<新型コロナ>県、死者65人に修正 感染者は死因問わず集計へ

2020年6月20日 07時28分
 県は十九日、新型コロナウイルス感染症の死亡者数に、十三人を新たに計上すると発表した。感染者でも医師が死因をコロナ以外だと判断した場合は「退院」に分類してきたが、厚生労働省から死因を問わず報告するよう求める通知があった。これにより、県は同日現在の死亡者数を五十二人から六十五人に修正した。
 十三人の死因は、がんや循環器系の病気など。四月には、集団感染が発生した所沢ロイヤル病院(所沢市)が、コロナに感染していた入院患者一人の死亡をホームページで公表したが、県は直接の死因が特定できていないとし、死亡者に含めないこともあった。
 厚労省は二月、感染者が死亡した場合は速やかに同省へ報告するよう自治体に通知したが、死因の扱いについては言及していなかった。今月になって自治体により集計方法が異なることが判明。厚労省は十八日に死因を問わず報告するよう再度通知した。
 県の担当者は、「コロナによる死亡率や致死率を明らかにする上で、これまでの出し方が間違っていたとは思わないが、国に合わせることにした。故意に少なく見せる意図はなかった」と述べた。 (飯田樹与)
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 死亡者数に大きな変更があったため、市町村別の感染者数などを県のデータに基づきまとめた表「確認された感染者」は、本日の掲載を見送ります。

◆新たに2人感染 白岡の20代女性ら

 県内では十九日、新型コロナウイルスの新たな感染が二人確認された。いずれも県の発表で、一人は白岡市に住む外国籍の二十代会社員女性。都内の勤務先に陽性者がいる。残りの一人は翌日、詳しく説明するとしている。

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