2020年8月7日、
ゴスペルソウルシンガーの松谷麗王さんが、
心筋梗塞のため倒れられ、
51歳の若さでこの世を去りました。




松谷先生は、
私のボイストレーナーとして、
35周年記念ライブの前から、
歌唱のご指導をいただいておりました。


「40周年のライブに向けて頑張りましょう」


といつも松谷先生は仰っていました。


途中私が舌がんになり、
何ヶ月か休んでいましたが、
手術のあとも復帰に向けて、
多大なるご尽力をいただきました。


たくさんの生徒さんがいらっしゃいましたが、
舌がん術後のトレーニングは、
初めてだからと。


舌がんの術後の状態なども、
いろいろと調べ、
独自の方法を考え、
諦めずにご指導下さいました。


私が歌手として再びステージでマイクを持ち、
歌える日が実現するように…


まるでご自分の夢でもあるかのような、
とても心のこもった熱いご指導。


それだけに今年の24時間テレビで、
歌うことが決まった時は、
とても喜んで下さり、
楽しみにして下さる一方で、
ご自分の役割を果たすため、
当日に向けて最後の調整に入る手前でした。


コロナ禍でのレッスンは、
リモートで行われていました。


先週の火曜日も、
普段通りリモートレッスンがありましたが、
いつもと変わりない松谷先生の姿。


実は昨日の番組の収録。


インタビューの前に、
ボイトレ風景の収録があり、
そこで久しぶりにお会いできる予定でした。


「では来週の火曜日に
  久しぶりにお会いできるのを
   楽しみにしています」

と言い、
いつものように手を振る松谷先生。


前日にも8月のレッスン日の、
確認をいただいていただけに…


突然の哀しいお知らせに、
私は混乱してしまいました。


今はただ、
ただ…

ありがとうございました。


感謝の気持ちしかありません。



先生が最後のレッスンで仰った言葉。


「今のこの状況に感謝して歌う」


心に抱いてこれからもずっと、
歌を歌っていけるよう、
前を向いて行きたいと思って居ります。



改めて松谷麗王先生のご冥福を、
心よりお祈りいたします。