娘が死にたくて仕方がないのに、ドラえもんの前売りチケットをいそいそと少ない小遣いで買う夫。ドラえもん好きの娘にとって、夏の映画は恒例なのです。

「無理だよ、死にたいんだから。救急病院連れてくってレベルの子供が映画に行く?早めにメルカリで売ろうよ」などと冷たく言い放っていました。

 

最近は夫への拒絶が再燃し、朝、私と夫が少し話しただけで目を覚まし、犬みたいな娘の吠える声が聞こえて急いで謝りに行ってました。物音を立てるのも気遣い、話すときは無声音。やりすぎ感がすごくて、むしろコメディー映画っぽいです。ま、全員本気なんですけど。

 

そんな状態で映画て…。

娘が「映画見たいなあー」と言うので、一応約束は気にしているんだなと思いましたが、とにかく面倒くさくて、私はこれ以上映画に付き合う余裕とかゼロなんで、「うーん、まあ急がなくても、しばらくやっているからさ。無理しなくていいよ」と言っていた。そのうち映画公開が終わり「残念だったね。でもまた来年やるし、TVでもやるし」などと誤魔化す。チケットはとっくにメルカリで売っている予定。

 

娘はどうしても映画が見たかったらしく、数メートル先にいる夫にLINEを送っており、そのために有休まで取った夫と映画へ。2人のよくわからない執念が実ったのでした。めでたし。

 

私は申し訳ないけど、学校を休んで遊びに行くとか、事情は頭では理解しているけど、あまり好きじゃない。いや違うな、学校に行かなくても、勉強とか何か学ぶとか、やるべき事をやっていればまた違うと思うのですが。

夫がそういう事を担当してくれるので任せている面もありますが、自閉症だから仕方ないよねとかいう配慮はちょっとない。これはそのうち「働かざる者食うべからず」という生産性だけで人を判断する危険な思想になりはしないか?

 

娘は自閉症である事ですべてを諦め、閉じこもっている。自閉症に溺れ、甘え、依存していく。そうなっちゃいかんよって言ってるの!