大阪府は10日、新型コロナウイルスの新たな感染者を123人確認したと発表した。府内の新規感染者は3日連続で200人を下回った。大阪商業大学高校で新たに8人の感染が確認され、府はクラスター(感染者集団)の疑いがあるとみて調査している。府内の累計感染者数は5892人となった。
府によると、この日はPCR検査などを1001件(陰性確認は除く)実施し、陽性率は12.3%だった。感染経路不明は約5割に当たる59人。新たな死者は確認されなかった。
府が感染状況を判断する独自基準「大阪モデル」は黄色信号が点灯している。重症病床使用率が70%を超えると非常事態を意味する「赤信号」に切り替わるが、10日時点で使用率は21.8%で、1週間前の3日(14.4%)より7ポイント増となった。
府は繁華街などで若者を中心に感染が拡大しているとして、20日まで5人以上の飲み会を控えるよう呼び掛けているほか、大阪・ミナミの一部の酒類を提供する飲食店などに営業時間短縮や休業を要請している。