スペインで江沢民氏らに逮捕状 「チベット虐殺関与」

2013/11/20付

【北京=島田学】スペインの全国管区裁判所は20日までに、中国の江沢民元国家主席や李鵬元首相ら元指導部5人に対し、在任中にチベット自治区での大虐殺に関与したなどの容疑で逮捕状を出した。AFP通信などによると、スペイン国籍を持つ亡命チベット人を含む人権団体が江氏らを刑事告発していた。

中国外務省の洪磊副報道局長は20日の記者会見で「事実なら、強烈な不満と断固たる反対を表明する」と反発。裁判所の決定撤回を促すとともに、中国とスペインの関係に悪影響を及ぼさないよう要求した。

2010年の欧州債務危機では、中国がスペイン国債を大量に購入するなど支援に回った経緯もあり、スペイン政府としては難しい対応を迫られそうだ。

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