新任教員紹介
関谷 雄一(セキヤ ユウイチ)
所属 | 専攻超域文化科学専攻 |
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学科教養学科 | |
部会文化人類学 | |
職名 | 教授 |
発令年月日 | 2019年10月 1日 |
略歴 | ■最終学歴 東京大学大学院・総合文化研究科 |
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■学位 2004年5月 博士(学術) |
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■前任職 東京大学大学院総合文化研究科 准教授 |
担当科目 | ■前期課程 文化人類学Ⅰ、現代文化人類学 |
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■後期課程 文化人類学理論Ⅲ、地域民族誌Ⅰ |
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■大学院 開発と文化Ⅰ・Ⅱ、文化人類学演習Ⅱ |
研究活動 | ■研究分野 開発および応用人類学,アフリカ地域文化研究 |
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■研究業績
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■学内での活動 「人間の安全保障」プログラム運営委員、後期課程文化人類学コース主任、教養学科予算委員・教務委員、グローバル地域研究機構・持続的開発研究センター長、多文化共生・統合人間学プログラム運営委員・事務局長等 |
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■学外での活動 早稲田文化人類学会監事 国際連合大学GS湘南セッション委員 International Outreach of NAPA |
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採用理由 | 関谷雄一氏の専門は、開発および応用人類学、アフリカ地域文化研究である。研究の特色は、アフリカにおける開発援助実践と文化人類学の研究教育を結び付ける先進的な取り組みにある。その研究成果は幅広い分野に影響を与えており、2010年に発表の『やわらかな開発と組織学習-ニジェールの現場から』は、青年海外協力隊員として住民参加型の砂漠化防止プロジェクトに携わった経験をもとに、開発実践を通じた現地農民の価値観や生活様式の変化について、組織学習という観点から論じたものである。このモノグラフは、文化人類学、アフリカ地域研究のみならず開発援助研究等の分野で高い評価を受けた。研究プロセスを学術の世界のみならず社会にも開かれた形で実践する氏の研究姿勢は、文化人類学の新たな方向性の一つである、公共人類学の発展にも大きく貢献している。更に近年では、福島原発被災者に対する調査と復興支援活動を継続して行ってきた。その成果は『震災復興の公共人類学-福島原発事故被災者と津波被災者との協働』と題された共編の研究書として、2019年1月末に東京大学出版会より出版されている。 学会活動としては、人間の安全保障学会、日本地域創生学会、日本文化人類学会等で理事・編集委員・監事等の役職をつとめてきた。社会活動としては、国際協力機構技術専門員、青年海外協力協会の技術専門家、国際連合グローバルセミナー運営委員なども務め、研究活動の社会的還元にも積極的に取り組んできた。 教育面では、前期課程は文化人類学部会で、「現代のエスノグラフィー」「文化人類学Ⅰ」等を担当し、後期課程では、超域文化科学分科文化人類学コースの教員として、「文化人類学基礎演習」等で文化人類学の理論や民族誌的研究の基礎を教えると同時に,国際日本文化論コースの運営委員も務めてきた。大学院超域文化科学専攻文化人類学コースでは、開発・応用人類学を中心とした教育活動を行ってきており、さらに「人間の安全保障」プログラムの教務担当教員としても、多くの学生を指導してきた。 氏の学内行政に関する貢献も多岐にわたり、専攻内の委員の他,「人間の安全保障」プログラム運営委員、後期課程文化人類学コース主任を継続して担当し、教養学科予算委員・教務委員も担当している。グローバル地域研究機構・持続的開発研究センター長、多文化共生・統合人間学プログラム運営委員・事務局長として教育活動上の要職も担っている。 以上のように、関谷雄一氏は、研究、教育、行政のいずれにおいても大きな貢献をなしてきており、本学の教授にふさわしい人物であると判断される。 |
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