東京が育んだ「BABYMETAL文化」は世界征服の夢を成し得るのか

世界的人気を誇るメタルダンスユニット「BABYMETAL」。世代を超えた幅広い支持を得ている彼女たちの夢「世界征服」の可能性について、ジェイ・エム・アール生活総合研究所代表取締役社長の松田久一さんが解説します。

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ヘビーメタルファンの心理的な特徴

 40~50代は1990年代の青春期に、小室系やJ-POP系に飽き足らず、洋楽や日本のヘビーメタル(X JAPANなど)にのめり込んだ世代で、1950年代にイギリスやアメリカで誕生した若者の反抗としてロックに共感しています。ヘビーメタルは、ビジネスとして衰退期にあります。この破れしヘビーメタルと、鎮圧された若者の反乱を、なんとか持続したいという思いがありそうです。

ヘビーメタルで使われるギターのイメージ(画像:写真AC)

 海外ファン、主に欧米のファンは自己評価が低く、弱い個人で、BABYMETALが夢となっています。ウエストミンスター大学の心理学者V.スワミ氏によれば、ヘビーメタルのファンは、次の心理的な特徴を幾つか持っているといいます。

・好奇心が強い
・差異化意識が強い
・権力が嫌い
・自尊心の低さ

 つまり、「アイデンティティー」への強い関わりと「アイデンティティーの不在」です。社会属性としては男性、無宗教、ブルーワーカーや労働者階層である、とスワミ氏は分析しています。

 1960代の若者の登場と反乱によって成長したロックは次第に体制化し、それに飽き足らないミュージシャンが生んだのが、既成秩序への反抗としてのヘビーメタルです。自分の自信のなさを補い、アイデンティティーを獲得してきました。BABYMETALのファンがイギリスやドイツに多いのは、イギリスにはブルーワーカーが分厚く存在し、ドイツには弱い個人の英雄待望が根強くあるからと言えるでしょう。

 最後に、50~60代の1950年代以降生まれの世代です。

 彼らは団塊の世代に続き、バブル経済を支え、そして崩壊を現場で体験した世代で、断層の世代と呼ばれます。学生時代に洋楽しか聞かなかった人々も多く、メタル入門も「レッド・ツェッペリン」から。20~30代で、日本を「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と海外からおだてられ、そう信じていた世代です。

BABYMETALの危機を救った3人

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