この記事では、ご使用のオーディオシステム設定のグラウンドループを取除く方法についてご説明します。グラウンドループとは通常、オーディオ信号の中のバズノイズやハムノイズと聴覚されるものです。 これはコンピュータに接続された周辺機器を含め、アース接続に電位を伝える装置が原因となることがあります。
注意:ターンテーブルを用いたTRAKTOR SCRATCH DJをご使用の場合、ターンテーブルのアース線がオーディオインターフェースやDJミキサーの背面にある接地ネジに接続されているかご確認ください。アース線や接地ネジが備わっていない場合、ご使用ハードウェアの製造元に詳細をご確認ください。
これらの点を踏まえた上でグラウンドループを解消する以下のヒントをお読みください:
電源供給
低品質のバッテリは、特にノートPCにおいてグラウンドループノイズの要因となることがあります。パソコンからバッテリを取り外してAC電源で動作させ、問題改善されるかご確認ください。バッテリを交換される際は、永久的な損傷を避けるため、ご使用コンピュータのスペックに適した仕様かどうかご確認ください。
電源出力の共有
ご使用装置はすべて同じ電源コンセント(電源タップなど)に接続してください。ノートPCにバッテリが装着されていない場合でも、独自のバッテリを備えた外部機器からのグラウンドノイズの影響を受ける場合がありますのでご注意ください。物理的に相互接続されたすべての機器は、同じ電源を共有するようにして下さい。また、極性されたコンセント(2極)とアース付きコンセント(3極)は、回路を分離するために個別に接続する必要があります。
装置の取り外し
グラウンドループがどこで発生しているのかを特定するために、コンピュータやミキサーに接続されているスピーカーとアンプ以外のすべての装置を取り外して下さい。これはコンピュータに接続されているすべての周辺機器(外部記憶装置、CD-Rドライブ)も当てはまります。アンプやスピーカーがグラウンドループの発生源になっていないか確認するには、アンプやスピーカーが接続されていない状態でオーディオ機器からの出力をヘッドフォンでご確認ください。グラウンドループの発生源が特定出来た場合には、オーディオ接続のグラウンドリフトで問題解決出来る可能性があります。電源の接続に対してはグラウンドリフトを行わないで下さい!
注意:ご使用の装置でグラウンドリフトがサポートされているかどうか、グラウンドリフトを行う前に製造メーカーにお問い合わせください。装置によってはグラウンドリフト用のスイッチを備えているものがあります。それ以外にはオーディオケーブルを変更したり、DI-Boxを使う方法などがあります。(下記をご参照ください)
バランスケーブルの使用
可能であれば、オーディオ機器をミキサーやスピーカーに接続するためにバランスケーブルをご使用ください。ご使用のミキサーがアンバランス、バランスどちらのインプットも備えているなら、ミキサーのバランス入力に接続して下さい。
DI Boxを使用する
上記の方法で問題が改善出来なかった場合には、オーディオ機器やミキサー、スピーカーの間にDI-Boxを設置してみて下さい。DI-Boxではアンバランスな音源にバランス用オーディオケーブルを使用する事が出来ます。また、ほとんどのDI-Boxはグラウンドリフトのスイッチを備えています。