アメリカの公立小中高校教師について。

アメリカの学校教師の給料は、年間９ヶ月から１０ヶ月分しか出ないので（夏休み、冬休み、春休みの休暇は無給）、一般の職業より収入が低いのです。希望すれば、その年俸を１２ヶ月に均等に割り振って貰うこともできますが。その上、不況になると、教育費があからさまに削られてしまい、教育熱心な教師になると、自腹を切って教材を揃えたりしています。

それから、アメリカでは、学校教師は女性の仕事と思われています。中学校、高校には男性教師もいますが、小学校だったら、男性教師は、全校に２，３人いればいいほうでしょう。もし、あなたが、アメリカ人男性に向かって「教師の適正がある」と言ったら、この先入観のためにむっとしたのかもしれません。

でも、良識のある人なら学校の先生になる人を尊敬しています。金目当てでなく、子供と国の将来のために働こうという感謝すべき存在です。

そんなわけで、アメリカの学校の先生の多くは塾でバイトしたり、夏休みにバイトしたりして、収入を補っています。

アメリカの現地校で教師を月曜日から金曜日までフルタイムで働き、土曜日は日本人学校の補習校で教師をしています。
アメリカと日本の学校の違いは、同じ公立の教師でも、日本は本当に学校が終わってからも生徒の心配というか、生活指導のために真剣ですよね。子供が家出したとかなると、夜中じゅう繁華街をさがしたりとか。でもアメリカは学校に生徒がいる間だけの責任です。給料は日本と変わらない。でも日本なら公務員なので勤続年数でどこの学校で働いても同じ給料の値段ですよね？でもアメリカは同じ公立の学校でも、同じ州の中でも、学校によって給料が違うんです。
税金が高く住んでいる人の所得が多いと給料も多い。
私の場合は市が貧乏なので少ないです。笑
また校長先生や教頭先生以外は転勤はないのです。そして毎年よほどの希望が無い限り同じ学年を教え続けるのです。
それから日本のように定年制度がありません。やめたいときがその時。ある勤続年数に達したら働かなくても給料がもらえるので。
先生の適性があるといわれたら、「先生って結構大変だからなあ。」と思ったのでは？
こちらでは我慢強い人がなる職業と言われていますから。

アメリカ在住です。
教師ってそんな良い仕事とは認識されていないと思います。
友人も仕事ないから仕方なく小学校の教師になりました。「辞めたい辞めたい」といつも言っています。
アメリカでは大学の教授、講師でも「すごいねー」とはならず「そうなんだ」で終わります。旦那が現在博士号に在籍しつつ、教鞭を振るっていますが、舐められてるとの事。（よっぽどの有名校は別でしょうが。旦那の親が２人とも教授なので体験談も聞いて）
日本の大学で教鞭を振るっていた時は尊敬のまなざしを受け、嬉しかったと言っていました。

アメリカは高い給料をもらっているほど、他人から尊敬される国です。
そういう意味では公務員は給料が民間より低いですから、
人気の職業ではありません。

特に教師は微妙です。
日本のように競争率の高い試験に受かってなるというものではありません。
景気が良かった頃はよく教師の募集をしていましたが、
今は財政カットをしている自治体がほとんどですから教育費も少なくなり、
教師は減らされています（公務員でも簡単にレイオフされます）。
危険な地域の学校では生徒のしつけが全然できていなくて、
勉強を教える他に面倒な仕事の方が多いです。
ですから知り合いの方は「教師しかできないのかと思われた」と苦々しく感じたのかもしれません。

とあるアメリカ人に、インターネットでIMしたら、微妙な反応しか返ってこなかった、を言い換えたように感じます。
全く根拠のない憶測ですが。
こんなことをしているから、苦しいのですね、私は。