不定詞と動名詞で意味が異なる動詞を3パターンに分類しました
難易度:★★☆☆
頻出度:★★★☆
目的語に不定詞をとる場合と動名詞をとる場合で意味が異なる動詞は頻出です。
次のように3パターンに分類して暗記するのがオススメなので、それぞれ見ていきましょう。
スポンサーリンク不定詞で未来、動名詞で過去を表すパターン
基本的に不定詞は未来、動名詞は過去の意味を持ちます。
この原則がそのまま当てはまる動詞には次のものがあります。
<不定詞で未来、動名詞で過去を表す動詞>
remember to do~:忘れずに~する
remember ~ing:~したことを覚えている
forget to do~:~することを忘れる
forget ~ing:~したことを忘れる
regret to do~:残念ながら~する
regret ~ing:~したことを後悔する
「~したことを後悔する」は、過去を表す完了動名詞を用いて「regret having Vpp」で表現することもあります。
<不定詞の例文>
Remember to send a e-mail to me tomorrow.
明日、忘れずに私にEメールを送ってください。
<動名詞の例文>
I remember sending a e-mail to you yesterday.
昨日あなたにEメールを送ったことを覚えている。
不定詞は未来、動名詞は過去は大事な概念ですので覚えておきましょう!
次の記事のように、誰もが知っている会話表現で覚えておくのも手です。
個別に覚えておくべきパターン
不定詞は未来、動名詞は過去の原則では若干意味が覚えづらい(群)動詞があり、これらは個別に覚えておくべきです。
特に try はよく出題されるので必ず押さえておきましょう。
<個別に覚えておくべき動詞>
try to do~:~しようとする
try ~ing:試しに~してみる
go on to do~:続けて~する
go on ~ing:~し続ける
mean to do~:~するつもりである
mean ~ing:~することを意味する
不定詞は未来、動名詞は過去のニュアンスは一応残っています。
例えば、
try to do~:これから何かをしようとするので未来のことを表す。
※過去形の文で「~しようとしたができなかった」と用いることが多い。
try ~ing:過去に結果的にしたことを表す。
go on to do~:何かが終わり、次に別の何かをするので未来のことを表す。
go on ~ing:それまでやっていたことを続ける(過去からの継続)という意味。
mean to do~:これから~するつもり、と未来のことを表す。
問題児2つ
不定詞と動名詞で意味が異なる動詞たちの中でも、一際異彩を放つ問題児が2つあります。
need と stop です。
<問題児2つ>
need to do~:~する必要がある
need ~ing:~される必要がある
stop to do~:~するために立ち止まる
stop ~ing:~するのを止める
受身の意味になる need ~ing については次の記事で詳しく解説しています。
超頻出の表現なので、是非ご一読ください。
stop は stop to do~ の場合は自動詞ですが、stop ~ing の場合は他動詞ですので、これまた要注意です。
まとめ
ここまで紹介してきた3パターンの分類を単語カードにまとめておきます。
うら面では、特に注意すべき意味を持つものを太字にしてみました。
問題に挑戦!
それでは毎度恒例、今回のテーマにちなんだ例題にチャレンジしてみましょう。
空欄に入る適切な選択肢を選べ。
She tried ( ) to him, but she couldn’t.
①to write ②writing
<解答>
「try to do~」と「try ~ing」の問題です。
この手の問題はとにかく頻出なので、もう一度詳しく説明します。
「try to do~」は「~しようとする」で、過去形の文で「~しようとしたが実際はできなかった」のニュアンスで用いることが多いです。
一方、「try ~ing」は「試しに~してみる」で、実際に何かを行う場合に用います。
例えば、
「He tried to eat sushi(, but he couldn’t).」は「彼は寿司を食べようとした(ができなかった)。」、
「He tried eating sushi.」は「彼は試しに寿司を食べてみた。」
のようなニュアンスの違いがあります。
さて、問題に戻ります。
与えられた英文の訳は「彼女は彼に手紙を書こうとしたができなかった。」と予想できます。
実際はできなかったのニュアンスを持つ「try to do~」が適切です。
よって、①to write が正解です。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!