縋っていいのだと言われても縋る気になどなれない その痛みは何処までも自分に深く食い込んでいて既に分かつ事のできないものになっている 切り離せば自分も剥がれ消えていくほどに
Nayuta
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誰にも何にも縋れない凭れることのない自分だけで抱える痛みがある
あなたはわたしのこころ
大丈夫。私はまだ何とか生きている。若しかしたら今までよりも少しだけ上手に。
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またあの時のようにずるずるとぐずぐずと体調を崩して行くのだろうか。止めるすべが分からない。「なるべく普段通り」にというまじないに頼るほかない。
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であれば、今日のあの食べものは生まれて初めての食事なのだから上手く食べられなくても問題はない。むしろ、初めてにしては上手くやった方ではないか。
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私は昨日、いちど死んだ
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ここはさいはてのくに
飲みかけのカシスオレンジ、3人の子供たち、…あたたかな毛布、笑っている貴方。
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ああ、貴方の夢
世界に愛されていること…… きっと誰もが。この私ですら漏れなく、ずっとずっと昔から、最初から。ようやく気づけたよ。
貴方は世界の代わりに、
だって、ねえ私は知っているのだから。知ってしまったのだから。確定されていた未来。救われること。あの時、確かにあの瞬間、私は。貴方に、ああ私は、貴方に救われるために生まれてきたんだ。
何もかもがある苦しい今だって、この先の全て無くなった後だって、しあわせに違いはないのだと。
私はまだ悲しいほどに人で、だからこそ出来る何かを今している。いるのだと、信じたい。
はやく私は人でないものになってだからこそ出来るあなたをまもる何かになりたいのに。
嗚呼、夢みたいだ。
私はもう多くのことを知ってしまった。
知ってしまえば。愛する他ないのだ。その脆い心を、あたたかい魂を、傷を、弱さを、強さを知ったなら。如何して愛さずにいられるだろうか?
格好良い貴方だけを好きでいたなら、私はきっと今よりも正気でいられただろう。
優しい人よ幸福であれ
嗚呼この一瞬があったのだから、もうこれからこの時間を共有できなくても良いのだと思った
感情を心をどこかに置き去りにしたまま
虚ろな目で流れていく時間を見るともなく見つめながら生きていた
泣いてもよいほどに日々はつらく日常は酷で空気は乾燥し罅割れていたというのに、
大人になると泣かなくなるというのはほんとうで、私も久しぶりに涙してから自分が泣かずに過ごしていたのだと気付いたのだ。
光、光、光、光。
不器用でも、ぎこちなくても、少しずつゆっくりで良いから、進めること。続けること。全部が全部が駄目だなんて、そんなことはないと、思い出すこと。
如何して聴かずにいられたのだろう。私はずっと、全然、平気じゃなかったのに。
理由もなく意味もなく長い間避けて聴かなかった世界で一番うつくしい音楽
。それをまた聴いて、一音目で涙が滲んだ
私たちは色々なものを見て見ない振りを続けている。世界で起きる全ては私たちには大きすぎて心が受け切れない。不意に気付いて哀しくなる。見落としてきた些細な或いは大事だったかもしれない何かを思って。
伸びた髪が耳元でさらさらと音を立てる。心地良くて、煩わしい。
弱々しい咳をする
それがどれだけ小さくとも見えなくとも、見出して、縋るように、一人泣きながら生きているしかないのだから
そんなこと云ったって日々の僅かな幸福を糧に生きているのだし、
このちっぽけな体の中で何が起こっているのか 神様さえ解りはしない
人間でなくてもいい 何かきらきらと光る形のないもので、あの人のつらく苦しいような人生の一瞬に、僅かな慰めを齎したかった。
私という存在があの人にとって何の意味もないのだということ、それを噛みしめて哀しみがこんなにも湧いてくる
哀しさの向こうに希望が見える。
まるで夢のように過ぎ去ってしまった
願いのような
祈りのような
それは悲痛な叫びのようでもあって、だからこそこんな辺境の端まで届いたのだろう
私は「それ」がなければもうずっと前に駄目になっていたんです。貴方の「それ」が、私を繋ぎとめてくれました。世界が美しいことを、光が確かにあるということを、遠く遠くから知らせてくれたから。
貴方は確かに貴方の願う通り誰かを救っている。おそらく多くの人を、少なくとも私一人を
さあ、一刻も早い幕引きを。
祈ることでしか、カタルシスは得られない
私は私でいたいのだろうか
全て忘れられるなら、その方が良いのかもしれない。少なくとも楽になり幸福になる。ただ、その私はもう私ではない。
「悲劇にしか成り得ず、世界から消し去るほかない」
好きかもしれないなどということは、
好きというもののことをあまり考えたくない
文字にして感情が形になりかけ、恐ろしい気持ちが増してしまった。まるでこれは…
一緒に遊べて嬉しいな。皆じゃなくて2人で行けてもそのことに抵抗がないみたい。貴方はよく話し、またねと言って別れたね。それら全てが、
この気持ちに名前をつけてはいけない。
また次の世界で会いましょう。
あの時わたしはあの人のことだけを考えていた。考えていられた。何にも邪魔されずただひとつのことを。
帰ってきた後それを思い出すために旅をするのだという 何度も思い出すあの一人きりの小さな旅を 確かな幸福の記憶として
今日見た夢のこと。殆ど忘れてしまって曖昧な記憶しかないけれど、幸福の尻尾のようにあの人がいたことを覚えている
そして何より、闇を恐るがため
空に憧れて宇宙に心を奪われて
人間は地上に星を作った
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