最初に書いておきますと、正直に公開してくれたのはよいことです。観客と関係者の快復をお祈り申し上げます。
で、整理。参考にしたのは公式特設サイトと、そこに掲載されている振替公演お知らせと、サンスポの「山本裕典の出演舞台でクラスター、出演者、スタッフ、観客含め14人が新型コロナ感染」の3本。公演の元日程だけ検索しました。
・有村昆企画プロデュース「新感覚! スペクタクルステージ『THE★JINRO』 イケメン人狼アイドルは誰だ!!」が今回の舞台。ダブルキャストや日替りゲストも含めて1公演14-15人が出演する。
・もともと2020年4月22日-4月26日にCBGKシブゲキ!!で公演予定だったのが、自粛要請で延期。
・その後の自粛要請で、2020年6月30日-7月5日の日程でエコー劇場に振替公演を発表したのが4月16日。
・ところが「会場規則により開催が困難」との理由で、会場を新宿シアターモリエールに変更したのが6月10日。日程に変更はなし。
・これで6日間毎日昼夜公演で12ステージを上演。換気のための休憩時間は設けられたけどその長さと上演時間は不明。
・座席は最大収容数(186人)の半数以下にしていた。舞台に近いエリアから3つに区切って、それぞれスペクタクルシート、指定席A、後方指定席と呼んでチケット代にも差をつける仕組み。
・7月2日夜、7月3日夜、7月4日昼夜、7月5日夜の5公演は売切。7月1日に当日券限定リピーター割チケットを出しており、後方指定席は売切だがスペクタクルシートと指定席Aは残っていた。
・後述の通り、昨今考えらえる対策は計画していた。さらに最前列はフェイスシールド配布。
・それで役者とスタッフで12人、観客で2人に陽性反応が検出されている。役者はTAKUYA、山本裕典、松村優、HONEY、KOCKY、RYOが陽性反応。TAKUYAは7月6日に陽性反応が出て、この報告を基点に関係者への検査を実施してまだ結果待ちもいる状態。なお山本裕典は7月7日に倦怠感、7月8日に検査、7月9日に陽性反応、7月10日に入院。他の3人は不明。
・観客は、1人は6月30日昼公演を観劇(7月4日発症)、もう1人は7月4日昼夜両公演を観劇(発症7月6日)。
・保健所から出演者とスタッフの全員が濃厚接触者と指定されて、全員自宅待機指示。これだけ日程がわからなくて、公式特設サイトだと7月10日に指定されて自宅待機だけど、サンスポだと7月6日に指定されて自宅待機と検査になっている。TAKUYAの発覚時点で保健所が認定しそうだから、サンスポのほうが正しそうに思える。
役者とスタッフで12人が陽性反応なら偶然ではなくクラスター認定しても文句は言われないでしょう。症状が発生するのは12.5日以内、発症するなら5-6日が多い、だけど無症状で治ることも多い、無症状でも感染する、というのが今の私の知識です。この場合、稽古終盤や仕込みの期間まで射程圏内です。対策も掲載していたのにクラスター感染が発生した。では理由は何か。
先に掲載されている対策を載せておきます。不謹慎ですが回答のないクイズみたいなものだと思って読んでください。6月29日付の「新型コロナウイルス感染症対策について」です。
『THE★JINRO』にご来場の皆様の安全と安心のため、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めてまいります。
ご来場の前にご確認いただき皆様のご理解ご協力をお願いいたします。
ご来場のお客様へのお願い
・咳エチケットのご協力をお願いいたします。
・ マスクを必ずご着用 の上でご来場ください。マスクのご着用がないお客様につきましてはご入場をお断りする場合がございます。
・劇場入口や劇場内各所に 手指消毒用のアルコールの設置 をしておりますので、ご利用ください。
・劇場入口では サーモグラフィーによる検温 を行い、以下に当てはまるお客様にはご入場をお断りさせていただきます。
①発熱37.5度以上、咳、呼吸困難、咽頭痛、鼻汁、全身倦怠感、味覚・嗅覚障害、目の痛みや結膜の充血、関節・筋肉痛、下痢、吐き気、嘔吐等の症状がみられ、体調が思わしくない場合
②過去2週間以内に発熱や感冒症状で受診や服用をされた方
③新型コロナウイルス感染症陽性の方と濃厚接触された方
④過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴及び当該在住者との濃厚接触がある方
【場内・ロビー】
・混雑緩和のため、開場時間を開演時間の45分前に変更させていただきます。
・劇場内では係員の指示に従いご入場ください。
・チケットのもぎりはスタッフの前でお客様自身にて行っていただき、目視にて確認させていただきます。
・劇場内でのご飲食はご遠慮ください。
・キャストへのプレゼント、スタンド花、アレンジメント花、花束、お手紙等はお預かりできません。なお、プレゼントボックスの設置もございません。
・できるだけトイレはお済ませいただきご来場ください。
・物販、トイレにお並びの際は社会的距離(ソーシャルディスタンス)を確保の上、掲示やスタッフの指示に従いお並びいただきますようお願い申し上げます。
・物販等での金銭の授受はトレーにて行います。またお客様との間にビニールシートを設置し、スタッフはビニール手袋を着用いたします。
・開演前、終演後の再入場はご遠慮ください。
・スタッフはフェイスシールドを着用させていただきます。
・お客様情報(①氏名②住所③電話番号④メールアドレス)の確認をさせていただきます。
※収集した個人情報は、新型コロナウイルス感染者が発生した場合の感染経路追跡のために利用し、必要に応じて保健所等の公的機関への提供を行う以外、他の目的では利用いたしません。
【客席内】
・感染予防策として、 座席の間隔を 空けております。ご家族同士やご友人同士でも間隔を空けてお座りいただきますのでご了承ください。
・ご自身の座席以外への着席はご遠慮ください。
・最前列のお客様へフェイスシールドをお渡しいたしますので、着用のご協力をお願いいたします。
・客席内での会話はできるだけお控えください。
・感染予防のため、上演中、休憩時間を設け場内の換気を行います。
・大きな声でのご声援はお控えください。拍手での応援をお願いいたします。
・終演後、混雑緩和の為、規制退場をお願いする場合がございます。当日のアナウンスの指示に従っていただきますようお願い申し上げます。
※スタッフは毎朝の検温、体調の確認、マスク・フェイスシールドの着用、手指の消毒を徹底いたします。
、終演後、椅子・ドアノブ等の消毒、十分な換気を行います。
ご来場の皆様、キャスト、スタッフの安全、安心のため、感染防止対策に努めてまいります。
皆様へはご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解、ご協力をお願い申し上げます。
ここから先は想像の世界です。公立文化施設協会のガイドラインや新国立劇場のガイドラインを斜め読みした事前知識でとりあえず考えたのは以下のどれか、または組合せです。ちなみに、濃厚接触が発生するような(感染するような)演出だった、は載せていません。スタッフも感染しているので、演出だけが原因とは考えられないからです。あと、観客から関係者への感染についても、12人対2人という人数比から今は外します。
(1)対策は掲載していた。だけど、観客向けのものだけ充実させて、関係者向けの対策が不十分だった。
稽古段階から稽古場の換気など準備段階の対策不備、楽屋での備品の共通利用など、関係者向けの対策が不十分で、そこから感染した。十分考えられますね。観客向けのサイトに関係者向けの対策まで載せないよ、と言われたらそれまでですが、いちいち気にしていなかった可能性はあります。暑くなってきたので休憩時間中にマスクを取って飲み物を飲みながら会話していた、くらいはあり得ます。何しろ実際にクラスター感染が発生していますから。
(2)対策は掲載していた。だけど、徹底が不十分だった。
会場の消毒や換気を行なう予定だったが、慣れないスタッフがにわかにやったので消毒の方法が間違っていた、事前の消毒場所の洗い出しが足りなかった、換気の時間が十分だと思っていたら十分な時間になっていなかった。どれもありそうなので困ります。劇場の換気装置が壊れていて換気不十分だった、というケースはさすがにないと考えたいですが。
改めて考えると、自分が「ドアノブを消毒しておいて」と言われて、正しいやり方ができるか自信がありません。渡された消毒液はそのまま使っていいのか、希釈して使うのか。消毒液をドアノブにかけて拭くのか、拭く布にしみこませてから拭くのか。布は何回まで再利用していいのか。ドアノブだけでいいのか、周辺の手が触れそうなところも消毒対象なのか。ドアノブの消毒ひとつにもどこまでやったら十分と言えるのかさっぱりわかりません。
(3)対策は掲載していた。だけど、それ以外のところで関係者が対策を破るような行動をとった。
新型コロナウィルスで一度は延期されて会場も変更になった公演ですが、こうして無事に初日を開けることができたのはひとえに皆さんのご協力のおかげです、ぜひ千秋楽まで無事に走りきることを願いまして、乾杯! 初日乾杯を劇場ロビーで行なって、役者、スタッフを問わず至近距離で話したなんて、可能性としていかにも目に浮かぶようです。日程的にもとてもしっくりきます。それでなくとも、関係者が飲み屋に行って感染する可能性は十分あります。
(4)対策は掲載していた。だけど、この劇場では限界があった。
シアターモリエールはだいぶ昔に1、2回しか行ったことがないのでうろ覚えですが、そんなに広い劇場というイメージがありません。ロビーの広さは思い出せないのですが、劇場平面図を見たら、劇場エリアはザ・スズナリよりは少し広く、シアタートラムよりは少し狭い感じです。断面図で天井高も考えると、劇場内はザ・スズナリのほうが感覚に近いと思います。
それで楽屋には役者が14-15人、さらに舞台スタッフとロビースタッフの控室で、どのくらい広いかはわかりませんが、劇場の規模に対してまあまあ人数は多いのではないでしょうか。劇場内には舞台下手奥に窓がありますが、舞台美術を建て込んだら開けられるかどうか不明です。つまり、どれだけ対策をやっても今回の劇場に今回の公演規模では、いわゆる三密を、少なくともひとつかふたつは、避けられなかった。想像なのであまり言いたくないですが、劇場のバックスペースも含めた規模によって、関係者の人数(上演したい芝居)が制限される可能性も考えられる、ということです。
(5)対策は掲載していた。だけど、必要な対策が抜けていた。
ここに掲載されている対策も必要だが、それだけでなく、ここに載っていない何かの対策が感染を防ぐ鍵だった。これは(1)と近いのですが、それが特定できれば、劇場のクラスター感染防止が進められるので、別項目にしておきます。関係者と外部協力者が協力してそれを調べてくれるといいのですが、すでに公演が終わって1週間近く過ぎているので難しいでしょう。
(6)対策は掲載していた。だけど、新型コロナウィルスはそもそも感染するものだった。
以前はエアロゾル感染と言っていたのが、最近になって空気感染という言い方も出てきて、何をやっても感染する。そういう可能性もまだ残っています。これは検討に限界があるのでこれ以上は載せません。
以上の6つをとりあえず想像してみました。自分の偏見では(1)から(4)までは全部ありうると思います。観客の見た直接情報がどこかで見つかるとよいのですが、その検索までは手が回りません。
そしでもうひとつの疑問。「観客から関係者への感染についても、12人対2人という人数比から今は外します」と書きましたが、観客が公演を観に行って感染した可能性は残ります(この場合はロビースタッフや上演中の関係者からの感染だけでなく、消毒不十分だったかもしれない劇場設備なども含めた全部が可能性)。これはこの後、観客で感染したという申告が増えれば該当、そうでなければ別の場所、と推測するしかありません。
再発防止のために、今回の対策が十分だったかどうかを検証する人を業界が用意できるといいのですが、新型コロナウィルスを含む感染症の知識と、関係者にヒアリングして信用してもらえるコミュニケーション力と、それらを総合して過不足なくまとめて対策を考える事務力が必要なので、ひとりでは手が回らないし複数人なら予算が難しいでしょう。初のクラスター感染なので、時間が経って難しくなる前にこの事例から何とかして学ばないといけないと関係者が検討しているはず、と考えるのは素人で、上演以外の連携はできない業界であることは今回の新型コロナウィルス騒動でよくわかっています。個人的には新国立劇場が各地の保健所と連携してそういう役目を担ってもいいのではないか、他にそれができる組織はない、と考えていますが、新国立劇場といえども予算も人手も潤沢ではないので難しいと思います。
なお、ここまで主に公式情報をもとに書いてきましたが、「掲載されている情報に(意図的かそうでないかも含めて)嘘がある」場合もあります。典型的なものは「もっと早く感染を知っていたけど公演中止を恐れて隠していた」ですね。ただでさえ公演の延期と客席半減、さらに「たった」6日間、そして久しぶりの公演。軽い倦怠感くらいなら気合で上演を優先するのは大いにあり得ます。今はPCR検査の結果は翌日までには出るらしいです。TAKUYAの陽性反応が7月6日なのが、7月5日の日曜日のうちにどこかで検査して翌日発覚なのか、7月6日の朝一で検査して陽性だったので即連絡だったのか、ひょっとしてもっと早く検査して連絡をもらっていたけど発表を遅らせたのか。自宅待機の日付のずれも気になりますし、対策で「※スタッフは毎朝の検温、体調の確認、マスク・フェイスシールドの着用、手指の消毒を徹底いたします。」と書いてキャストに触れていないのはそのことがあるのを見越していたのではないでしょうか。
というのは冗談で、責めるつもりで挙げているわけではありません。なにしろ今回の公演がタイミングよく「人狼」なので、書きたい気持ちを抑えられませんでした。最初に書いた通り、公開して観客まで伝わることが最重要です。公開したことはよいことです。
最後に、公式特設サイトの経過をコピペしておきます。個別リンクはないのでタイトルと本文で載せます。
2020.07.07「TAKUYAさんの新型コロナウイルスの感染につきまして」
2020年7月7日
株式会社ライズコミュニケーション
TAKUYAさんの新型コロナウイルスの感染につきまして
当社は、昨日、舞台『THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-』に出演しておりましたTAKUYAさん(Super Break Dawn)について、所属事務所から、新型コロナウイルスの陽性反応が出たとの連絡を受けました。
所属事務所からは、症状は軽症であると伺っております。当社は、TAKUYAさんの一日も早い快復を願っております。
当社は、現在、前記舞台の出演者が所属する事務所に対しても上記の連絡があった旨を伝え、保健所の指示のもと事実確認を進めております。また、舞台に関わった当社の社員及びスタッフ(以下「当社スタッフ」といいます。)に対して、順次簡易検査を進めております。現在のところ、当社スタッフに感染者はおりませんが、引き続き、保健所等と相談の上、感染拡大防止を最優先に対応してまいります。
舞台をご覧になっていただきました方々におかれましても、もしも発熱等の症状がございましたら、速やかに、お近くの医療機関の受診をお願いいたします。
現在、感染経路については明確にされてはおりませんが、当社では、新型コロナウイルスの感染拡大防止策としまして、出演者、当社スタッフ、舞台をご覧になっていただく方々に対して、サーモグラフィーを設置し検温を行い、消毒、マスク等を徹底してまいりました。
当社では、今後も、より一層の感染拡大の防止及び抑止に取り組んでまいります。
皆様には、大変ご心配をおかけしており、心からお詫びを申し上げます。
以上
2020.07.09「当社主催の舞台における新型コロナウイルスの感染につきまして」
2020年7月9日
株式会社ライズコミュニケーション
舞台『THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-』に出演しておりました出演者及びお客様に、新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたことについて、皆様には大変ご心配とご負担をおかけしており、深くお詫び申し上げます。
現在、当社では、保健所等と相談の上、お客様、出演者及び当社スタッフの感染者の状況につきまして、感染拡大防止を最優先にしながら、事実関係を調査し、現状の把握に努めております。明日、7月10日の時点で判明したお客様、出演者、当社スタッフの感染者の状況につきましては、明日中に改めてご報告をさせていただきます。
舞台をご覧になっていただきました方々の中に、発熱等の症状がある方がいらっしゃいましたら、速やかに、お近くの保健所、帰国者・接触者相談センターにご相談くださいますようお願いいたします。
感染者の方々の一日も早い快復を心よりお祈り申し上げます。
以上
2020.07.10「当社主催の舞台における新型コロナウイルスの感染につきまして 続報2」
2020年7月10日
株式会社ライズコミュニケーション
当社では、保健所等と相談の上、お客様、出演者及びスタッフの感染者の状況につきまして、感染拡大防止を最優先にしながら、事実関係を調査し、現状の把握に努めておりましたが、本日、保健所から、全キャスト及び全スタッフが濃厚接触者と指定された旨の連絡と、全員に対し、自宅待機の指示がありました。
現時点で、2020年6月30日から2020年7月5日に公演されました舞台『THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-』において、新型コロナウイルスの陽性反応が確認されました出演者とスタッフは合わせて12名となっております。
また、舞台をご観覧いただきました方から情報のご提供をいただき、保健所等と相談しながら事実確認を進めておりましたが、先日お知らせいたしましたとおり、舞台をご観覧いただきました方の中にも新型コロナウイルスの陽性反応が出た方がいることも確認されております。
現時点において、感染経路については明確になってはおりませんが、舞台をご覧になっていただきました方々の中に、発熱等の症状がある方がいらっしゃいましたら、速やかに、お近くの保健所、帰国者・接触者相談センターにご相談くださいますようお願いいたします。
皆様には、大変なご心配とご負担をおかけしており、心からお詫び申し上げます。また、舞台をご観覧いただきました方、出演者の方々が一日も早く快復されることを願っております。
今後につきましては、上記のとおり、保健所から自宅待機の指示がありましたため、当社スタッフ全員が自宅待機となります。
今後につきましては、当社のHPにおいてお知らせしてまいります。大変ご迷惑をおかけし、心からお詫びを申し上げます。
以上
まずはここまで。疲れて目が文字をすべる状態でまとめたので間違いや見落としがあったら申し訳ありません。
<2020年7月12日(日)追記>
Twitter情報を集めてくれたサイトに便乗しますが、読んだ限りでは、公演直前の別ライブ出演、出待ち対応で握手など、どうやら役者は雑な対策しかしていなかったようです。「対策で『※スタッフは毎朝の検温、体調の確認、マスク・フェイスシールドの着用、手指の消毒を徹底いたします。』と書いてキャストに触れていないのはそのことがあるのを見越していたのではないでしょうか。」って冗談のつもりだったのに。
まったく守備範囲外なのでわかりませんけど、アイドル公演は出待ちの握手対応とか不可避なんでしょうか。イケメンも芸のうちでしょうが、なかなかつらい商売です。
ただ、そこからスタッフに感染したのがポイントで、「こっちに感染すんじゃねえよ」って内部の風当たりが強くなって、今後そういう行為が控えられることになったらひょっとしたら怪我の功名になるんじゃないでしょうか。
って書くだけ無駄な気がしてきた。はい、解散。
<2020年7月12日(日)追記2>
解散しようと思いましたが、他にも記事が出てきて、私の間違いもあったので追記します。
デイリースポーツから「有村昆がコロナ陽性 山本裕典ら出演舞台を企画プロデュース」。一応、保健所の最初の判断は濃厚接触にはあたらないというものだったようです。その点は公式発表のほうが正しかったようです。
有村は6月30日の夜公演、今月5日の夜公演を観劇し、出演者らとあいさつしていた。その後、舞台出演者の陽性が確認されたという報告を受け、保健所の指示を仰いだが、その時点では「濃厚接触には当たる場ではない」という判断だった。
しかし、9日夜になり、体温が37度の微熱となり、10日朝には38度となっていた。同日にPCR検査を受け、大事を取って11日に都内の病院に入院。12日に陽性が確認された。
ORICON NEWS「榊原徹士、新型コロナ感染 クラスター発生の舞台『THE★JINRO』出演」より。
俳優の榊原徹士(30)が、新型コロナウイルスに感染したことを12日、所属事務所が発表した。榊原は今月3日、俳優の山本裕典(32)が主演し、キャストやスタッフの合計12人、さらには観客も新型コロナに感染するクラスターが発生した舞台『THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-』に出演していた。
サイトでは「7月3日(金)に舞台『THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-』に出演、保健所より濃厚接触者との認定を受け、PCR検査を受診した結果、陽性判定となりました。現在、保健所の指導に従い、隔離生活・治療を行っております」と報告。10日に濃厚接触者認定後は「榊原徹士に接触した者はおりません」とした。
スポニチアネックス「クラスター発生の山本裕典主演舞台、出演者が体調不良でも上演強行…主催者側把握か」より。
国内で初めて舞台でのクラスター感染が発生した同公演。主催者の発表では、千秋楽翌日の6日に出演者で「スーパーブレイクダーン」のTAKUYA(23)の感染が発覚。このため全共演者とスタッフが8日にPCR検査を受け、10日までに計12人の感染が判明した。この感染拡大の原因とみられるのが、体調不良の出演者がいながら上演を強行した疑いだ。関係者は「楽屋で“体調が悪いのに出続けている出演者がいる”と聞いて大丈夫なのかと思った」と明らかにした。出演者の健康状態については、主催者側も把握していたとみられる。
小規模な劇場のため、楽屋は8畳ほどの大きさで、出演者の多くが同時に滞在することもあったという。検温やマスク着用など気を付けていたが、密になる場面が数多くあったことは否めない。出演者ら全関係者が濃厚接触者と指定されるなどソーシャルディスタンス維持ができていなかったのが実情だ。
シアターモリエールは通常は186席。今回は政府のガイドラインに合わせ、100席弱に減らして上演。同ホールによると、公演以外の時間は窓を開けるなど換気に気を付けていたが、公演中は密閉状態だったという。
(中略)
≪出演者ら次々…サッシャも陽性≫この日は新たに同公演の出演者で、ラジオDJなどで活動しているタレントのサッシャ(43)が自身のブログで感染を公表。10日夜に陽性反応が確認され、都内の病院に入院中だ。
11日に新たに判明した6人の感染者は、TAKUYAと同グループで活動し舞台にも出演していたHIRO(23)と、「BLACK IRIS」の斉藤広樹(25)、6月30日の公演を鑑賞した相模原市の30代女性が含まれる。
スポーツ報知「舞台「THE★JINRO」出演俳優がまた1人新型コロナ感染 はんにゃ・金田哲は陰性」より。
吉本興業は12日、新型コロナウイルスのクラスター感染が明らかになっている舞台「THE★JINRO―イケメン人狼アイドルは誰だ!―」(6月30日~7月5日=12公演)の3日の公演に出演していた俳優・榊原徹士(30)がPCR検査の結果、陽性だったと発表した。また、お笑いコンビ「はんにゃ」の金田哲(34)は、検査の結果が陰性だったこともこの日明らかになった。
他にTwitterで、こんどうようぢ、上堂地かんき、Takuya (春夏秋冬)が陽性、斉藤祥太、斉藤慶太が陰性
調べていて気が付きましたが、TakuyaとTAKUYAがいるんですね。最初に感染発覚したのはTAKUYA (Super Break Dawn)です。あと、最初は「KOCKY RYO」と書いたのですが、KOCKYとRYOでした。これは私の名前見間違いなので謝ります、すいません。
とりあえず順不同で陽性の人をまとめます。出演者にプロデューサーまで含めてここまで陽性14人、陰性3人、不明9人で、5割越えです。打率高い。
<陽性>
有村昆(企画プロデューサー)
山本裕典
松村優
HONEY (H5)
KOCKY (AIRPEN)
RYO (AIRPEN)
榊原徹士
サッシャ
TAKUYA (Super Break Dawn)
HIRO (Super Break Dawn)
斉藤広樹 (BLACK IRIS)
こんどうようぢ
上堂地かんき
Takuya (春夏秋冬)
<陰性>
金田哲(はんにゃ)
斉藤祥太
斉藤慶太
<不明または結果待ち>
與座亘
K (H5)
イツミ
持田悠生
濱川英也 (スクランブルガム)
高橋憲太 (スクランブルガム)
石原純
廣瀬大介
ゆってぃ
この他に観客が3人です。
<2020年7月13日(月)追記>
主催者のサイトに発表の場が移っていました。リンクと全文は後で引用します。まずは申告の有無。
7月4日に1名の方から申告をいただきましたが、抗体検査の実施の結果、陰性であったことと、検温の結果がガイドラインの規定の範囲内であったことから、ご本人とご相談の上、ご出演となりました。7月5日にも1名の方から、検温の結果が平熱より高い旨の申告をいただきましたが、出演者の方と出演者が所属する事務所の方々から、持病に起因する可能性が高いとの医師の診断があった旨のご説明を受けたことと、検温の結果がガイドラインの規定の範囲内であったことから、ご相談の上、ご出演となりました。
最初に冗談で「もっと早く感染を知っていたけど公演中止を恐れて隠していた」と書きましたけど、申告の上でガイドライン内だから続行というのは実に難しい。ただ、抗体検査は今まさに感染しているかどうかの判定に使えるのでしたっけ。まあPCR検査の結果で翌日まで待つのもつらいところではあります。ダブルキャストで控えがいる役だったとしても、役者目当ての公演だから即交代してもこまるでしょうし。いや真面目な話、ほかの公演だったらどうするのがよいでしょうか。公演中断でしょうか。でも6日間の公演が半分終わっている時点で決断できますか。
あと換気と楽屋の話も載っていました。
また「公演中は密閉状態だった」とございますが、休憩の間に十分な換気を実施しておりました。「楽屋は8畳ほどの大きさ」とございますが、普段制作で使用している楽屋、舞台の裏も合わせて提供し、3密を防ぐため3か所に分けて楽屋を設置し、感染防止に努めておりました。
上記のほか、当社では、新型コロナウイルスの感染拡大防止策としまして、出演者、当社スタッフ、舞台をご覧になっていただく方々に対して、サーモグラフィーを設置し検温を行い、消毒、マスク等を徹底してまいりました。
密閉状態の話はステージ+客席の劇場スペースですね。それは上演中に密閉になるのはしょうがない。ただし上演時間がどのくらいだったかと、上演中も換気装置を全力で回していたかを知りたいです。あと楽屋3か所でも8畳ほどに4-5人なら、十分に密だと思います。化粧台やら替衣装やらでアクティングスペースは6畳くらいでしょうから距離はもっと縮まるでしょうし。つまりこれよりは楽屋スペースを確保するか換気方法を模索する必要があります。そして普段制作で使用している楽屋をそちらに提供したら、制作関係者の待機スペースはどこになったのでしょう。その分、ロビーが密になったのでしょうか。
とにかく検温より消毒よりマスクより、上演側は密を避けることを優先しないといけない。最初に「劇場のバックスペースも含めた規模によって、関係者の人数(上演したい芝居)が制限される可能性も考えられる」と書きましたが、ありえそうです。
ちなみに陽性情報ですが、スポニチの2020年7月12日 00:15の記事によると、7月11日時点で「出演者16名、スタッフ5名、ご観覧者様9名」が陽性ですが、主催者情報では、7月13日には全ステージの観客で発生、複数回観た観客もいるのでそれを除くとここまで16人だそうです。これだけ陽性の観客が出たら、観に行って感染した、と言ってもいいと思います。
出演者側を調べたところ、石原純が陽性、與座亘が陰性です。他に濱川英也、高橋憲太、廣瀬大介が検査または検査結果待ちです。「出演者で16名」ということは有村昆を外して残りの7人のうち2人が陽性確定しているはずなのですが、だれでしょう。確定したらさっさと発表したほうがいいと思います。
<陽性>
有村昆(企画プロデューサー)
山本裕典
松村優
HONEY (H5)
KOCKY (AIRPEN)
RYO (AIRPEN)
榊原徹士
サッシャ
TAKUYA (Super Break Dawn)
HIRO (Super Break Dawn)
斉藤広樹 (BLACK IRIS)
こんどうようぢ
上堂地かんき
Takuya (春夏秋冬)
石原純
<陰性>
金田哲(はんにゃ)
斉藤祥太
斉藤慶太
與座亘
<不明または結果待ち>
K (H5)
イツミ
持田悠生
濱川英也 (スクランブルガム)
高橋憲太 (スクランブルガム)
廣瀬大介
ゆってぃ
この他にスタッフ5人、観客16人が陽性です。
最後に公式発表を引用する前に2つ。ひとつは、表現がやや逃げ腰ながらも、ここまで主催者はまあまあ正直に情報を出しているように見えることです。起きて隠せる規模ではないので、こういうスタイルでいくことで真相究明が大事だよね、と思わせられるのはダメージコントロールとしてなかなかいい線をついています。実際、第一号なので、こんなことをやったら駄目な事例としてしゃぶりつくすべきです。
それともうひとつ。エコー劇場で「会場規則により開催が困難」となったのはどんな規則だったのか。うまい具合に騒動を避けられましたが、いったい何があったのかも気になります。
では記録のために公式発表のコピペです。
2020年7月12日付「当社主催の舞台における新型コロナウイルスの感染につきまして」より。
2020年7月12日
株式会社ライズコミュニケーション
当社主催の舞台における新型コロナウイルスの感染につきまして
1 感染者の状況につきまして
現時点で、2020年6月30日から2020年7月5日に公演されました舞台『THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-』に関し、出演者16名、スタッフ5名、ご観覧者様9名の、合計30名の方々に、新型コロナウイルスの陽性反応が確認されております。感染経路に関しては、保健所と情報を共有し、引き続き調査を行っております。
また、現在、2020年6月30日から2020年7月5日の全ての公演において陽性者が確認されております。
したがいまして、舞台をご覧になっていただきました方々やそのご関係者の方々の中で、倦怠感、発熱等の症状がある方がいらっしゃいましたら、速やかに、お近くの保健所、帰国者・接触者相談センターにご相談くださいますよう重ねてお願い申し上げます。この度は大変なご心配とご負担をおかけしており、心からお詫びを申し上げます。
2 お客様対応窓口の創設
当社では、舞台をご観覧いただきました9名の方々に陽性反応が確認されたことを受け、下記のとおり、ご観覧者様のためのご相談窓口を創設いたします。なお、感染者に関する事実確認とさらなる注意喚起のため、陽性反応が確認された方のうち、まだ当社にご連絡いただいていない方がおられましたら、お手数をおかけいたしますが、その方も、ご相談窓口まで、感染に関するご情報のご提供をお願いいたします。
記
◆ご相談窓口
株式会社ライズコミュニケーション対応窓口
◆対応時間 10:00~17:00※
(メールでの情報提供は24時間受け付けております)
◆メール XX@XX
※現在は、当社スタッフ全員が濃厚接触者とされ、自宅待機の指示を受けておりますので、対応窓口が全てメールとなっております。また、スタッフにも陽性者が確認されており、現在、健康状態に問題のあるスタッフを除いた、2名体制で対応を行っております。大変恐縮ではございますが、迅速なご対応をいたしかねる場合もございますので、予めご了承ください。もっとも、できる限り、迅速なご対応に努めてまいります。
※また、健康状態に関するご相談内容を優先的にご対応させていただくため、ご相談のご内容次第では、ご回答できない場合もございますので予めご了承ください。
3 一部報道につきまして
一部報道では「体調不良の出演者がいながら上演を強行した疑い」とございます。当社としては、公益社団法人全国公立文化施設協会等の定めるガイドラインに即し、出演者に対し、稽古及び舞台中に37.5度以上の熱が出たり、体調不良を覚えたりした場合には、直ちに制作スタッフに申告していただくようお願いしておりました。7月4日に1名の方から申告をいただきましたが、抗体検査の実施の結果、陰性であったことと、検温の結果がガイドラインの規定の範囲内であったことから、ご本人とご相談の上、ご出演となりました。7月5日にも1名の方から、検温の結果が平熱より高い旨の申告をいただきましたが、出演者の方と出演者が所属する事務所の方々から、持病に起因する可能性が高いとの医師の診断があった旨のご説明を受けたことと、検温の結果がガイドラインの規定の範囲内であったことから、ご相談の上、ご出演となりました。
また「公演中は密閉状態だった」とございますが、休憩の間に十分な換気を実施しておりました。「楽屋は8畳ほどの大きさ」とございますが、普段制作で使用している楽屋、舞台の裏も合わせて提供し、3密を防ぐため3か所に分けて楽屋を設置し、感染防止に努めておりました。
上記のほか、当社では、新型コロナウイルスの感染拡大防止策としまして、出演者、当社スタッフ、舞台をご覧になっていただく方々に対して、サーモグラフィーを設置し検温を行い、消毒、マスク等を徹底してまいりました。
しかしながら、それにもかかわらず、多数の感染者が生じてしまったことは事実でございます。皆様には、大変なご心配とご負担をおかけしており、心からお詫び申し上げます。また、舞台をご観覧いただきました方、出演者の方々が一日も早く快復されることを願っております。
今後の感染者状況につきましては、感染拡大防止のため、引き続き当社のHPにおいてお知らせしてまいります。大変ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。
以上
2020年7月13日付「当社主催の舞台における新型コロナウイルスの感染につきまして」より。
2020年7月13日
株式会社ライズコミュニケーション
当社主催の舞台における新型コロナウイルスの感染につきまして
1【重要】本日の保健所からの連絡につきまして
本日、16時55分頃、保健所から当社に対して、2020年6月30日から2020年7月5日に公演されました舞台『THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-』に関し、ご観覧者様からも陽性反応が多数確認されたことを受け、全ご観覧者様(約800人)が濃厚接触者に指定されたとの連絡がございました。
保健所によりますと、今後、保健所から各ご観覧者様に対してご連絡させていただくとのことでございました。もっとも、保健所からの連絡が遅くなってしまう可能性もございますので、ご観覧者様におかれましては、速やかに、お近くの保健所、帰国者・接触者相談センターにご相談くださいますようお願いいたします。
大変なご心配とご負担をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。
2 ご観覧者様の感染者の状況につきまして
昨日、当社は、下記のご相談窓口を設置し、感染に関する情報のご提供をお願いしておりますが、当社の把握している限り、本日の時点で、前記舞台において、ご観覧者様16名の方々に新型コロナウイルスの陽性反応が確認されております。感染経路に関しては、保健所と情報を共有し、引き続き調査を行っております。
記
◆ご相談窓口
株式会社ライズコミュニケーション対応窓口
◆対応時間 10:00~17:00※
(メールでの情報提供は24時間受け付けております)
◆メール XX@XX
※現在は、当社スタッフ全員が濃厚接触者とされ、自宅待機の指示を受けておりますので、対応窓口が全てメールとなっております。また、スタッフにも陽性者が確認されており、現在、健康状態に問題のあるスタッフを除いた、2名体制で対応を行っております。大変恐縮ではございますが、迅速なご対応をいたしかねる場合もございますので、予めご了承ください。もっとも、できる限り、迅速なご対応に努めてまいります。
※また、健康状態に関するご相談内容を優先的にご対応させていただくため、ご相談のご内容次第では、ご回答できない場合もございますので予めご了承ください。
3 ご観覧者様の具体的な感染状況につきまして
現在、上記のご相談窓口に対して、感染者に関する情報のご提供をいただいております。個人情報保護の観点と、誹謗中傷の対象となることの防止の観点から、情報のご提供者の方から席番や列の開示のご承諾をいただけた範囲ではありますが、各公演につき、ご観覧者様の感染の状況は以下の通りです。なお、ご観覧者様の中には、複数公演日をご観覧いただいた方もおりますので、新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたご観覧者様の合計人数は上記のとおり16名でございます。
6月30日
15:00公演 3名 *1名は2列目のご観覧者様です。
19:00公演 7名
7月1日
14:30公演 5名
19:00公演 6名
7月2日
14:30公演 2名
19:00公演 5名
7月3日
14:30公演 7名
19:00公演 9名
7月4日
13:30公演 6名
18:00公演 7名
7月5日
12:30公演 4名
17:00公演 2名
引き続き、当社では、上記相談窓口への感染に関する情報のご提供をお願いしております。よろしくお願い申し上げます。
3 マスコミの皆様に対して
現在、上記のご相談窓口に対して、「ミヤネ屋」様、「直撃LIVEグッディ!」様「newsevery.」様、「日刊スポーツ」様、「ZIP!」様、「読売新聞」様、「あさチャン!」様など多くのマスコミの皆様から取材のお申込みのご連絡をいただいております。
大変恐れ入りますが、上記のご相談窓口を設けた趣旨は、ご観覧者様への新型コロナウイルスの感染拡大防止にあり、健康状態に関するご相談内容について優先的に対応しております。
また、上記のとおり、上記のご相談窓口は、現在、当社において健康状態に問題がない2名のスタッフで対応しております。
そのため、マスコミの皆様に対して十分な対応をさせていただくことができません。心からお詫びを申し上げます。事実と異なる報道には、本来であれば、感染拡大防止の点からも、ご回答をしたいところではありますが、まずは、今回のような感染が生じてしまった主催者の会社としまして、前記舞台をご覧になっていただいたご観覧者様とその大切な方々の人命を最優先させていただければと思っております。
感染拡大防止の観点から、マスコミの皆様の報道も優先されなければならないことであることは承知しておりますが、何卒ご理解及びご配慮をいただければと思っております。当社としては、お知らせできることは、当社のHPをとおして発表してまいります。
この度は、当社としては、ガイドラインを作成し、できる限りの感染防止対策に努めてまいりましたが、多数の感染者が生じてしまったことは事実であり、皆様には、大変なご心配とご負担をおかけしており、心からお詫び申し上げます。各方面から、また報道等を通して、多くのお叱りのお言葉も届いており、誠に申し訳なく思っております。
当社では、引き続き適切に情報を把握して、新型コロナウイルスの感染拡大防止、及びご観覧者様の安全を最優先に当社のHPをとおして発表してまいります。
以上
スタッフも陽性なので対応は観客優先とします、としてマスコミの問合せをあしらっているところは、実際忙しいのでしょうけど、新型コロナウィルスを逆手にとったようで、なかなか面白いです。
<2020年7月15日(水)追記>
廣瀬大介は陰性、ゆってぃは陰性、高橋憲太は陰性で濱川英也は陽性が、事務所から発表されました。26人中16人が陽性、プロデューサーと出演者で6割越えの結果となりました。最終陽性率を知りたいのですが、残り3人はPCR検査をしないで終わるのかな。だとしたら残念。
<陽性>
有村昆(企画プロデューサー)
山本裕典
松村優
HONEY (H5)
KOCKY (AIRPEN)
RYO (AIRPEN)
榊原徹士
サッシャ
TAKUYA (Super Break Dawn)
HIRO (Super Break Dawn)
斉藤広樹 (BLACK IRIS)
こんどうようぢ
上堂地かんき
Takuya (春夏秋冬)
石原純
濱川英也 (スクランブルガム)
<陰性>
金田哲(はんにゃ)
斉藤祥太
斉藤慶太
與座亘
高橋憲太 (スクランブルガム)
廣瀬大介
ゆってぃ
<不明または結果待ち>
K (H5)
イツミ
持田悠生
この他にスタッフ5人、観客16人が陽性です。
<2020年7月18日(土)追記>
Kは7月16日に事務所が、イツミは7月18日にTwitterで、それぞれ陽性を発表しました。イツミは7月9日にPCR検査に陽性で入院、7月14日に退院だそうです。
これであと状況が不明なのは持田悠生だけなのですが、主催者から7月15日に
2020年6月30日から2020年7月5日に公演されました当社主催の舞台『THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-』において、現時点までで、出演者17名、スタッフ8名、ご観覧者様34名の合計59名について、新型コロナウイルスの陽性反応が確認されました。
と発表されています。有村昆は出演者ではないので、7月15日時点で分かっていたのは15人。Kは結果がわかったの7月16日なので、持田悠生も陽性で確定です。陽性になった時点でさっさと発表したほうがいいと思いますが、入院中なので退院したら発表、という線も残っていますので、もう少し様子を見たいと思います。
最終結果は以下の通り、26人中19人が陽性、7人が陰性、陽性率が7割3分の高打率でした。この他にスタッフ8人、観客59人34人なので、新型コロナウィルスの感染力おそるべし、です。何らかの条件がそろったらこのくらい感染するというこの上ない実例となりました。
<陽性>
有村昆(企画プロデューサー)
山本裕典
松村優
HONEY (H5)
KOCKY (AIRPEN)
RYO (AIRPEN)
榊原徹士
サッシャ
TAKUYA (Super Break Dawn)
HIRO (Super Break Dawn)
斉藤広樹 (BLACK IRIS)
こんどうようぢ
上堂地かんき
Takuya (春夏秋冬)
石原純
濱川英也 (スクランブルガム)
K (H5)
イツミ
持田悠生
<陰性>
金田哲(はんにゃ)
斉藤祥太
斉藤慶太
與座亘
高橋憲太 (スクランブルガム)
廣瀬大介
ゆってぃ
最後に今のところの主催者の最後の発表を引用しておきます。
2020年7月15日付「当社主催の舞台における新型コロナウイルスの感染につきまして」より。
2020年7月15日
株式会社ライズコミュニケーション
当社主催の舞台における新型コロナウイルスの感染につきまして
1 感染者の状況につきまして
2020年6月30日から2020年7月5日に公演されました当社主催の舞台『THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-』において、現時点までで、出演者17名、スタッフ8名、ご観覧者様34名の合計59名について、新型コロナウイルスの陽性反応が確認されました。
2 一部報道につきまして
一部報道では、「舞台関係者によると、演者が客席に降りてハグをする演出があった」と報道されております。しかしながら、そのような事実は一切ございません。
また、一部報道では、今回の舞台につきまして「今回は舞台公演といっても実際はイケメンを集めて女性ファンを喜ばせる内容のホストまがいのイベント」として報道されております。しかしながら、このような報道は、今回の舞 台に出演していただいた出演者及びご観覧者様に対して大変失礼な内容であり、また、出演者及びご観覧者様に対する誹謗中傷を徒に誘発する不適切な報道といえます。
マスコミの皆様におかれましては、真実に基づき、また、徒に出演者及びご観覧者様に対する誹謗中傷を誘発することのないよう、適切な内容の報道をしていただきたく存じます。
3 今後につきまして
当社では、多数の感染者が生じた原因につきまして、現在、当社スタッフ、関係者の方々から聴き取りを行い、保健所と情報を共有し、事実調査を行っております。
今後、当社では、調査で判明した事実につきまして、誹謗中傷防止及び個人情報保護に配慮しながら、当社HPにおいて明らかにしてまいります。
当社としましては、今回の舞台において、ガイドラインを作成し、できる限りの感染防止対策に努めてまいりました。しかし、今回の舞台で多数の感染者が発生してしまいました。そして、報道等によると、今回の舞台の件を受けて、中止が決定した舞台等もあると聞いております。また、現在、今回の舞台の出演者及びご観覧者様に対する誹謗中傷も増えていると聞いております。
ご観覧者様、出演者、各関係者はもちろん、業界の方々及び世間の皆様には、大変なご心配とご負担をおかけしており、心からお詫び申し上げます。
また、ご観覧者様、出演者が一日も早く快復されることを願っております。
現在、多方面から非常に厳しいご意見が届いておりますが、当社ができることは、新型コロナウイルスの感染拡大防止並びにご観覧者様及び出演者の皆様の安全を最優先にしながら、今回このようなことになったことの社会的な責任として、今後、来客や観覧を伴う他の各イベント等において今回と同様なことが起きないようにするため、今回の件に関する情報について、誹謗中傷防止及び個人情報保護に配慮しながら、できる限り積極的に情報等を公開させていただくことだと考えております。
そのような観点からも、当社では、引き続き、適切に情報を把握するための調査を行ってまいります。
以上
数字は正直に更新しつつ、行き過ぎた報道をとらえて反撃し、その勢いで自分たちの対策の実施状況についてはあいまいなまま、という、意地悪な見方をすれば実に上手な発表文です。このまま人の噂も75日を実践するのではなく、情報がまとまったら書かれている通り、積極的に公開してくれることを切に願います。
<2020年7月24日(金)追記>
持田悠生は陽性にもかかわらず、ここまで個人Twitter、事務所とも発表がありません。Twitterで少しつぶやいているので体調不良というわけではありません。最初の騒動から2週間以上たって発表がないのは「とりあえず黙っとけ」という事務所の方針だと思われます。さっさと発表して沈静化を待ったほうが後々にもいいのに、隠し続ける意味がわかりません。事務所はエーライツというところのようですが、このご時世にはあまり良い事務所とは言えませんね。覚えておきましょう。
そして主催のライズコミュニケーションも、7月15日付の発表を最後に更新はありません。ここから先はダメージコントロールで黙るタイミングと見定めたのだと思います。それはそれでわかるのですが、もう少し具体的なクラスター発生原因を公開してからにしてほしかったです。特に出演者やスタッフのクラスターについてです。
<2020年7月31日(金)追記>
観客の感染者数が間違っていたので訂正。あと「事実報告書」が発表されましたが、長いので新しいエントリーを書きました。
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