作者 DarkStar
「やっほー、カケルくーん!!」 学校帰りの大神翔、 少年の後ろから、大声で呼びかける少女。 「ああ、ウリコさん。」 彼女は、野々村宇理子。彼の友人?といった所だろうか。 「ねえねえ、あのさ、勉強わかんないとこあるから、教えてよ。 来週期末テストでさあ、今度赤点とったら、 おかあちゃんになんて言われるか・・・・」 あいかわらずのマシンガントーク。 カケルの承諾もなく、彼女は、彼の家に押し入り、 勉強を教えてもらう事を決めてしまったようだ。 (まあ、いいかここの所、仕事と会社の両立で、ウリコさんに 余り構ってあげられなかったから・・・・・・) 彼は、こう見えて会社の副社長と学生の二束のわらじで日夜頑張っている。 もっとも、忍者としてのきびしい修行に耐え、 加東流忍術の党首「バクリュウ」の名を与えられた彼だからこそ、 この日々の殺人的なスケジュールもを、難なくこなしていけるのだ。 カケルのマンションに着くと、鍵が開いている事に気が付く、 「あれ、鍵が開いてる・・・ユーゴさん、帰ってるんだ。」 少年は、自分の保護者がめずらしく早く帰ってきている事に 驚きながら、自分の脱いだ靴と、 ウリコが脱ぎ散らかした靴を揃えていると、 見覚えのある靴を見つける。 「あ、これ、お姉ちゃんのだ。」 ウリコの言うとおり、彼女の姉にして、 今は、ユーゴの秘書を仕事をしている アリスの靴がそこにあった。 「ねえ、カケルくん、へんな匂いしない? お姉ちゃんと、ユーゴさんの匂いはするんだけど・・・・」 (確かに、この匂いは、ユーゴさんとアリスさんのものだ。 だけど、なんだろなんかこの甘い感じの匂いは・・・・) 獣人である2人の鼻が部屋の中に自分の家族の存在を感じ取るが どうも様子がいつもと違う。 気になって、ユーゴの部屋の前に来た二人の耳に 「ピィィィィィィィ」 「ガルルルルルルルルル」 というの声と共に、 2人の嗅覚を刺激する強烈な獣の匂い。 カケルが、おそるおそるドアを開けると そこでは、 全身を真っ白な毛に覆われたウサギの獣人が、 それとは、対照的な真っ黒な毛に覆われている オオカミの獣人に犯されている。 「ユ、ユーゴさん」 「お、おねえちゃん?」 そう、ウサギの獣人は、アリス、 オオカミの獣人は、ユーゴがそれぞれ獣化した姿だ。 ユーゴが尻尾を振りながら、 アリスの秘所に突き立てる。 はげしくつき立てられたアリスは、 ウサギの長い耳を前後にしならせ、 短い尻尾を小刻みに動かしている。 「・・・・・」 「・・・・・」 人としての理性が残っているか疑問に思えるほど、 激しく交わる2匹の獣人の姿を ただただ、見ているだけの2人、 ハッとなったカケルは、ドアを閉め、 「ぼ、僕の部屋に行きましょう」 と、ウリコを自分の部屋に連れて行く。 「もう、びっくりしたよぉ お姉ちゃんがあんなになっちゃうなんて。」 「僕も、心臓が止まるかと思いましたよ。」 まだ、高校生になったばかりの2人には、 大人の性交渉は余りに刺激的だったのか、 2人とも、顔を真っ赤にして、 興奮している。 「ねえ、カケルくん、アレ気持ちいいのかな・・・・」 「ぼ、僕に聞かないでくださいよ。・・・・ そ、そうだ、勉強、勉強しないと・・・・」 なんとか、話題を変えようと必死になり、 いそいそと、カバンから参考書をとりだすカケル 2人は、なんとか 勉強に集中しようと頑張るが、どうしても さっきの光景が頭から離れない。 (だめだ、だめだ、勉強に集中しないと・・・) 「カケルくん、ここわかんないんだ、教えて、」 「ああ、これ、ですか。」 ウリコが出した、数学の問題は、 カケルでも、少し難しい問題だった。 しかし、カケルは、丁寧に わかりやすくウリコに教える。 「うーん、そうなんだ。そう考えると、こっちの 練習問題と同じ解き方なんだね。」 「そうです、難しく書いてあるけど、 こうやって、分割して考えていけば、 たいして難しくないんですよ。」 「やっぱり、カケルくんに教えて貰ってよかった。 あたしだけだったら、解けなかったよきっと。」 「いや、そんな事は、・・・・」 (な、なんだろ、この気持ち、ウリコさんからのこの匂い さっきのアリスさんみたいな・・・・雌の匂い・・・) 向かい合って、勉強をしていた2人だったが、 ウリコに問題を教えるため、 くっついていると、ウリコの匂いに カケルの嗅覚が敏感に反応する。 「カケルくん、どうしたの?」 と言う声に、ハッとなるカケル。 (な、なにを考えているんだ、僕は。 ウリコさんも、僕も、まだ、高校生なんだぞ。) 「カケルくんちょっと、変?、なんかへんな感じがする。 ねぇ、どうしたの?」 心配そうな顔をしながら、 カケルを見つめるウリコ。 彼女は、一見、天真爛漫に見えて、その実 人の感情の微妙な変化にも、敏感に感じ取る 心やさしい女の子だ。 幼い頃、忍者として人としての感情を殺し、生きてきた カケルにとって、ユーゴとはまた違う 彼女のやさしさに彼は幾度も、助けられた。 そんな彼女への感情が、 カケルの気持ちを一気に加速させていく。 (僕が、ウリコさんと一緒に居たいと思うのは、・・・ ウリコさんが大切だから?・・・・ ウリコさんがほしいから?・・・・) 「ねえ、どうしたのカケルくん。」 さらに心配そうに、カケルを覗き込むかける。 「もう、我慢・・・・デキマセン。」 「え、」 と言う間にカケルは、ウリコを押し倒すと、 律儀に、服を脱がせていく。 「カケルくん、どうしたの?あたしがほしいの?」 少女とはいえウリコも、もはやこどもではない。 彼のしようとしている事がわからないはずがなかった。 「いいよ。カケルくんなら、あたしがほしいなら・・・」 まるで、母親のようにやさしい笑顔を見せたウリコは 目を閉じて、カケルに身を任せる。 制服のスカートを脱がし、 ウリコのショーツに手を掛け、 一気に脱がしたカケルは、 そのまま、ウリコの秘所に舌をのばす。 (甘い、なんて甘い匂いなんだ。 これが雌の匂い。 そうか、 僕は、僕はこれがほしかったんだ。 もっと、もっと、僕はウリコさんがほしい) 「あん、だめだよ。カケルくん。そこは、」 ウリコが声は、カケルの耳に入らず、 ゆっくりと舌を動かす。 カケルの学生服の股間が膨らみ 悲鳴を上げていると カケルはズボンを脱ぎ、そのいきり立った肉棒をさらし、 ウリコを攻めながら、それをしごく。 「うああ、すごい、男の子のって、あんなになってるんだぁ。 カケルくん、あたしにも、かけるくんのちょうだい。」 子供っぽいウリコの声が今日は、つやっぽく聞こえる。 カケルは、ウリコの秘所から舌を離すと。 ウリコに自分のものを舐めさせる。 (うぅ、ざらざらして、ちょっと痛いけど、 でもすごく気持ちいい。) 既に猫の耳と尻尾を生やし、顔が猫のように かわっているウリコ。 そのウリコの尻尾が左右に揺れるのを ボーっとしていたカケルが、 ハシっと掴むとそのまま尻尾を口に含む。 「にゃぁ、だめにゃ、カケルくん。そんにゃに、 尻尾、なめちゃ、か、噛んじゃ、ニャアアア」 最後の方は、完全に猫の声を上げながら、 あえぐウリコ。 カケルの体も変化が始まり、 全身に毛がおおい、両手が肥大化して、爪がするどく伸びる。 少年の顔が、丸みを帯びたモグラの顔に変化すると。 そのまま、モグラと猫の獣人は、 交わり。泣き声を交わす。 若く、未熟な二匹の初めては、 そうながくはつづかず、そのまま、 「ピェエェェェ!!!」 「フニャーーーーン!!!!」 とそれぞれに大きな声をあげ、 そのまま意識を奪っていく。 「う。う・・・・ん。」 先に気がつたのは、カケルだった。 「う、うりこさん。、ああ・・・」 倒れたウリコは、全裸。自分も全裸。 しかも、彼女の股のところから、血が滴り落ちている。 そして、はっきりしない自分の記憶。 「あああ、う、ウリコさん。」 カケルが、慌てて、ウリコをゆすると。 ウリコも、目を覚ます。 「おはよう、カケルくん。」 といって、起き上がろうとすると、 「うぅ、ちょっと痛いかも。」 「すみません。すみません。僕のせいで。」 頭を下げ、必死に謝るカケル。 「カケルくん、なんで謝るの?」 いつものウリコが見せる事のない 冷たく無表情な顔、そして声。 それは、動揺していたカケルを 氷つかせるに十分な力を持っていた。 「え?」 「カケルくんは、誰でもよかったの、 あたしじゃなくても、誰でもよかったの。 誰でも、発情したの?、交尾したの?」 「・・・・・」 氷のような表情を一転 目に涙を浮かべて、 声を荒げるウリコにカケルはただただ、圧倒させる 「あたしは、違う。カケルくんだから、 あたし、カケルくんの赤ちゃんほしいもん。 だから、カケルくんに発情して、しちゃったんだもん。 カケルくんは違うの?、ねえそうなの?」 カケルと同じようにウリコにも、 心の弱いところがある、 それも、彼女自身の幼い時のトラウマが原因なのだが、 一度弱くなった彼女の心は ボロボロとくずれてしまう。 そんなウリコの姿を見たカケル。 自分を思うまっすぐな声。 自分も、彼女と同じ気持ちであるという事。 一緒にいたい。 愛しあいたい。 彼女はそれをいつも自分にまっすぐ、 一生懸命ぶつけてくれる。 いつも、逃げてばかりの自分と違って。 (なさけないよな。僕、男として 好きな、こんなに僕を思ってくれる。 僕も大好きな女の子を泣かせるなんて。) 「ウリコさん、ごめんなさい。 僕は、そんなつもりで・・・・ そのウリコさんも、僕と同じ気持ちだったなんて。 とってもうれしくて言葉うまくまとまらないんですが、 僕みたいな、暗くて、その地味なモグラ男でいいんですか。」 「うううん、カケルくんは、とってもかっこいいよ。 それより、カケルくんこそ、あたしみたいな、 その・・・ごちゃまぜ女なんか好きになってくれるの。」 いまでこそ、猫のような姿に獣化している彼女だが、 幼い時の人体実験のため、巨大なキメラのような姿を 持つウリコ。 使いこなせないその強大な力に彼女は いつもおびえている。 「大丈夫です。ウリコさんは僕が守ります。 ウリコさんが力を使わなくて済むように、 僕の忍術はそのためにあるかも、しれませんから。」 「なんか、プロポーズみたいだね。 これで、ホントに赤ちゃんができたら・・・責任とってくれる?」 いつものウリコの笑顔が戻ると。 「そ、そうですね。できちゃったらですか、もちろん。頑張ります。」 カケルもいつもの調子が戻ってきたようだ。 「あのさあ、どうしようこれ?」 2人の精液と、血に汚れた床と なにより、2人についたお互いの匂い。 「とりあえず、ウリコさんはシャワーを浴びて、・・・ それじゃあ、2人にバレちゃうかな・・・・」 2人が自分の保護者達に見つからず、 どうやってこの事態を収拾するのか考えていると その当人達は既に、マンションの外まで来ていた。 「まったく、あんたのせいで、あの子達まで」 「俺のせいかよ。」 「でも、あんなに大声出しちゃって、お隣とかに聞こえなかったのかな。」 「それは大丈夫だ、あの階は、うちの会社で管理してて、 今は、俺とカケル以外には住んでいねえよ。」 「きょ、きょうは、どうしようか。・・・」 若い2人から逃げるように 部屋をでてきた2人は 「今日は、泊まりだな・・・・」 とユーゴがつぶやき、2人は街に 消えていく。おわり
SINCE 2006/12/16 星獣殿