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9月1日(土)放送の「ゴッドタン」では、「第3回腐り芸人セラピー」をお届け。現代のバラエティ番組に対応できず、心に闇を抱えた"腐り芸人"を救済すべく立ち上げたこの企画。おなじみとなったハライチ・岩井勇気、インパルス・板倉俊之、平成ノブシコブシ・徳井健太の3人が、悩める芸人の解決の糸口を見つけるお手伝いをします。
今回悩みを抱えてやって来たのは、ダイアン(西澤裕介・津田篤宏)とフルーツポンチ・村上健志。芸人としては若手と中堅の間にいる2組が、それぞれ独自の悩みを打ち明けます。
まずはダイアンのセラピーから。長年関西で活躍していたダイアンは、今年から東京に進出。西澤は「僕たちはどちらも40を越えている。果たして、40すぎてからの東京進出で売れるのか」と悩みを話しました。遅咲きで東京進出した前例はないため、全く先が見えないのだそう。先輩の千鳥は32歳頃に上京し、ブレイクに5年ほどかかっていたといい、それを自分たちに置き換えてブレイクする時期を考えると、ダイアンは46歳と47歳のコンビになってしまいます。
劇団ひとりから「東京進出をしたらまずはご祝儀的な意味合いで、各局から番組出演のオファーが来たのでは?」と質問が出ますが、ダイアンは「ご祝儀はなかった」と答えます。
また、同期の東京進出失敗を多く見ているといい、「自分たちも東京に潰されてしまうのでは」という不安も拭えないようです。それを聞いた岩井は、「東京に来るというのはゼロになるということだから、そういうもんじゃないですか」と話します。さらに、「なぜ大阪の人たちは、大阪での活躍を引き継いでいると思って東京に来るのか」と厳しい意見も。ダイアンは「そんなことない」と言いながらも、大阪でのレギュラー番組を多めに残して東京進出してきたようです。おぎやはぎ・矢作に「保険として残しておくんだったら、逆になぜ少しだけ削ったのか」と聞かれると、津田の口から「それは前々から辞めたかったやつですわ!」と本音が出てしまいました。中途半端にも聞こえるダイアンの言葉に、板倉は「やっぱり脱サラするくらいの覚悟で来ないと」と話します。
徳井は「最初は津田で売れようと考えてるんですか?」と質問。ノブシコブシは吉村が、ハライチは澤部が売れるきっかけを作りましたが、正直今のハライチは岩井が澤部に追いつけない状況になってしまっているようです。
大阪では津田がイジられ役なのが主流だったようですが、津田としては「もっとできる感じを見せたい」というのが本音。「MCをやりたい」という希望をずっと持っているといい、たまに西澤が仕切るロケなどがあるとちょっと嫌そうにするのだとか。しかし、みんなには「東京ではイジられる方がかわいいんだよ」と言われてしまい、津田はうまく返せなくなってしまいます。その様子を見た板倉は「ワケのわからない野党キャラ」とひと言。与党(MC)にたどり着くのはしばらく無理そうです。
板倉は、「芸能界が始発電車だったら、大御所が最初から座っている車両にいろんな芸人で満員の状態。俺はそれに疲れて電車を降りちゃったの、そして今自分で自転車を見つけて好きに走っている」と、わかりやすいたとえで現状を語りました。今はどの仕事も「これで終わり」という気持ちで挑んでいるのだそう。また岩井は、ダイアンが大阪と東京にかけている思いを考慮した上で「音階の人生で東京進出は無理だったと思う」と結論を出します。
悟り系徳井は、「絵やラーメン屋で稼げている芸人だってすごい。やりたくない副業でも、お笑いに片足入れられているだけでみんな幸せ」と語りますが、津田は「MC目指すこともアカンのか」とうっかり涙目に。そんな津田に、矢作は「博多でラーメンやれば?」「福井でロースかつ丼とか」と、なぜかご当地グルメで勝負することを提案します。津田は「MCやりたいって相談に来てるのに......」と嘆きますが、板倉が「ほら、イジられてるときの方がウケてる」と今スタジオで起きていることに気がつかせるのでした。
続いて、村上からのお悩み相談。芸人としてではなく、イチお笑いファンとして考えたときに「フルポン・村上はお笑い界に必要か」という疑問が出てきてしまったのだといいます。「ちょっと良いこと言えたぞ」というときは「何言ってんだ?」という反応しかもらえず、ポンコツなときだけがオンエアされてしまう現状だという村上。「テレビは僕が愚かじゃないと気が済まない」という名言まで飛び出します。
しかし、「愚かな人を求めて村上を呼んでいるだけ。そこで革新的なことを言うのは間違っている」と腐り芸人たちからは正論が。運動神経が悪いポンコツとして呼ばれているのなら、ポンコツで笑いを取るべきだといい、なぜかここで小木が「ほら早く飛べよ」と命令。村上はさすがに「全然セラピーじゃないじゃん!」と悲しい表情を見せます。
徳井は、「村上は自分のためにお笑いをやっている。"自分が"ではなく"人に"と考えてみ? ウケを気にせず、俺が本当に思っていることをドンって言う。そういう1年でしたよ」と、良いアドバイスとともに徳井自身の近況報告。
ここで劇団ひとりが「お前は昔から薄っぺらい」と村上を批難。これを合図に村上は「ボケない時期があるとボケられなくなる」「一度ポンコツに甘んじただろ」と一斉攻撃されます。岩井は「ポンコツでウケている間に、お笑いを追求して売れなかった芸人はたくさんいる。そんなヤツらが許さないですからね」と先輩相手にズバリ。最後は徳井からの愛ある厳しいお説教で締まりました。
今回の放送は、「ネットもテレ東」で限定配信中です。