チャートで見る
日本の感染状況
新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの国内の感染状況はどうなっているのか。8月19日の新たに亡くなった人の数は14人と4日連続10人超だった。全国に占める首都圏1都3県の比率は、1週間移動平均で8月初旬は5割を超えていたが、足元では2割強で、首都圏以外での死者の増加が目立つ。感染状況をチャートで見る。
2020/8/20 15:45 最終更新
東京都
新規感染者数
人
8月20日は東京都で新たに339人の感染者が確認された。5日ぶりに300人を超えた。都内の感染者は累計で1万8607人になった。都は感染状況の警戒度を4段階の指標で最も深刻な「感染が拡大している」に位置付けている。
新規感染者のうち経路不明者の比率
%
東京都の感染者のうち、感染経路が分からない人はどれくらいの比率なのか。7日間平均で経路不明者の比率を見てみると上昇傾向にあり、8月1日以降は60%を超えている。政府の分科会は50%以上なら感染段階が1から4まであるステージの3、4に該当するとしている。
直近1週間の年代別感染者
(8月19日時点)
20代
32%
30代
22%
60歳以上
14%
その他
32%
東京都で1週間に見つかった感染者を年代別に見てみる。目立つのは20代で、全体の3割強を占める。次に多いのが30代。若い世代でも10代以下の感染者は少ない。重病になりやすいとされる60歳以上の感染者は約1割を占める。
入院患者数
人
東京都の入院患者は8月19日時点で1614人だった。東京都はコロナ患者向けにすぐに使える病床を2400床確保している。政府の分科会は現状で確保した病床の25%以上が埋まった場合、感染段階が上から2つ目のステージ3に該当するとしている。
重症患者数
人
東京都の入院患者のうち、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO)を使っている重症者は8月19日に32人いる。4月28、29両日に105人いたのと比べると、抑えられている。患者は若者が多いためで、高齢者に感染が広がると病床が逼迫する恐れがある。厚生労働省の重症基準は集中治療室(ICU)の患者を含めるが東京都は除外している。ICU患者を含めると10人前後増えるとみられる。
検査の陽性率
%
東京都で検査を受けた人数に占める陽性者の割合(陽性率)は8月18日は5.5%だった。5月下旬は1%未満だったが、現在は6%前後で推移している。政府分科会の指標によると、10%以上で感染状況は上から2つ目のステージ3に当たる。陽性率は直近7日間の平均値で計算している。
全国の感染状況
新規感染者数
- 0
- 1
- 5
- 10
- 15
- 20
8月19日に新たに確認された国内の感染者は1063人だった。1日の感染者の数がどのように増えたり減ったりしているのか、ヒートマップで見てみる。赤色が濃いほど人数が多い。東京都など1都3県の首都圏だけでなく、感染は地方に広がっている。5月の大型連休明けに薄くなったヒートマップは各地で再び赤く染まっている。
都道府県別
のデータを表示する
東京都の新規感染者
人
東京都の感染者、回復した人、死者の数
人
東京都のPCR検査人数
人
東京都の人口10万人あたりの感染状況
人
(8月18日時点)
全国
首都圏1都3県とその他の新規感染者数
- 首都圏
- その他
人
1日あたりに確認された感染者の数をみてみる。8月19日は1063人だった。そのうち首都圏1都3県は389人で37%を占める。感染は全国に広がっており、首都圏以外の割合が徐々に高まる傾向にある。
首都圏1都3県とその他の累計感染者数
- 首都圏
- その他
人
全国の累計感染者は8月19日時点で5万8027人に達する。首都圏1都3県の感染者は2万8246人。首都圏以外の地域の割合が増えており、10日以降、首都圏が全国に占める比率が5割を切った。
首都圏1都3県とその他の新規死者数
- 首都圏
- その他
人
1日あたりの死者数は19日に14人だった。4日連続で10人を上回った。1週間移動平均でみると、8月18日に10人を上回った。これまでのピークの5月3日の23.3人と比べると少ない。全国に占める首都圏1都3県の比率は、1週間移動平均で8月初旬は5割を超えていたが、足元では2割強で、首都圏以外での死者の増加が目立つ。
首都圏1都3県とその他の累計死者数
- 首都圏
- その他
人
亡くなった人の数は8月19日時点で1148人に達した。首都圏は595人で、全国の52%を占める。8月の死者数は130人を上回った。新規死者のピークは5月2日の31人。5月は1カ月間で400人超が亡くなった。感染者の増減と死者の増減には2週間以上の時間差ができるとの見方もある。
感染者、回復した人、死者の数
- 感染している人
- 死者
- 回復した人
人
累計感染者を現在感染している人、回復した人、死者に3分類した。感染している人は、累計感染者から回復した人と死者を引いて計算した。一時は1000人未満まで減った感染している人は再び増加し、8月9日に1万4308人に達した。その後は減少傾向で8月18日時点では1万2461人。厚生労働省が5月8日から統計方法を変えたため単純な比較はできないが、4月30日のピーク時は1万302人だった。
直近1週間の人口10万人あたりの感染者数
人
(8月19日時点)
直近1週間の人口10万人あたりの感染者数を都道府県別に見てみる。沖縄が31.1人と最も多い。東京、大阪、福岡と続く。この数値は政府の分科会が感染状況をステージ1から4までに分ける指標にしており、15人以上ならステージ3、25人以上ならステージ4に分類する。
人口10万人あたりの累計感染者数
人
(8月19日時点)
都道府県別の累計感染者数を人口10万人あたりで見てみる。グラフは上位10位を並べた。東京の累計感染者は8月19日に人口10万人当たり130人を超えた。沖縄は120人を上回った。首都圏、関西以外では沖縄、福岡、愛知、石川の感染率が高い。
入院患者のベッド使用率
(8月12日時点)
ベッド使用率(%) | 入院者数 | ベッド数 | |
---|---|---|---|
滋賀 | 75.3 | 116 | 154 |
沖縄 | 68.2 | 302 | 443 |
福岡 | 62.7 | 307 | 490 |
東京 | 52.3 | 1725 | 3300 |
埼玉 | 52.3 | 357 | 683 |
愛知 | 41.5 | 318 | 766 |
大阪 | 37.6 | 473 | 1257 |
三重 | 34.9 | 125 | 358 |
兵庫 | 34.7 | 226 | 652 |
茨城 | 34.5 | 59 | 171 |
厚生労働省の資料で、都道府県が確保している病床数に対する入院者数の比率を調べ、上位10位を並べた。8月12日時点で最も高いのは滋賀の75%で、沖縄、福岡、東京、埼玉も5割を上回る。政府の分科会は現状で確保した病床の25%以上が埋まった場合にステージ3と定義した。最大で確保できると想定する病床は20%以上でステージ3、半分以上でステージ4と分けた。
感染者の年代別比率
%
感染者の年代別比率を1週間ごとの推移でみてみる。厚労省によると、8月6日~8月12日に確認された感染者のうち、20~30代が全体の約5割を占める。重症になりやすく警戒が必要な60歳以上は2割弱を占める。若い世代に多かった感染者が高齢者にも広がっている。
年代別の感染状況
人
(8月12日時点)
厚労省によると、8月12日時点で70代以上の死者が800人超で、全世代の累計死者の8割超を占める。感染者のうちで亡くなった人の比率を示す致死率は60代では3%だが、70代になると10%、80代以上では20%に上がる。30代以下の死亡者は5人と多くない。
年代別の人口10万人あたり感染者数
人
(8月12日時点)
感染者の増加が目立つのは行動範囲の広い20代。8月12日時点での累計感染者は1万5206人になり、人口10万人あたりの感染者数では120人と突出している。70代や80歳以上は人口あたりで見た感染者は比較的少ないが、死亡に至るケースが多いため注意が必要だ。
PCR検査の実施人数
人
感染しているかを判定するPCR検査の実施人数を見てみる。1日2~3万人程度まで増えてきたが、積極的な検査で封じ込めを狙う海外と比べると検査人数は見劣りする。休日などの要因で曜日によってバラつきがある。6月17日以降は東京で医療機関における保険適用での検査人数も集計している。