ゴスペルソウルシンガーの松谷麗王さんが、
心筋梗塞のため倒れられ、
51歳の若さでこの世を去りました。
松谷先生は、
私のボイストレーナーとして、
35周年記念ライブの前から、
歌唱のご指導をいただいておりました。
「40周年のライブに向けて頑張りましょう」
といつも松谷先生は仰っていました。
途中私が舌がんになり、
何ヶ月か休んでいましたが、
手術のあとも復帰に向けて、
多大なるご尽力をいただきました。
たくさんの生徒さんがいらっしゃいましたが、
舌がん術後のトレーニングは、
初めてだからと。
舌がんの術後の状態なども、
いろいろと調べ、
独自の方法を考え、
諦めずにご指導下さいました。
私が歌手として再びステージでマイクを持ち、
歌える日が実現するように…
まるでご自分の夢でもあるかのような、
とても心のこもった熱いご指導。
それだけに今年の24時間テレビで、
歌うことが決まった時は、
とても喜んで下さり、
楽しみにして下さる一方で、
ご自分の役割を果たすため、
当日に向けて最後の調整に入る手前でした。
コロナ禍でのレッスンは、
リモートで行われていました。
先週の火曜日も、
普段通りリモートレッスンがありましたが、
いつもと変わりない松谷先生の姿。
実は昨日の番組の収録。
インタビューの前に、
ボイトレ風景の収録があり、
そこで久しぶりにお会いできる予定でした。
「では来週の火曜日に
久しぶりにお会いできるのを
楽しみにしています」
と言い、
いつものように手を振る松谷先生。
前日にも8月のレッスン日の、
確認をいただいていただけに…
突然の哀しいお知らせに、
私は混乱してしまいました。
今はただ、
ただ…
ありがとうございました。
感謝の気持ちしかありません。
先生が最後のレッスンで仰った言葉。
「今のこの状況に感謝して歌う」
心に抱いてこれからもずっと、
歌を歌っていけるよう、
前を向いて行きたいと思って居ります。
改めて松谷麗王先生のご冥福を、
心よりお祈りいたします。