逮捕「尿かけ男」がわざわざペットボトルを用いたワケは…

2020年08月19日 11時54分

 街を不安に陥れるペットボトル尿かけ男が逮捕された。

 警視庁は、自転車で追い抜きざまに女性に液体をかけたとして、18日までに会社員の田嶋正和容疑者(23)を逮捕した。容疑は7月29日午後11時過ぎ、東京・墨田区の路上で、帰宅途中の30代の女性に自転車で背後から近づき、液体をかけた疑い。

 警視庁によると、田嶋容疑者は無言で女性に近づき、女性の左腕に向かってペットボトルに入った黄色い液体をかけ、そのまま自転車で走り去った。液体は尿だったという。

 容疑者は調べに対して「女性の驚いた反応を見るのが楽しかった」「自分の尿を入れた」と容疑を認めている。
 警視庁は周辺の同区内で、4月以降に同様の被害が少なくとも2件発生していることを確認している。犯行の様子は付近の防犯カメラに記録されており、容疑者は「他にも4回くらいやっている」と供述しており余罪を捜査中だ。

 現場周辺では、女性を狙って液体をかける不審者は、4月ごろから出没したという。ちょうど新型コロナウイルスの感染拡大に伴い緊急事態宣言が発令され、ステイホーム期間となったころだ。

 近所に住む50代の主婦は「女性声優のコンサートツアーやアニメのTシャツを着たマスクの男が、ペットボトルに入った尿をかけて去っていくという噂が広がっていた。不安で夜道を歩くのが嫌になっていた」と明かした。逮捕された容疑者は、まさにそのようなTシャツを着ていた。

 とにかく不快な事件の犯人が逮捕され、近隣住民は安堵の表情を浮かべている。

 ちなみに通常の尿かけ犯はあらかじめ尿を容器に入れておいて、ぶっかける者がほとんど。ペニスから直接、排尿してかける者はほぼいない。なぜなら、尿かけ犯は、かけようと思ったら性的興奮で勃起するため、オシッコが出ないからだ。