中国の新型コロナワクチンは安全で免疫原性あり
【8月18日 Xinhua News】中国が開発した新型コロナウイルスの不活化ワクチン候補は安全であり、免疫反応を引き起こすことが確認されたという臨床試験のデータがこのほど、「米国医師会雑誌」(JAMA)に掲載された。
論文は、中国医薬集団(シノファーム)傘下で中国生物技術(CNBG)と提携している武漢生物製品研究所と、中国科学院傘下の武漢ウイルス研究所が開発した新型コロナウイルスの不活化ワクチン候補の第1相、および第2相の臨床試験結果をまとめたもの。
臨床試験には、第1相試験に96人、第2相試験に224人の合わせて320人の健康な被験者が参加した。被験者の年齢は18~59歳。
接種するワクチンの量(低用量、中用量、高用量)に応じて被験者をグループに分け、被験者の中和抗体の幾何平均抗体価を調べたところ、被験者に中和抗体が産生されており、このワクチンに免疫原性(免疫反応を起こす能力)があることが示された。
安全性の面では、最もよく見られた有害反応は接種部位の痛み、次いで発熱だったが、いずれも局部的で軽く、深刻な有害反応は見られなかった。(c)Xinhua News/AFPBB News