はじめに
Sensei's Library (SL) とは英語圏の囲碁プレイヤーたちの間では知られた囲碁専用ウィキサイトです。日本語圏のユーザーも多いでしょう。Firefox向けのプラグインもあるようです。ちなみにウィキなのにMediaWikiは一切使っていません。ソースコードを覗いてみたところ、MediaWikiに似ているようで違っているところがいくつかあったので、その違いをまとめてみました(参考:(備忘録) LaTeX/HTML/Markdown/Wiki系言語のコマンド比較表)。随時項目を追加します。
箇条書き
MediaWikiと同様にアスタリスクを使います。番号付けしたいときはシャープを使います。
フォント
太字にしたいところはアンダーバー2連続×2で囲みます(__Bold__
)。アンダーバーを使う言語は多分他にないでしょう。イタリック体を使うときは"Italic"
とします。
リンク
SLでは外部リンクを[Link|http://example-url.com]
みたいに、サイト内部リンクは[Insei]
で出力できます。カギ括弧だけでリンクを扱えるのが特徴です。ちなみにMediaWikiだと外部リンクは[Link http://example-url.com]
または{{URL|http://example-url.com}}
として、サイト内部リンクは[[Insei]]
で出力できます。
画像表示
Wiki系のサイトだと「予め画像ファイルをアップロードしてからファイル名を宣言する」みたいな扱いをすることが多いのですが、SLだと「ウェブ上の画像URLを宣言すればその画像を表示してくれる」という扱いになります。
=> [http://www.nihonkiin.or.jp/images/player/000xxx.jpg]
=> %%%
=> Players photo
上記においては、=>
でボックスを生成できて、=> %%%
が改行に相当します。SLだとお馴染みの<br>
タグは使えないようです。
節区分
例えばMarkdownであれば
#Section
##Subsection
###Subsubsection
となりますし、MediaWikiであれば
==Section==
===Subsection===
====Subsubsection====
となるのですが、SLでは間をとって
== Section
=== Subsection
====Subsubsection
となります。
目次
Qiitaとか多くのWiki系サイトだと宣言不要で自動表示しますが、SLでは目次(Subsubsectionまで表示可能)を表示したい場所に%%TOC%%
と宣言します。LaTeXで使う\tableofcontents
に相当します。ちなみにLaTeXとの違いを強いて説明すると、LaTeXだとデフォルトではSubsectionまでしか表示できないのですが、次のようにすることでSubsubsectionまでを表示できます。
\setcounter{tocdepth}{3}
\tableofcontents[
sectionstyle=show,
subsectionstyle=show/show,
subsubsectionstyle=show/show/show
]
訳語の表示
MediaWikiなら各種テンプレートが用意されているように、SLにおいては CJK Box があります。
{{CJK Box
| cn = Simplified Chinese
| ja = Japanese
| kr = Korean
}}
ちなみにSLでラテン文字以外の文字を入力すると自動で文字コードに変換されるのでご注意下さい。