コロナ禍が大丈夫なら、次の観能はここ。 | 春よ来い早く来いのブログ
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8/17日に、能楽喜多流シテ方、友枝真也師主宰の会、第六回洩花之能の発売日。


本当に、余計なお世話で薪を焚べたら炎上してしまった。薪を焚べた自分も、また滑稽だと言うことを認めざるを得ない。
友枝真也師のシテとしては、2008年の道成寺披キとなるが、舞囃子は2019年の三人の会企画公演で春日龍神を観ていた。ただ、今、あまり記憶に無い。観能記を読み返してもアッサリとしか書いていない。むしろ、道成寺披キの時の重心の低さで中々良かったと言う記憶がある。

個人的に、世代別の能楽師を自分が観能した役者で纏めている作業をしている。現在、50代の能楽師は代表的な人を挙げると片山九郎右衛門師や味方玄師を始め、既に代表的か存在がいたりする。
友枝真也師は齢50(1969年生まれ)。
喜多流の自分の同年代は條風会の能楽師の演能を観能する機会が多かった。
友枝真也師は、條風会より1世代下の燦(サン)の会の同人である。他の同人は大島輝久師と佐々木多門師である。

大島輝久師と佐々木多門師の舞台はシテとして最近観る機会はあるけれど、友枝真也師は観る機会があまり無かった。
自分と年齢が1つしか違わない。

薪を焚べた事により、11月15日の友枝真也師のシテで融を観能することになったのは神の悪戯か。

ただし、コロナ禍が現状ではままでは、行くのは難しいだろう。チケットも溶かす事になる。
日帰りで帰れそうなので、コロナ禍が落ち着いてくれる事を祈るだけだ。

観能するきっかけが中々無かったから、これが良かったのか悪かったのか。薪を焚べたブログで、アクセス数が1日で700強になった。これも途中で非公開にしてもである。そうしなかったら1000以上になっていただろう。火消しは早めに。火消し出来たかは定かではないけど。

当日、もし行けたら面白くなりそうなのは確かだ。あの人も来るだろうし。逃げはしないでしょう。
まだ、チケットはあるみたいです。このリンクから買えますよ。もちろん自分はチケットはゲットしています。








2019年3月10日、三人の会企画公演観能記を再掲。↓

【旅の最後は三人の会企画公演。能としては3/9日の松井美樹師の海士が平成最後の観能でしたが、能楽の舞台としての平成最後の観能は、三人の会企画公演。今回は、舞囃子と仕舞と小舞と狂言の番組。
ゲストに喜多流と狂言大蔵流山本家の若手能楽師を迎えた立合と言っていい会。

▽舞囃子〈春日龍神〉
シテ/友枝真也
笛/竹市 学
小鼓/観世新九郎
大鼓/亀井広忠
太鼓/林 雄一郎
地頭/佐々木多門

初番ということもあり、シャキシャキと強い舞。

▽舞囃子〈砧〉
シテ/坂口貴信
笛/竹市 学
小鼓/鵜澤洋太郎
大鼓/亀井忠雄
地頭/観世銕之丞

立ち姿の美しさは坂口貴信師は見事。地頭が銕之丞師ということもあり、砧の舞台空間になっていた。

▽狂言〈茶壺〉
シテ/山本則重
アド/山本則秀、山本則孝

歌舞としての狂言の見事さ。遅れて台詞を言う所は高速のカノンを聴いているような流れ。堪能させていただきました。

▽舞囃子〈弱法師〉
シテ/川口晃平
笛/竹市 学
小鼓/観世新九郎
大鼓/亀井忠雄
地頭/坂口貴信

杖の使い方が家によって違うと解説で言っていましたが、結構複雑。あと謡の鳴りはなかなか。

▽舞囃子〈熊坂〉
シテ/大島輝久
笛/竹市 学
小鼓/鵜澤洋太郎
大鼓/亀井広忠
太鼓/林 雄一郎
地頭/塩津哲生

この会の舞囃子は個人的には喜多流に軍配を上げる。ダイナミックな長刀使いながら空間に皺が無い。。つまり奥行を感じる。

▽仕舞〈頼政〉
シテ/観世銕之丞
地頭/谷本健吾

修羅物の位で情景描写も見事。

▽小舞〈通円〉
シテ/山本則秀
地頭/山本泰太郎
シャキシャキとスピード感ある通円。

▽舞囃子〈松風〉
シテ/佐々木多門
笛/竹市 学
小鼓/鵜澤洋太郎
大鼓/亀井忠雄
地頭/大島輝久

地謡が良い。シテも内に惹きつける藝で渋めではあるけど嫌いじゃない。

▽舞囃子〈天鼓 盤渉〉
シテ/谷本健吾
笛/竹市 学
小鼓/観世新九郎
太鼓/亀井広忠
太鼓/林 雄一郎
地頭/川口晃平

熱量のある谷本健吾師の舞。


自分なりに、ポイントを置いたのは若手の地頭による地謡。やはり、銕之丞師や塩津師の地頭に比べると、ふわふわ浮き上がる。その中で、大島輝久師の地頭が良い。ふわふわにならず、伸びもある。また、輝久師の地頭の地謡を聴いてみたい。

立合の緊張感と、合間の解説のリラックスさとメリハリがあった。帰りの新幹線の時間の関係ぢ終了後すぐにおいとましましたが、お見送りがあったらしい。上方落語の会ではよく見かけたけど、能楽の会では新鮮。

また観たいと思わせる舞台に接することができて嬉しい。良い会でした。】