東京が育んだ「BABYMETAL文化」は世界征服の夢を成し得るのか
2020年3月22日
ライフ世界的人気を誇るメタルダンスユニット「BABYMETAL」。世代を超えた幅広い支持を得ている彼女たちの夢「世界征服」の可能性について、ジェイ・エム・アール生活総合研究所代表取締役社長の松田久一さんが解説します。
なぜBABYMETALが渋谷で生まれたのか
BABYMETALの誕生地はどこなのでしょうか。
最初のライブは横浜。しかし、BABYMETALという発想、広島、神奈川、愛知県出身のアイドル志望の少女たちが出会う場、そして「アイドルを生み出していくビジネスモデル」とその需要基盤は渋谷です。
渋谷は働く場所としての丸の内や霞ヶ関、そして都心の学校と住む場所として田園調布などの東横沿線をつなぐ乗り換えターミナルであり、そこに多様な不特定多数が集まる繁華街が形成されており、また戦後の若者文化を象徴する場でもあります。ここで、BABYMETALという発想が生まれ、それを実体化する異能な少女たちと関与者が出会ったのです。
ライブの物語を支える善悪二元論
BABYMETALの魅力はライブコンサートにあります。
会場では、ヘビーメタル特有のギターのひずみ音と爆音がとどろき、赤と黒のTシャツを着た参戦者(来場者)は、サークルモッシュ(ファンが渦を巻くように走り回る)を会場で描き、ジャンプし、BABYMETALを「崇め」ます。
通常のライブのようなMCは演出としてありません。2019年の「METAL GALAXY WORLD TOUR」からアンコールが始まりましたが、それ以前はアンコールすらなく、メンバーが未成年だったのでおよそ90分以内に終演していました。
ライブは、「章」と位置づけられ、2019年は「METAL RESISTANCE 第9章」でした。
ライブではBABYMETALの壮大な抵抗と戦いのストーリーが語られ、その物語は「スター・ウォーズ」の世界を見立てています。原型は、黒澤明監督の「蜘蛛巣城」(1957年)にヒントを得たもの。背景にある思想は、世界で善と悪が戦うキリスト教以前の中東の古代ゾロアスター教的な善悪二元論です。ライブに参戦すれば、多くの人々がBABYMETALに取りつかれていきます。
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