伊藤詩織氏が生まれた1989年から、山口敬之氏に出会う前年である2012年まで、時系列で追ってみたいと思う。なお筆者のコメントは💡、伊藤氏の著書「Black Box (以下BB)」で書かれた部分は黄色の下線で示す。
1989年
神奈川県にて長女として生まれ育つ
弟と、歳が8~9歳ほど離れた妹がいる
9歳からモデルを始める
中学生の時に突然倒れ、長期入院する
2005~2007年(16~18歳)
2005年 神奈川県の高校に入学 履歴書より
2006年 アメリカのカンザス州の高校に1年間留学 履歴書より
2008~2009年(19~20歳)
4月 日本の短期大学入学 履歴書より
8月 ドイツで開催された日独交流会プログラムに参加 SNSより
日本の短大卒について
伊藤氏は著書で、高校卒業後は昼夜を問わずバイト掛け持ちし、テレビ局で報道アシスタントのバイトを1年ほどした後、友人と東南アジアの友達を訪ねる旅行をし、その後ドイツの大学に行ったと書いている。
しかし、実際には高校卒業後、日本の短大に入学したようである。伊藤氏が山口氏に提出した履歴書には「2008年 神奈川○○短期大学 入学、2010年 卒業」と記載されてある。
💡日本で短大を卒業したことは著書に書かれていない。また今までインタビューなどでも言及したことがないことから、伊藤氏は日本の短大卒を公にしたくないようだ。なぜだろう?
ドイツでの日独交流プログラム参加
前述の通り、伊藤氏は著書の中で、ニューヨークへ留学するため約1年間バイトをしたが、金銭面で現実的でないと悟り、学費のほぼかからないドイツの大学にまず行くことにしたと説明している。
しかし短大入学後、半年も経たない2008年の8月、ドイツのベルリンで開催された若者向けの日独交流会に参加している。


2008年度の参加費は不明だが、2015年度の参加費は、航空費、昼食代、夕食後のオプションプログラム、その他個人的な費用を除いて1人600ユーロだった。つまり合計で少なくとも2000~2500ユーロほどはかかったはずだ。
💡ドイツの大学に行くことに決めたのは、本当に学費が安いからだったのだろうか。伊藤氏が参加した日独交流プログラムは希望者参加、つまり伊藤氏は短大入学後すぐにドイツに興味を持ったことになる。その理由が「ドイツの大学は学費が安いから」だとしたら、総額25~30万円ほどもかけて日独交流会に参加するのは矛盾している。
2010年(21歳)
3月 短期大学を卒業
7月 ベルリン○○大学にて国際関係学について学ぶ 履歴書より
伊藤氏の友人が、伊藤氏が成田空港から出発した時の写真を8月にSNSに投稿している。




著書では単位取得のためドイツの大学に行ったと書かれているが、ドイツの大学はサマースクールに参加しただけの可能性がある。理由は以下の通りだ。
六本木のキャバクラ勤務
ブログ読者より「2010年頃から六本木のキャバクラM(もしくは同グループのA)、その後2011年には、今は名前が変わったキャバクラGに勤務していた 」との情報提供があった。伊藤氏の著書「Black Box」にも登場する親友Kと、セクハラで退社したRは、2人ともそのGで伊藤氏が仲良くしていたキャバクラ嬢とのこと。

伊藤氏のGでの源氏名は「杏」、渡辺謙の娘、杏に似ていることから当時の店長Iさんが名付けたそうだ。芸能人の卵などもいる店で、ナンバー1になるためにガツガツ働いてる子はいない。お酒を飲んでニコニコしているだけで、客にブランド品を買ってもらえたり、海外旅行に行きたいけどお金がないと甘えれば20万円くらいはポンとくれる。ナンバー1で月の稼ぎが400万円くらいなので、杏(伊藤詩織)さんくらいだと50~100万円ほどではなかったか。
2011年の夏には確実に在籍しており、伊藤氏は親友KとR、他数人のキャバ嬢と、仕事終わりにクラブ(踊る方の)に行っていたとのこと。彼氏は外国人で、店に籍だけおいて海外に行っていた事もある。以前は伊藤氏のインスタグラムに、みんなでクラブにいた写真やタグ付けされた夜遊び写真があったが、今は全て削除されているそうだ。
友人のR(源氏名はYUME)は、セクハラで会社を辞めて水商売を始め、客の弁護士(Rの指名客ではない)に毎回、場内指名で裁判の相談をしていた。Rはセクハラで退社したことを、客だけでなく、Gの女の子にも話しまくっていたとのこと。

ドイツとスペインの大学の謎
著書では、ドイツの大学に行くことに決め、アラビア語も勉強したいと思った。だが英語で学べる授業の範囲に限りがあったため、スペインの大学で国際関係を学びながらシリアに留学できる制度があると聞き、スペインに行った。しかしシリア行きは情勢が悪化し断念したと書いている。
ドイツの大学は「行くことに決めた」と書かれてあるのに対し、スペインは「制度があると聞き、スペインにも行ってみた」と、明確に「大学に行った」とは書かれていない。伊藤氏が山口氏に提出した履歴書には、スペインに関しては大学はおろか、語学研修すら書かれていない。
2011年(22歳)
12月 伊藤氏は友人に「Greeting from Germany」とツイート。同じ友人が別の友人に、伊藤氏はバルセロナに住んでいるが、クリスマスを彼氏と過ごすためにドイツにいるとツイートしている。




2012年(23歳)
5月 スペインのセビリア祭り「Feria de Abril」の写真をInstagramに投稿

これらの投稿から、伊藤氏は少なくとも2011年12月から2012年5月までスペインに住んでいたことが分かる。スペインで一体何をしていたのだろうか。
謎のモスクワ滞在
伊藤氏が翌年の2013年4月から始めたブログに
読み始めたらとまらず、私は去年、モスクワの冬なんて忘れるくらい引きこもって、読みふけったのですが。。
とある。また別の日には
そういえば、モスクワでイクラ・クレープなんてあったな。。!
最初はご飯と一緒がいい!なんて思ってたのに、はまっていっぱい食したあの頃。。笑
とも書いてあることから、数日の旅行での滞在ではなかったことが分かる。しかし、伊藤氏は著書でもインタビューでも、このモスクワ滞在について一度も言及したことはない。モスクワで一体何をしていたのだろうか。
11~12月 ニューヨーク移住
上と同じブログの2013年4月3日の投稿に
去年12月、お友達とセントラルパークを散歩していたところ、 陽だまりに包まれた何とも幸せそうな女性達の結婚式に通りかかりました。
とあることから、モスクワに滞在した後、おそらく11月~12月頃にニューヨークへ移り住んだことが推測される。
著書には、当時遠距離で付き合っていたパートナーの彼と一緒にNYへ移住し、一緒に住んだ。NYでは写真とジャーナリズムを専攻、ドキュメンタリーも撮り始めたとある。
まとめ
著書やブログによると、伊藤氏はドイツ、スペイン、モスクワ、ニューヨークと移動している。しかも2013年4月までに40カ国を旅したとある。資金は一体どうやって得ていたのだろうか。この間彼女はずっと、学生ビザで海外に滞在する学生だったはずだ。
提供された情報が正しければ、資金はキャバクラで働いて、もしくはキャバクラで出会った客から援助を得ていたのだろう。言っておくが、私は水商売で働くことを非難しているわけではない。水商売だって立派な職業だ。私の友人にも短期間ホステスとして働き留学費を工面した子もいる。
問題は、伊藤氏がそういった経歴や学歴を隠蔽している可能性があるということだ。前述の通り、スペインでは大学に通っていなかった可能性が高いし、ベルリンの大学では夏期留学だけだったかもしれない。
伊藤氏の著書を読んだ多くの読者は、彼女は日本の高校を卒業した後、ドイツへ留学し、その後スペインへ留学し、そしてニューヨークの大学へ留学したと思うだろう。そして伊藤氏はそれらの学校名を一切明かさない。
その主張の信憑性を巡って民事係争中である伊藤氏が、自らの著書で学歴や職歴に関して隠蔽や誇張、嘘をついているとすれば、それは大きな問題だろう。山口氏との事件に関する伊藤氏の主張にも、虚言があると考えるのが妥当となるからだ。
次回は、いよいよ伊藤氏が山口敬之氏と出会った2013年からの考察を掲載する。

