるアフロ・キューバン・ジャズ・バンド「ディアカラ」のメンバーとなり、20年以上に渡りパーカッショニストとして活躍。2003年には同グループのメンバーとして長崎ハウステンボスで凱旋公演を行なった。

 1992年より20年間、作家の村上龍氏の元、キューバミュージシャンのCD制作やコンサート、映画撮影のサポートを行い、また、ファッション・デザイナーのコシノ・ジュンコ氏のキューバでのファッション・ショーにおけるコーディネータも務めた。

 そして、2015年、河野がハバナのトップミュージシャン達を集め、5人編成のバンド「コーノ・イ・ロス・チーコス・デ・クーバ」を結成。日本民謡とキューバ音楽を高次元で融合させた楽曲が完成し、2017年にファーストアルバム「Universos Paralelos」を発表。

 2018年にはウェイヴ・メイカーズのAIYOU(アイヨウ)Recordsから同日本盤がリリースされる。日本盤には作家の村上龍氏、音楽評論家の田中勝則氏、アベル・アコスタ キューバ文化省筆頭副大臣もコメントを寄せる等、その活動に期待が高まっている。

 雑誌『News Week』にキューバでの音楽活動に関するインタビューの掲載(2007年)や、

読売テレビの『グッと地球便』(http://www.ytv.co.jp/chikyubin/oa/article20130721.html

やテレビ朝日『世界の村で発見!こんなところに日本人』(https://www.asahi.co.jp/konnatokoroni/backnumber/20160621/index.html

等、現地での音楽活動は日本のメディアにもたびたび取り上げられている。