[北京 18日 ロイター] - 中国医薬集団(シノファーム)のLiu Jingzhen会長は、傘下の中国生物技術(CNBG)が開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、2回接種分の価格は1000元(144.27ドル)以下になるとの見通しを示した。光明日報が伝えた。
シノファームは規制当局の最終承認取得に向け、アラブ首長国連邦(UAE)で後期臨床試験を実施中で、年内にも一般利用に向けた準備が整う可能性があるとの見通しを示している。
Liu会長は光明日報に対し「非常に高額な価格設定にはならない。接種1回当たり数百元となる見込みで、2回接種で1000元を下回るだろう」と述べた。
米バイオ医薬大手のモデルナは今月、自社の新型コロナワクチン候補の小規模契約向け価格を1回当たり32─37ドルに設定したと明らかにした。
また米政府は7月、米ファイザーと独ビオンテックが開発を進める新型コロナワクチンについて、1億回分の供給を確保することで合意。米国民5000万人への接種が可能になり、1人当たりの費用は2回の接種で39ドルになるとみられている。