専業主婦だった私が、夫逮捕のため、いきなり
負債を抱えることになり、子どもを食べさせて
やらなければならなくなった。
生活していくためには、離婚は必須。
とても愛していたので、無理やり忘れないと、私が
もたない。私がもたなければ、子どもを守れなくなってしまう。
負債がなく、十分な財産があれば
夫の裁判を応援し、更生を支えたかもしれない。
でも私には無理だ。
子どもとの生活すら、当面おぼつかないなか
それでもやっていかなくてはならないのだから。
結局愛も、経済力次第なんだなあと、寂しく思う。
でもそれが人生だ。
ふと思うことはある。
私達夫婦の関係は、愛だったのか、共依存だったのかとは。
共依存、でしょうねえ。だけど多くのご家庭だって
共依存的要素は、多少はお持ちだと思うんだけど。
夫が逮捕連行されたとき、
「私達家族から離れて、彼が生きていけるわけがない」
と思ったのだが、いまだ訃報は届かないので、あっちの
世界でそれなりに適応してやっているようである。
私も、涙を流すことはなくなっている。
旧姓に戻ってからの生活に、ワクワク期待もしている。
人間て、そんなもんかもしれない。