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7月下旬以降相次ぐ不審メール注意喚起についてまとめてみた

今年7月下旬以降、なりすましメールへの注意を促す呼びかけが相次いでいます。注意が相次ぐ背景にEmotetのスパム活動の再開が関係しているとみられ、ここではこれらの注意喚起情報についてまとめます。

7月下旬以降、不審メール注意の呼びかけ多数

7月下旬以降、不審メールに対する注意喚起が多数公開されている。以下はpiyokangoが確認したもの。

2020年7月30日
背後にEmotetスパムの活動再開
感染被害も既に発生

横浜トヨペットではEmoete感染被害が報告されている。

外部調査機関に依頼し、店舗用メールアドレスが利用できるパソコンの調査を実施したところ、複数店舗のパソコンがコンピューターウイルス「emotet」に感染していることが判明いたしました。

  • 7月29日早朝より同社を騙るなりすましメールが大量に発生。調査の結果、78拠点中11拠点で感染被害(発表時点で継続調査中)。
  • 感染が確認された11拠点のマルウエア全てがEmotetだったのかは発表からは確認できない。
過去盗まれた情報が使いまわされる
  • 過去にEmotetの被害を受けた組織(また被害を受けた組織と取引のあった組織)では過去感染を通じ流出したメール文面や宛先が再び使いまわしされる恐れがある。JPCERT/CCでは7月28日に次の更新を行っている。

JPCERT/CC では、7月28日より、過去の Emotet 感染で窃取した情報を利用し、送信されたと思われる Emotet の感染に繋がるメールを確認しています。

調査を行いましたところ、昨年 12 月に社内の PC(1 台)がウイルス「Emotet」に感染しその直後から迷惑メールの配布が始まり、2020 年 1 月で配布が止まっていたものが、今般、この活動が再開され以前と同様な迷惑メールを再配布していることが判明致しました。

更新履歴

  • 2020年8月12日 AM 新規作成