◇「国家の分裂を扇動した容疑」 関係者ががFBに代理投稿
香港の民主派やメディアへの締め付けが、急速に強まっている。
香港メディアなどによると、現地警察は、香港の民主活動の象徴的な存在の周庭(アグネス・チョウ)さんを、国家安全維持法違反容疑で逮捕した。
具体的にどのような行為が違反にあたるのかは明らかになっていないが、周さんのフェイスブックでは、「国家の分裂を扇動した容疑」と確認されたと、関係者が代理で書き込んでいる。
周さんは、逮捕されたこの日、フェイスブックに「朝から自宅周辺に不審な人がいて、写真を撮ったりしている。こんなことは初めてで、少し怖い」などと書き込んでいた。
民主的な選挙を求める2014年の「雨傘運動」で民主の女神と呼ばれた周さんは、2019年の反政府デモで、参加者をあおり警察本部を包囲させた罪で起訴され、罪を認めていて、12月にも量刑が言い渡される予定だった。
また、この日には、中国政府に批判的で民主派寄りのメディア「リンゴ日報」の創始者・黎智英氏ら9人も逮捕された。
外国勢力と結託し、国家の安全に危害を加えた国家安全維持法違反などの容疑だという。
香港で施行された国家安全維持法で、メディア関係者の逮捕が明らかになるのは初めて。
FNN 2020年8月10日*
◆関連記事
香港は死んだ 目に見えない戦車がやってきた →「香港国家安全維持法」という恐怖による香港統治の幕開け
香港混乱は前例ない段階に、不安高まる 基本法に基づき中央政府による直接介入も間近か →共産党系の環球時報「人民解放軍や武装警察の介入ほのめかす」
【一国二制度崩壊の危機】香港の若者は今なぜ人生をかけて政治活動を行うのか
→「一国二制度」崩壊に危機感 中国への同化進む-「香港条例が改正されれば、香港は中国と同じような非法治国家になる」
→「一国二制度」崩壊に危機感 中国への同化進む-「香港条例が改正されれば、香港は中国と同じような非法治国家になる」
香港政府、市民のあらゆる権利を制限できる「緊急法」発動 1997年の中国返還後では初 →「覆面禁止条例」を即日施行。「緊急法」発動により行政長官に権限が集中し、出版・通信・交通の制限や財産没収も。
「独裁に反対」習近平国家主席の『顔』に墨汁をかけた女性、精神病院から戻るとまるで別人に →父親「まるで別人だ。病院で何かしらの薬を盛られたのではないか」
これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。