沖縄県内の新型コロナウイルスの新規感染が前日からほぼ倍増し71人となった19日、医療機関の病床数に対する入院患者の占める割合「病床占有率」が8日ぶりに100%を超えて数値上は満床を超える状態になった。新規PCR検査の陽性率も過去最高の10・5%になり、依然として厳しい感染状況が続く。
県が19日に確保した医療機関の病床365床に対して入院中は381人だった。県によると、報告には時差があるため、一時的に100%を超えたが、実際は全員が入院できている。とはいえ、満床に近い状態は続いたまま。県の糸数公保健衛生統括監は「医療機関にさらに病床が確保できるか相談する」と述べた。
重症手前の中等症病床は107床が埋まっており、あと39床が受け入れ可能。直近1週間のPCR検査の陽性率はこれまで過去最高だった15日の9・7%を上回り10・5%になった。
陽性者に占める無症状者の割合について、糸数統括監は「以前よりは減っている。最近はゼロが続いている」と説明した。重症化リスクの高い人などを除いて、濃厚接触者で無症状の人にはPCR検査をしない県の方針が影響しているとみられる。
(写図説明)県内感染者の居住別状況
(写図説明)県の新型コロナ感染に関する判断指標と現状


