人間だからいろいろあると思うし、桜井誠のことで精神的に大変なことになったのも理解できる。口は禍(わざわい)の元なんて言われたりするけども、軽い言葉でいつでも来いとか受けて立つみたいなことを勢いで言ってしまったために、本当に虎ノ門ニュースに来た時にはスタジオに入れずに相手のいないところで叩くという、言論の自由を謳う人ならあまりやってはいけないことをやってしまったのではないか。あれで男の価値を落としてしまったなと少なくとも私は思ってしまった。

 上念は人間的には好きだし、政治や経済の話を一切やらないのであれば楽しい人物だと思うし、たぶん仲良くなれると思う。しかし、人間というのはほんの些細なことで関係が壊れてしまうものなので、私は安易に敵を叩く言動は避けるべきだと思うし、プライドの高い人ほど一度言ったことに対して引っ込みがつかなくなるものだから、ニューソク通信社の出演を辞めると決めてしまったのかもしれない。
 私から見たら都知事選候補者に話を聞く程度の内容だし、桜井がそれに出たってだけのことなのに、たかがそれぐらいのことで何で?と思うかもしれない。しかし人間はプライドの高い人ほど敵対した相手がいるってだけで許せない気持ちになってしまうものだろう。これは理屈ではなく感情的な問題だから、あまり理由を追求しても意味はないと思う。

 動画ではいろいろ説明していたけども、私から見たら感情的に存在が許せないっていうのが本心ではないかと見受けられてしまった。相手を否定することばかりでシーシェパードや関西生コンと戦った成果によって困っている人達が助かったことには一切触れていないのがその証拠ではないだろうか。
 桜井のせいでヘイトスピーチ法案ができてしまって、結局日本人の言論が妨げられてしまう方向に世の中が動いてしまったみたいな感じの内容もあったが、川崎のヘイトスピーチ条例を本当に適用したら特別公務員職権乱用罪で刑事告訴できるぐらいのトンデモ法案だし、実際には有名無実化された条例だろう。本当にあんなものを適用したら、それこそ刑事告訴レベルで逆に逮捕される案件である。
 逆にあんな条例を無理やり適用したら川崎市長に沢山敵ができて本人が大変なことになることは想像に難しくはないし、そういう意味ではむしろ実行してほしいぐらいだ。完全に憲法違反であり、職権乱用の犯罪である。むしろヘイトスピーチ法案が問題化して条例撤廃の方向に動くか、内容を大幅変更して形だけの条例に変化していくと私は考えている。

 あともう一つ。これは毎度毎度のことだと思うが、ジムで格闘技やるなら相手してやるみたいな感じのことをよく言ったりするのは子供じみているからやめた方がいいと思う。なんでああいうことを言ってしまうのかちょっと理解できない。
 例えばアームレスラーが政治的な議論を避けて腕相撲なら勝負してやると言ったら「( ゚Д゚)ハァ?」って感じになると思うのと同じで、何で格闘技なら受けて立つみたいなことを突然言ってしまうのか。
 相手を茶化してストレス解消のためにミットうちやろうぜと言う程度ならまだしも、本格的に敵対している相手に、格闘技なら受けて立つみたいなことを言うのは逃げているだけにしか見えない。