渡辺主筆、戦争体験「書き残していかないといけない」…NHK番組で語る
NHKは9日夜の「NHKスペシャル」で、渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆のインタビュー番組を放送した。3月に放送された「昭和編」に続くもので、「戦争と政治」をテーマに制作した。
読売新聞が2005年から1年間かけて大型連載「検証 戦争責任」に取り組んだことについて、渡辺氏は「何百万人も殺して、日本中を廃虚にした。その連中の責任を問わなくて、いい政治ができるわけない」と指摘。「若い人たちに戦争を知らせないといけない、戦争責任のキャンペーンをやらないと進まないというのが僕の気持ちだった」と明かした。
そのうえで、「戦争のことはまだ伝え切れていない。だから、書き残していかないといけない」と述べ、戦争体験を伝え続けることの意義を強調した。
渡辺氏は番組で「軍国主義に抵抗した」旧制高校時代や「理由もなしにボコボコ殴られた」軍隊生活など、自らの戦争にまつわる体験を語った。
また、政治記者として取材した吉田茂や鳩山一郎、池田勇人ら戦後の歴代首相は「みんな自由主義者、反戦派だった」と指摘。親交の深かった大野伴睦・元自民党副総裁について「戦時中から自由主義者、反戦・反軍主義者。だから、気が合った」と振り返った。
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ベラルーシ大統領選、ルカシェンコ氏6選…反政権派は結果受け入れず
【モスクワ=田村雄】旧ソ連構成国ベラルーシの中央選挙管理委員会は10日、9日投票の大統領選で、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領(65)が勝利し、6選を決めたことを明らかにした。任期は5年。反政権派は大規模な不正があったとして結果を受け入れない意向を表明した。
反政権派は9日夜以降、各地で抗議行動を展開している。首都ミンスクでは治安部隊との衝突が起き、国内の人権団体によると、1人が死亡し、数十人が負傷した。内務省は各地で計約3000人を拘束したとしている。
中央選管の発表によると、投票率は84・2%だった。中間集計(開票率非公表)では、ルカシェンコ氏は得票率80・1%、反政権派の有力女性候補スベトラーナ・チハノフスカヤ氏(37)は10・1%とされた。
ルカシェンコ氏は1994年から政権トップに君臨し、「欧州最後の独裁者」と呼ばれる。
タス通信によると、チハノフスカヤ氏は10日、中央選管に開票結果を無効とするよう申し立てた。ルカシェンコ氏に対し「平和的な権力の移譲」も求めた。
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刺されそうになった巡査、拳銃2発発砲…撃たれた男は重傷
9日午後7時45分頃、福岡市南区の市営住宅で、福岡県警南署の巡査(26)と巡査部長(44)の2人が住人の男(41)を訪ねたところ、男に包丁のようなもので刺されそうになり、巡査が拳銃を2発発砲した。2発とも男の腹部付近に当たり、男は重傷。男は殺人未遂と公務執行妨害両容疑で現行犯逮捕されたが、治療のため釈放された。
発表では、男の親族から「様子がおかしいから安否確認してほしい」と署に連絡があった。巡査らがドア越しに話を聞いていた際、男が包丁のようなものを持って出てきたため、巡査が「撃つぞ」と警告。男が襲いかかろうとしたことから、発砲した。藤本康文副署長は「適正な発砲だったか調査中」とした。
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島根で感染判明の92人、県内の累積感染者数の約3倍の人数
島根県と松江市は9日、1日当たり最多の92人の新型コロナウイルスの感染が確認されたと発表した。県内の累積感染者数(31人)の約3倍の人数となる。大半は松江市の私立立正大淞南高校の生徒だという。
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妊娠中の知人女性を勝手に堕胎、33歳医師逮捕…「診察してあげる」と呼び出し麻酔
妊娠中の知人女性に無断で胎児を堕胎させるなどしたとして、岡山県警は9日、岡山済生会総合病院(岡山市北区)の医師、藤田俊彦容疑者(33)(同)を不同意堕胎致傷容疑で逮捕した。藤田容疑者は「私がやったことに間違いない」と供述しているという。
発表では、藤田容疑者は5月17日午後、同病院で、妊娠約2か月の女性を麻酔薬でもうろう状態にした上で堕胎させ、女性に全治1週間のけがを負わせた疑い。藤田容疑者は、女性から妊娠の相談を受け、「診察してあげる」と病院に呼び出したという。
同病院のホームページによると、藤田容疑者は2012年に香川大学を卒業し、外科の副医長を務めている。
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レバノン・ベイルート中心部に数千人規模のデモ隊…一時、政府機関を占拠
【カイロ=上地洋実】大規模爆発が起きたレバノンの首都ベイルートで8日、反政府デモが起き、デモ隊が一時、政府機関を占拠した。ハッサン・ディアブ首相は、国会選挙の早期実施に言及し、事態の沈静化を図っている。
ベイルート中心部の広場に数千人規模のデモ隊が集まり、爆発の責任追及と政治体制の刷新を呼び掛けた。一部が外務省などに乗り込み、治安部隊との衝突に発展した。地元警察などによると、警官1人が死亡、230人以上が負傷した。レバノンでは物価上昇や医療体制の不備などに対し、国民の不満が高まっている。
8日夜にテレビ演説したディアブ氏は、「危機を乗り越えるには早期選挙しかない」と話し、2022年に予定されている国会選挙を前倒しで実施する考えを示した。政権では、情報相が9日に辞任を表明するなど、政治の混迷が深まっている。
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巨人、8投手継投で引き分け…DeNAはヤクルトに快勝
中日2-2巨人(セ・リーグ=9日)――巨人が8投手の継投で引き分け。2点を追う七回、ウィーラーの適時二塁打と代打・亀井の犠飛で追いついた。中日は初登板のロドリゲスの好投が収穫だった。
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DeNA4-0ヤクルト(セ・リーグ=9日)――DeNAが快勝。一回に倉本の満塁弾で先制すると、先発・平良が7回無失点と好投し、救援陣も零封リレーでつないだ。ヤクルトは4安打と打線が粘りを欠いた。
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阪神5-1広島(セ・リーグ=9日)――阪神は三回、大山の適時三塁打で勝ち越すと、終盤にも大山の本塁打などで突き放した。6回1安打1失点の秋山が4勝目。広島は3安打と打線が精彩を欠いた。
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タカ、4投手のリレーで零封勝ち…連敗2で止め首位並ぶ
ソフトバンク5-0楽天(パ・リーグ=9日)――ソフトバンクが4投手のリレーで零封勝ち。連敗を2で止め、首位に並んだ。六回に相手の暴投で先制、終盤は一発攻勢で突き放した。楽天は五回の逸機が響いた。
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日本ハム2―1西武(パ・リーグ=9日)――日本ハムが今季初の4連勝。三回に中田の適時打で勝ち越し、逃げ切った。バーヘイゲンが7回1失点で4勝目。西武は中盤以降、好機を作れず、今季初の4連敗。
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ロッテ4-0オリックス(パ・リーグ=9日)――ロッテが3連勝。四回にマーティンのソロで先制し、九回に安田の2点打などで突き放した。中村稔が今季初勝利。オリックスは負け越しが今季最多の10となった。
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各地で水の事故続発、少なくとも12人死亡
真夏の3連休の中日となった9日、各地で水の事故が相次ぎ、少なくとも12人の死亡が確認された。
千葉県館山市の見物(けんぶつ)海岸では、海水浴をしていた東京都内の40歳代男性の行方がわからなくなり、心肺停止の状態で見つかった。男性はその後、死亡が確認された。千葉海上保安部によると、見物海岸は海水浴場ではなく、監視員はいなかった。
徳島市の小松海岸では、友人と泳いでいた高校1年の山本力瑠さん(16)が溺れて死亡した。海岸は新型コロナウイルスの影響で、今年は海開きしていなかった。
鳥取県岩美町の小栗浜海岸でも、家族5人で海水浴に来ていた同県智頭町の左官業西脇良幸さん(48)が溺れて死亡した。県警によると、長女(12)と次女(8)が流され、西脇さんは次女を岩場に引き上げた後、長女を助けるために再び海に入ったという。長女は他の海水浴客らに救助され無事だった。
湖や川でも事故が起きた。
山梨県富士河口湖町の本栖湖畔では、ウェットスーツ姿の男性(77)が死亡しているのが見つかった。そばにはウィンドサーフィンが打ち上げられていた。
神奈川県厚木市の相模川でも、横浜市戸塚区の大学3年荒巻大介さん(21)が溺れ、行方不明になった。友人8人とバーベキュー中に川に入り、「足がつった」と言い、流されたという。
このほか、千葉県や島根県などで8人が死亡した。
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今年一番の暑さ、海水浴場に大勢詰めかけ…密回避の呼びかけに追われる自治体
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により開設されなかった各地の海水浴場で9日、今年一番の暑さとなる中、家族連れや若者らが大勢詰めかけた。神奈川県の湘南海岸では、小型テントが波打ち際に沿って並び、千葉県の海岸では、遊泳する人と水上バイクが接触しかねない状況となり、自治体などが安全確保と密回避の呼びかけに追われた。
若者らに人気がある神奈川県藤沢市の片瀬海岸西浜と鵠沼。開設されず海の家が休業する中、パラソルや小型テントを張る人が相次ぎ、たわむれるカップルや親子の姿が目立った。