新型コロナ感染 鹿児島県内初の死者は入院中の90代女性 基礎疾患悪化、介護クラスター関連 

(2020/07/29 09:30)
南日本新聞ニュース
 鹿児島市は新型コロナウイルスに感染して県内の指定医療機関に入院していた同市の90代女性が死亡したと28日、明らかにした。感染者の死亡は県内で初めて。死因はコロナウイルスではなく基礎疾患の悪化。

 同市によると、死亡した90代女性は市内2例目のクラスター(感染者集団)が確認された介護事業所の利用者。26日ごろ死亡したとみられるが、正確な日時や詳しい死因は明らかにしていない。女性は発熱やせきなどの症状があり、18日に検査を受けて陽性と判明。軽症として入院し、コロナの症状は快方に向かっていた。

 南日本新聞の取材によると、女性が利用していたのは、まつした人材サービス(同市)が運営する「デイサービス西駅乃湯」。18~20日に同社職員、利用者、家族の計9人の感染が確認された。感染経路は調査中。市は「これ以上の広がりはない」とみており、事業所名を公表していない。