新型コロナウイルスの感染者を「重症」と判断する基準について、国の基準に従う自治体と、そうではない自治体に分かれていることが、FNNのまとめで明らかになった。

厚生労働省は、感染者を「重症」と判断する基準について、ICU(集中治療室)で治療を受けているか、人工呼吸器をつけているか、もしくは人工肺(ECMO)をつけているか、この3つのいずれかに該当した場合、重症者として集計するよう求めている。

しかし東京都では、人工呼吸器とECMOを使っていないICUの患者については、重症者として集計していないことが18日に明らかになった。

その後、FNNで各自治体の判断基準を取材したところ、茨城県と京都府、福岡県なども、東京都と同様にICUの患者については重症者として集計しておらず、北海道や神奈川県、大阪府、沖縄県など、そのほかの多くの自治体では、国の基準通りに重症者としてカウントしていることがわかった。

取材によると、東京都と茨城県は、軽症の患者をICUで治療することもあるために、国の判断基準を採用していないという。