ユウ
「エーツーくんいる?」
エーツー
「あ、ユウさん、どうしたんですか?」
ユウ
「『ビクトリー・ラッシュ』が発売されて結構経つじゃない」
エーツー
「そうですねー。僕らも、最新ビクトリーの《勝利宣言 鬼丸「覇」》のデッキは
もちろん、最新ゼニスである《「呪」の頂 サスペンス》や
《「祝」の頂 ウェディング》と、光文明になったデーモン・コマンドや、
闇文明になったエンジェル・コマンドを組み合わせたデッキを作ったり、
結構デッキ作りましたもんねー」
ユウ
「え?あのゼニスデッキってエーツー君たちが作ってるんだっけ?」
エーツー
「え?あぁ、えっと、実際に作ったのは僕たちなんですけど、
リリィちゃんに渡したら、いつの間にかゼニス四天王が使ってたんですよ」
ユウ
「リリィちゃん?」
エーツー
「今年から新しく入ってきた開発部員です」
ユウ
「あ、そういえば、いるらしいね」
エーツー
「あったことなかったでしたっけ?まぁ、僕らもよく正体を知らないんですけどね。
とにかく、結構『ビクトリー・ラッシュ』ではデッキを作ってるって話ですよ」
ユウ
「で、そんな『ビクトリー・ラッシュ』を極めつつあるエーツーくんに
お願いがあるんだけどさ」
エーツー
「なんですか?」
ユウ
「新しい超熱血速攻デッキを
作ってほしいんだ!」
エーツー
「いや、いいですけど、すでに熱血速攻っぽいデッキってエピソード2に
なってからヒューマノイドやハンターで結構作ったじゃないですか。
そもそも『ライジング・ダッシュ・デッキ無限アタック』だって
熱血速攻デッキですしね」
ユウ
「いや、今までにない、新しい熱血速攻デッキが必要なんだ!」
エーツー
「なんでですか?」
動画の公開は終了いたしました。
ユウ
「先週のDASH TVでミセスゼニスの《「祝」の頂 ウェディング》デッキに
負けて以来、どうにもアツトが元気なくてさ。
俺の超熱血で元気を出してやろうと思って!」
エーツー
「なるほど……
そのデッキを作ったのは僕らっていう責任もありますし、協力しますよ!
……っていっても新しい超熱血速攻デッキってどうすりゃいいのかな……
ヒューマノイドとハンター以外で、ってことですよね?難しいなぁ」
ユウ
「そうなんだよね……なんとなく作れそうな
イニシエートとかサイバーロードもアツトがなんとなく作っちゃってるしねぇ」
アン
「ふははははは!その程度で
熱血二巨頭とは片腹いたいっす!」
エーツー
「なんだよ、アンちゃん!
っていうか、僕らはそんな熱血二巨頭なんて名前で呼ばれてないよ!」
ユウ
「いや、まて、エーツー君。一応、僕らは二人とも熱血キャラなんだから、
むしろ呼ばれてないとまずいんじゃないか!」
エーツー
「あ、そうですね……じゃあ……
そりゃ、僕らは熱血二巨頭だけど、なにが足りないっていうんだよ!」
アン
「そりゃ、アレっすよ。熱血で速攻好きを語っているのに、
『ビクトリー・ラッシュ』でもっとも速攻が強化された種族を忘れてるんすもん」
エーツー
「え?そんな種族いたっけ?」
アン
「それが、ワイルド・べジーズっす!」
ユウ・エーツー
「ワイルド・べジーズ!?」
アン
「そすよ、そすそす。ワイルド・べジーズっすよ」
アン
「まぁ、アンちゃんは、大昔にマナ退化デッキでワイルド・べジーズには
目をつけていたっすよ。そんなアンちゃんだったからこそ、
ワイルド・べジーズの進化に気がついたのかもしれんすね」
エーツー
「そもそも、《ブルーザー・クヌーギ》でワイルド・べジーズって強化されたの?
僕にはちょっとコストの大きいW・ブレイカーにしか見えないから、
熱血速攻ってわけじゃないと思うんだけど……」
アン
「なにいってるんすか!なんと、《バロン・ゴーヤマ》でバトル・ゾーンにだせる
はじめてのW・ブレイカーっすよ!5マナでシールドを3枚割れるんすよ?」
アン
「ブレイク数だけでいったら、
殿堂カードの《次元流の豪力》と同じなんすよ!」
エーツー
「そういうと、すごく聞こえるけど、ブレイク数だけでしょ?」
アン
「いや、それでも結構強いっすよ。5マナのトリプル・ブレイカーはなめちゃいかんす。
まぁ、でも、基本的には《バロン・ゴーヤマ》からは
《グレイト・カクタス》もってくるんすけどね」
ユウ
「《バロン・ゴーヤマ》から《グレイト・カクタス》!?
そうか、そういうことか!」
アン
「さすがはユウ兄さん。わかったっすか」
エーツー
「えー?どういうこと?」
アン
「エーツーくんはワイルド・べジーズへの愛がちょっとたらんすね」
エーツー
「えー」
アン
「とりあえず、ワイルド・べジーズの強さを理解してもらうために、
これまでのワイルド・べジーズの基本的な動きを紹介しておくっす」
アン
「べジーズデッキの基本は、2マナクリーチャーっす。
まずは、《ジオ・ナスオ》や《ダンディ・ナスオ》で墓地にカードを落として……」
アン
「《ビクトリー・アップル》につなげて、クリーチャーを増やしながら
マナを増やすっす」
ユウ
「3マナの状態から《ビクトリー・アップル》でマナを増やすから、
手札にさらに2マナクリーチャーがいれば、もう1体だせるね」
アン
「そすね」
エーツー
「でも、マナを増やしながらクリーチャーを増やすだけなら、
《青銅の鎧》とかがいるビーストフォークでもできるじゃん」
アン
「まぁ、そうなんすけど、べジーズの展開力がすごいのは、こっからっす。
これで次のターンには5マナあるから、《バロン・ゴーヤマ》をだせるっす」
ユウ
「《バロン・ゴーヤマ》は、山札から好きなべジーズを探してきてマナにおいて、
マナを1枚墓地に置くことで、マナゾーンから1枚進化じゃない
べジーズをだすことができるんだ」
エーツー
「へぇ。マナが減っちゃうけど、山札から好きなべジーズが出せるようなもんか。
たしかにそれはすごいですね」
アン
「で、ここで《グレイト・カクタス》をバトルゾーンに出せば、
後続を手札に確保しつつ、バトルゾーンには早くもクリーチャーが4体っす!
これはすごいっす!」
エーツー
「たしかに、すごい展開力だけど、同じ4ターン目でいえば、たとえばヒューマノイドの
《鬼斗マッスグ》からの《黄金世代 鬼丸「爆」》の流れとかのほうが
やっぱ強そうな気がするけど……」
アン
「そう、たしかにこれまでのべジーズだったら物足りなかったかもしれないっす。
しかし、しかしっすよ、べジーズは『ビクトリー・ラッシュ』によって
進化したんす!」
アン
「そう、最新進化クリーチャーの
《味頭領ドン・グリル》によって!っす!」
エーツー
「進化で進化したって安易だなぁ……
って、こいつ、G・ゼロもった進化クリーチャーなの!?G・ゼロの条件は……
クリーチャーが4体!?ってことは……」
ユウ
「そう!さっきの流れで《グレイト・カクタス》から
《味頭領ドン・グリル》を持ってくれば、いきなり進化できちゃうんだ!」
アン
「進化元を召喚酔いしている《グレイト・カクタス》や
《バロン・ゴーヤマ》にすれば、いきなりスピード・アタッカーが
増えるみたいなもんすよ」
エーツー
「なるほど、それは、早いな」
アン
「というわけで、作り上げたのがこのデッキっす」
枚数 | コスト | レアリティ | 文明 | 名前 | 収録弾 |
4 | 4 | 自然 | グレイト・カクタス | DM19 | |
4 | 2 | 自然 | ビクトリー・アップル | DM20 | |
4 | 5 | 自然 | バロン・ゴーヤマ | DM27 | |
2 | 3 | 自然 | カブラ・カターブラ | DM28 | |
1 | 2 | 自然 | ダンディ・ナスオ | DMC55 | |
4 | 6 | 光 | DNA・スパーク | DMR02 | |
4 | 4 | 光 | 湧水の光陣 | DMR02 | |
4 | 2 | 自然 | ジオ・ナスオ | DMR03 | |
4 | 5 | 自然 | 味頭領ドン・グリル | DMR06 | |
4 | 3 | 自然 | 千切秘伝ワイルド・ベジタブル | DMR06 | |
1 | 7 | 自然 | ブルーザー・クヌーギ | DMR06 | |
1 | 3 | 光 | 光牙忍ハヤブサマル | DMX08 | |
3 | 3 | 自然 | 父なる大地 | DMX09 |
アン
「デッキの動かし方を紹介するっす……といっても、
もう、すでにほとんど紹介しちゃったみたいなもんすけどね」
エーツー
「ワイルド・べジーズ用のアタック・チャンスカード、
《千切秘伝ワイルド・ベジタブル》も、いきなりブレイク数が増えて、
相手もびっくりだね」
ユウ
「《カブラ・カターブラ》を使えば、序盤には使えない《味頭領ドン・グリル》や
《千切秘伝ワイルド・ベジタブル》をマナゾーンにおいておいて、
G・ゼロ用の頭数を増やしつつ、回収できていいね」
アン
「ワイルド・べジーズは自然だけでも組めるデッキっすけど、自然だけだと
少し柔軟性がないっすから、今回は光を足してみたっす。《DNA・スパーク》や
《光牙忍ハヤブサマル》で防御力をあげられるのが魅力っすね」
エーツー
「《DNA・スパーク》は、終盤にあいてがブロッカーで守りを固めているときにも、
その守りを無効化することができるのは覚えておきたいよね」
アン
「でも、なにより、魅力的なのは《湧水の光陣》っすね。ワイルド・べジーズは
《ダンディ・ナスオ》や《バロン・ゴーヤマ》で好きなカードを
墓地に落とせるっすからね。それと、《湧水の光陣》をうまく組み合わせれば、
臨機応変な展開力を発揮できるっすよ」
ユウ
「《ビクトリー・アップル》を引けなくて、3ターン目にマナ加速ができなかった
場合でも、《ナスオ》で墓地に《バロン・ゴーヤマ》を落としておけば、
4ターン目に《バロン・ゴーヤマ》を出せるしね」
エーツー
「なるほど。たしかにワイルド・べジーズと《湧水の光陣》は
結構相性がいいかもしれないね」
ユウ
「ありがとう、アンちゃん!
このデッキで、アツトに超熱血速攻してくるよ!」
エーツー
「でも、アンちゃん。このデッキ、《ビクトリー・アップル》や
《グレイト・カクタス》《バロン・ゴーヤマ》みたいに
ちょっと古いカードが多いから、カード集めるの大変じゃない?」
アン
「あれ?エーツーくん、《デュエル・マスターズ ニューフロンティア》
まだ読んでないんすか?」
エーツー
「《黒神龍デヴォリューション》と《地獄門デス・ゲート》が
ついてるあれでしょ?一応よんだけど……」
アン
「そこに10月販売の『大決戦オールスター12』の情報がのってたじゃないすか。
そこで《グレイト・カクタス》や《バロン・ゴーヤマ》が再録されるって
のってるっすよ」
エーツー
「あ、そういえば!」
ユウ
「《クリクリ・イガラーズ》も《ビクトリー・アップル》の代わりに
活躍してくれそうだしね」
アン
「新しい進化べジーズの《味頭領ドン・ドリアン》と《ロイヤル・ドリアン》の
ドリアンコンボでマナ退化もますます進化していきそうっすしね!」
ユウ
「まだまだ、どんどん進化していく
ワイルド・べジーズ!」
ユウ
「その速度は全種族最速クラス!」
ユウ
「きみも、
新たなる進化の真価を楽しもう!」
ユウ
「このデッキを使った対戦の様子は、デュエル・マスターズ DASH TVでみれるから、
絶対チェックしてくれよ!」
動画の公開は終了いたしました。
エーツー
「しかし、アツトさん、元気なくて心配ですねぇ」
アン
「こないだ、新しいデッキを一緒に作ってあげたんすけどね」