星獣殿 NOVELページ >ダークサイド FILE > ダークサイドFILE No.09

ダークサイドFILE No.09

見える光、見えない闇

作者 DarkStar

・・・・・・闇に潜むもの
彼らの活動は、闇の中でひっそりと行われている。
そう喩え、光りさす昼間であっても

人の目に触れない『闇』という物は存在するのだ・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「待てよぉ・・・・・・・・・」

「ははは、こっちこっち。!!!」
声を上げながら元気に校庭を走り回る

(やっぱ、ガキはうるせーな。)
用務員室から
外を眺め、めんどくさそうにしている男。

彼は志村直哉。
最近この小学校に用務員として勤務する事になった男だ。
(なんか、やる気でねぇなあ・・・・・・)

「こらーー、みんな、もうチャイムなったわよー
 早く教室に戻りなさい。」
口調が穏やかだか、よく通る声。

玄関口から外に出ようとしている美人教師の姿があった。

スーツの中で窮屈そうに自己主張する胸。
短いスカートから、出ている二本の長い足

(・・・ここの仕事も悪くねえかぁ・・・・
  あの先生は・・・たしか・・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

遊具の点検のため、校庭を歩き回る直哉。

それでも、子供達が思いっきり運動できるこのグランドは、
なかなかの広さを持っている。

遊ぶには、もってこいかもしれないが・・・・・
仕事で歩き回るには、おっくうになる広さだ。

そんな男の目に留まるのは、学校で飼っている兎の小屋。

この小屋は、生徒達が当番で世話行っているため、
彼の仕事ではないのだが。

男のことなど気にも留めないように
小屋の中を歩き回る兎達についつい不満をぶつけてしまう。

全部で5,6匹はいるだろうか。

(まったく、おきらくそうにしやがってよぉ
 こっちは、めんどくさくてしょうがないのに・・・・・)

「あの~兎達、どうかしました?」

突然後ろから声を掛けられびっくりする

「あ、え、えええと、宇佐見先生・・・。」

宇佐見香麻里。
低学年生の担任をやっている
若手教師。

一見、仕事ができそうな感じがするが
どうも抜けている所があるようだが
そういうところも含めて、
生徒達から人気はある。

また、その美貌から、
男性教師たちからも人気があるようすが、
用務員の目から見ても見て取れた。

「いえ、兎たちがかわいいなと・・・・」

「そおですよね。この子達、みんな元気で、かわいくて
 子供達にもとっても人気なんですよ。」

にっこり笑う笑顔は思わず見とれてしまうほどだ。

(この女・・・・いいな・・・絶対ものにしてやる・・・。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜も更けても職員室には電気がこうこうと点いている。
「宇佐見先生、今日も遅いんですか?」

「ええ、どうしても終わらなくて・・・・すみません。
 遅くまで・・・・・。」

「いえいえいいんですよ。
 僕の方は遅くまでいますから・・・。」

(へへ、いいぜ、チンタラやっててよぉ
 そろそろ誰もいなくなるだろうし・・・・・。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

電気の消えた職員室。

「い、いや、許して、ゆるしてぇ」
震える香麻里。

「許す、許さねーもないでしょうセンセ。
 気持ちよくしてやるぜ。」

下卑た笑いを浮かべた男が顔を近づける。

他の教師達が仕事を終え先に帰った後、
一人仕事をする香麻里。

そんななか突然消える部屋の照明。

急に暗くなったことに驚いた
香麻里はそのまま、後ろから羽交い絞めにされてしまった。

「おい、服脱がねーと このまま首絞めるぞ!!!」

青ざめ、恐怖におののき、
体を小刻みに震わせる。

「ほら、早くしろ!!!」
男の声に
涙目になりながら、服に手をかける香麻里。

「へっへ。やっぱりいい乳してんなぁ」

月明かりに映える白い肌。
下着に包まれた胸を鷲づかみにして、
揉みながら、ずらしていく。

「う・・・う・・・・・」

「どうしたセンセ。感じちまったか?」

「そ、そんなこ、ことは・・・・」

「どうかな・・・・ってぇ、こっちはもうビショビショじゃねーか。」

「あ、あああん。」

男は、自分の指を香麻里の股間に
刷りつけると。

その指を顔へ。

「これはなんだよ。」

指からしたたる透明な液体。

「こ、これは・・・・・。」

「こんなの見せられちまったら、こっちも収まりつかねーぜ。」

とベルトをはずし、ズボンごと下着を下ろした
男の股間には、そそりたつ肉棒。

「いや、いやああ・・・・」

「先生もガキみたいな声出すなよ。
 やるこたあ、分かってんだろ?それとも、俺が教えてやんねーとだめかなぁ」

すると、香麻里は、黙って男の前に跪くと
ちょうど顔にあたる突起物を口に含む。

「そう、そうだ、わかってんじゃ。ねーか。
 おおお、うまい、うまいぞ。そこ、そこだ。もっとやってくれ。」

「むぐ、・・・・も・・・・むぐぅ」

口を動かし、舌を動かす。

興奮してきたのか、
その動きが早くなると

「????」
と男は、女の口から自分の物を引き抜くと

「おい、前歯があたったぞ、この・・・・・。」

(ん、こいつこんなに歯出てたっけな?)

香麻美の口元から、
前歯がにゅっと出ている。

不思議には思いつつ、
気に留めない男はそのまま、行為を続ける。

女のショーツを脱がし、
股間を避けらだけすと

だらしない顔が一層、崩れる。

「ふん。先生なんていっても
 これじゃあ これじゃあ、 発情した雌ウサちゃんだな・・・・・」

「え?なんでわかったの?」
すっとんきょうな声で首を傾げる女。

「???何言ってんだ?まあ、いいや」

女の意味不明な言葉を無視して、
自分のムスコを女の奥深くに沈めていく。

「あ、ああああん。」

女の快楽の声と共に男の感嘆の声。

「う・・・うお・・・し・・・締まる・・・なんだこりゃ。
 うっはああ・・・・こりゃ初物みてえだ。
 あんた先生にしとくのはもったいないぜ。」

「あ・・・・あん、あああ、そ、そんなぁ」

肌と肌が激しくぶつかり合い
パンパンと乾いた音を立てている。

「きもちいいんだろ。俺が動かすよりも、あんたの方が
 激しく腰振っているぜ。」

「き、きもちよくな・・・んか・・・ああああん」
自分の感情を殺し、あくまで否定する香麻里。

「おいおい、ここまできて萎えさせるなよ。
  そんな事いうと、このまま止めちまうぞ。」

男としても無論、こんな中途半端なまま終わる気などないだが
女に鎌を掛けてみる。

「え、そ、そんな、い・・や・・・あと・・・」

「あとなんだ?まだほしいのか?・・・・」
意地悪そうに笑う男。

「う・・・・は・・・はい。」

「じゃあ、このまま一気にイカせてやるぜえええ」
と男が一層激しく腰を振る・・・・。

「あ、あん、はあああああああああああああ」

まるで学校中に響き渡るような香麻里の声を上げると。
そのまま、ぐったりと倒れこむ。

「ふぅ・・・最高だったぜ。先生よぉ。」

男が一息ついて、
自分の物を引き抜くと・・・・。

『いいなぁ、宇乃ネエさんばっかり・・・・・』

『ホントホント・・・・あたし達もたまには、オスとしてみたいなぁ・・・・・』

「な、なんだ、誰か、誰かいるのか!!」

闇の中に光る赤い瞳・・・・・

「な、なんだ脅かしやがって・・・うさぎかよ。」

「ふふ、そうね、でも、ただのうさぎじゃないわよ。」

むくっと立ち上がった香麻里がそういうと

ゴキ、ゴキ、ゴキと骨のきしむような音があちらこちらから聞こえてくる。

真っ白な毛に覆われた
小さな体全体が、むくむくと膨らんでいく。
地べたを張っていた時には、
短かった前足は、長く伸び
しなやかな腕へと姿を変えていく。
そこから生えた、太く小さな指も、繊細さを帯びていく。

強靭な後ろ足は、
その美しさをもったまま、すらっと伸び
ふくらはぎと踵のバランスを変える

短い尻尾が埋もれていき、
その代わり、ふっくらとした桃尻が姿を現す。

閉じた両腕が次第に広がり、首元に鎖骨が出来る頃
その胸には、豊かな2つの膨らみができていた。

頭頂部から生えた白く長い耳が短くなるのに反比例して
美しい黒髪が伸びていく。

前歯が短くなっていくと、
突き出た口元がへこみ、
潰れた逆三角の鼻は、見事な三角錐形に変わる。

全身の白い毛が抜け落ち、
代わりに透けるような白い肌をさらした
女性たちがそこには立っていた。

「な、な・・・う、うさぎが・・・・・」

先ほどまでいた小さなウサギが、
人間の女性に変身した。
そして男をもう一つ驚かせたのは・・・・。

「み、みんな・・・・おなじ・・・顔・・・・」

新たに現れた女達は、
みな香麻里と全く同じ顔。

「当たり前でしょ。
 だって、私たち、六つ仔なんだもん。
 はーい、みんな自己紹介。」

まるで、生徒達に呼びかけるようにいう香麻里。

「佐恵ですぅ。」
「美彩よ。」
「香穂でーす。」
「・・・・麻衣」
「里子だ。」

顔こそ同じだが、
みな性格が違うのか
表情や声が違って見える。

「そしてあたしが宇乃・・・・
 そうあたし達、6匹合わせて
 『宇佐見 香麻里』なのよ。」

「じゃ、じゃあ、あ、あんたも・・・・」

すると、先ほどまで香麻里と名乗っていた女は
「言ったでしょ。『六つ仔』だって。・・・・・・」

妖艶に微笑む姿は、先ほどまで
男に襲われ、震えていた女性の物ではない。

「もお、姉さん。脅かすのは、いいから
 さっさとこいつやろうよぉ。」

「そうよ。お姉ちゃんは、やったばかりだからいいかも知れないけど
 あたし、もう雌同士の交尾あきちゃったもん。」

「ひさびさの雄・・・・・・楽しみ・・・・・」


「へへ、あたし、いーちばーん。」
と男を押し倒し、腰の上に乗っかる。

「ちょ、ちょっと香穂。あんたずるいわよ。」

「いいじゃない。それに、あたし明日から『香麻里』の当番なんだもん。
 あ~あ、一ヶ月かぁ長いなぁ、それに人間のガキにもの教えるなんてメンドくさい~。」

どうやら、彼女達は、
交代で『宇佐見先生』をやっているようだ。

「あああ、なんだ、まだ元気じゃん。」
香穂と言われた女が、うれしそうな声で男の一物を覗き込むと
そのまま、自分の中にうずめていく。

「あ、あああ、いい、やっぱり、ひさびさの雄はサイコーだよー。」
目を細め、顔を上に向ける香穂。

「もう、香穂ったら・・・早くしなさいよぉ・・・・・」
といいながら、一人が男の指をしゃぶり始める。

残りの女達も、争うように倒れこんだ男に群がり、
胸を、手を、足を、唇を・・・・・舐め、吸い・・・・そしてしゃぶる。

体中を巡る快感と、脱力感。

「やめろ、やめてくれーーーーー!!!!」
男の悲鳴がひとけのない校舎に響き渡る。


・・・・・・・・・・・・・・・・

「志村くん。君、最近やせたかい?」

「いえ、そんな事は・・・・ないです。」
教頭に声を掛けられ答える直哉だが、
その声に力はない。

顔は、青白く、頬もこけているように見える姿・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あああん、いいの、いいの」

長い髪に絡みついた白い毛色のウサギ耳
凡々のような小さな尻尾を振りながら、女が腰を振る。


一見バニーガールのようにも見えているが、
頭やお尻のそれは作り物でなく、
体温を備えた彼女の体の一部だ。

良く見ると、手や、肢にもうっすらと
白い毛が生えている。

ただ、二月ほど前と違う所は、
上に載っている女の腹部が居様に膨らんでいる所。

「ほら、後もう一回もう一回妊娠させてよぉ
 ほら、ほぉらああ」

あの日から、昼は、用務員の仕事
夜になればウサギ女達に犯される毎日。

それも、彼女達の妊娠が発覚して、
終わりを迎えられると思った直哉の耳に信じられない言葉。

『あたし達、うさぎは、妊娠しておなかに赤ちゃんが
 いる間でも、さらにもう一回妊娠できるようになっているのよぉ』

その言葉に直哉は顔を青くすることしかできなかった。

「ピィピィイイイイ!!!」

バニーガールのような姿の女の顔がウサギのそれになると
尖った前歯をむき出しにして甲高い声を出して、倒れこむ。

「ふふ、次はあ、た、し。」
そういう女・・・・・顔が同じため、もう誰が誰だか分からない。

だが・・・・・・
人間の姿をしているのは、後一人・・・・・・
この女をウサギにすれば、
今日は開放される。・・・・・・そう思ったとたん。
急に男の全身から力が抜け・・・・
そのまま意識が遠のいていく。

「ちょ、ちょっとどうしたのよ・・・・・」
ぺちぺちを頬をはたく、『香麻里』・・・・

「??、ちょ、ちょっと、待ってよ。まさか死んだ?
 待ちなさいよ。死ぬならあたしがイってからにしなさいよ!!!」
と体を揺さぶり、頬を叩く

なんども力いっぱい叩いたせいか顔がうっ血し、
紫色に晴れ上がっても直哉の意識が戻ることはなかった。

「くうう、もおおお、こんな弱い雄の遺伝子なんか要らない!!!
 こんな雄の赤ちゃんなんか吸っちゃお」

と女が手で大きなおなかを撫でると。
その大きなおなかがしぼんでいく。

妊娠したウサギは、環境が悪化したり、ストレスが溜まると
出産を中断し、胎児を吸収して自分の栄養にしてしまう
脅威の能力がある。

「まさか、こんなに早く壊れちゃうなんて・・・・」

「次は、もうちょっともつ奴を選んでもらうようにしよっと。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「はーい うさぎさーん。ごはんだよ。」
飼育当番の、男の子と女の子がウサギの
前に、スティック上のニンジンをぶら下げると

それを勢いよくかじるウサギ。

「ああ。食べた食べた。」
と女の子が歓声を上げる

ほほえましい光景しかし。
それがウサギの視点からだと。

『あ、で、出る・・・・・・・』

「あああ、うさぎさん。うん●した。」

『そうなの。岬ちゃん。健太君。先生のうん●してるの。
  ねえ、先生がうん●する所みてぇ。
 はあ、あたし、あたし生徒の見てる目の前でうん●してるぅ
  ほら、もっと・・・もっとみてぇ』

とウサギは自分の排泄物に口をつけると
そのままのどの奥へ。

「ああ、うさぎ、うん●食ったぁ」
と今度は、男の子が目を丸くする。

ウサギは、消化しきれない食べ物を一度排出し、
再度体内に取り込んで栄養を吸収する。
その姿は、我々人間にとっては、なんとも奇妙な光景だ。

「宇佐センセー、うさぎさん。見てみて、センセーが言ったとおり
 うん●食べてるよぉ」

と近くを歩いていた『香麻里』に言うと

「え、あ、ええ、そうね。」
となぜかこちらちょっと困惑気味。

その理由は・・・・

『えらいわ、岬ちゃん。健太君。先生の言った事
 ちゃんとお勉強してるのね。先生うれしい。』

ぶーぶーと鼻息を鳴らし興奮した様子のウサギ。

そんなウサギの姿に・・・・
(美彩ったら何、興奮してるのかしら、
 まあ、興奮するものわからないでもないけど・・・・・。)

と『香麻里』は、職員室に向かって歩いていく。

(ふふ、たしか、あの雄の代わりが今日来たっていってたっけ・・・・
 どんな奴か楽しみ・・・・・・。)

人の見方で世界は変わる。

この平和な生徒達の見えない闇の中で・・・・・

着実にこの暗闇は息づいているのだ。

	
おわり
Page TOP