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「看護師50人必要」玉城デニー知事 患者オーバーフローなら県外搬送も

2020年8月16日 13:46

 橋本岳厚生労働副大臣は16日、沖縄県の県庁で玉城デニー知事と面談し、新型コロナウイルス感染症の影響で県内の医療従事者が不足していることから、県外から看護師と保健師を派遣することを表明した。人員について玉城知事は「医療機関と調整した想定ではまずは看護師が50人は必要」との考えを示した。また、感染拡大が県の見通しを上回り、クラスター(感染者集団)が増加した場合には患者を県外に搬送する想定も明らかにした。

玉城デニー知事(右)と新型コロナウイルス感染症対策について意見交換した橋本岳厚生労働副大臣=16日午前、県庁(代表撮影)

 橋本副大臣との面談は冒頭のみ公開。終了後、橋本副大臣は派遣する医療従事者の具体的な人数について「現場のニーズを把握するため、これから県内の医療機関を視察する。数十人から100人規模も想定される」と答えた。

 玉城知事は「すでに医療機関などでは集団感染が発生している。早期に支援を受けないといけない」と危機感を強めた。

 感染拡大に加えて台風などの不測の事態が重なったケースへの対応について、玉城知事は「重症患者への医療提供能力がオーバーフローすることも踏まえ、自衛隊への協力を得て県外搬送を想定している」と述べた。

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