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落ちこぼれの兄の方が実は最強〜史上最強の勇者、未来の世界へ転生する。優秀な弟に婚約者を寝取られ、家や学校からも無能と蔑まれてたが、前世の力を引き継ぎ気ままに生きてたらいつの間にか目立ってた 作者:茨木野

第3章

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27.勇者、美少女に囲まれ弟から嫉妬される



 俺が邪神を倒してから、数日後。


 朝。

 学園の教室、一番奥の席に俺は腰掛けていた。


「おっす」

「ユリウス君、おはよう♡」


 ハーフエルフの美少女が笑顔を俺に向けてくる。


 エリーゼは俺の隣に、密着するように座る。


 彼女の大きな胸が肘に当たる。


「特待生で授業免除なのに、ユリウス君って真面目に授業聞くよね。尊敬しちゃうなっ♡」


 むぎゅっ、と彼女が俺の腕を抱きしめる。


「授業の方が効率よく、この世界での知識を吸収できるからな」


「勉強熱心だな勇者よ。感心感心♡」


 エリーゼとは逆側に、銀髪の美女・魔王ヴェナが座る。


 彼女もまた俺の腕を掴んで、大きな乳房で挟んでくる。


「あら、ヴェナさん。使い魔は教室にいちゃいけないので、さっさと出て行っては?」


さえずるな小娘。自分に魅力が無いから我を遠ざけてるようにしか聞こえぬぞ?」


 朝からふたりは、仲良くおしゃべりしているなぁ……と思ったそのときだ。


「お、ガイアス。おはようさん」


 俺の隣を、弟が通りかかる。


 彼は苦い顔をして、フンッ! と鼻で俺を笑う。


「少し女を侍らせてるからっていい気になるなよ! 見ろ!」


 バッ! とガイアスが背後を指す。

 そこには、同級生の女の子たちがいた。


 数にして3人。


「取り巻きはボクの方が多いんだからな! 自分の方が魅力あるって勘違いすんなよ!」


 と、そのときである。


「席に着け、ホームルームを始めるぞ」


 先生が入ってくる。

 ガイアスは俺をにらみつけると、席に座る。


「今日は転校生を紹介する。入れ」


「失礼します~」


 入り口が開き、そこに居たのは……。


「なんだ、サクラじゃん」


 同級生達が、いっせいに目をむいた。


「極東の第一皇女さまだ!」

「うっわめっちゃ美人ー!」


 男子生徒達が浮き足立つ。


 サクラは黒板の前に立ち、ぺこりと頭を下げる。


「九頭竜 サクラ言います。みなさん、よろしゅぅなぁ♡」


「「「よろしくおねがいしまぁす!」」」


 男子生徒達が喝采を上げる。


「おいおい美人で有名なサクラ姫さまと同じクラスかよ!」


「やったぁ超ラッキー! おれ、アタックしてみようかなぁ~」


 一方でサクラは、俺の方を見やると、ニコッと笑う。


「ちなみにぃ、うちはユリウスはんのお嫁さんやから、あしからずぅ~♡」


「「「はぁあああああ!?」」」


「王族の婚約者だって!? くそっ! なんでいつも兄さんばかり!」


 愕然とする男子生徒達。



 サクラが駆け足でやってくる。

 エリーゼと俺の間に、よいしょと座る。


「来ちゃった♡」


 むぎゅーっとサクラが俺に抱きついてくる。


「ちょっと! なによあなた! ユリウス君はわたしの隣に座ってたんですよ!」


「ん~? なんやこの女?」


 すぅ……っとサクラが目を細める。


「わたしはユリウス君と深い仲の! エリーゼです!」


「へぇ、そ。よろしゅーな。うちの旦那ともども♡」


「きー! 離れなさいよ!」


 ふたりが仲よさそうに話し合っている。


 さて、と先生が続ける。


「授業を始めるぞ……」


「ここにいらしたのね!」


 スパーンッ!


 ドアが勢いよく開くと、そこには法衣に身を包んだ、赤髪の女の子がいた。


「やっと会えましたわ~♡」


 女の子は満面の笑みを浮かべて、俺に近づいてくる。


 サクラと俺の間に座り、むぎゅーっと抱きしめてくる。


「だれ? うちの旦那に何勝手に抱きついてるん?」


 赤髪少女はぺこり、と頭を下げる。


「わたくし、【メアリ・アタモニ】。今代の聖女を務めさせてもらっているものです」


「なっ!? 国の重要人物がどうして兄さんに会いに!?」


 ガイアスが目を剥いてる。


「セイファートの後継者か。何のよう?」


「このメアリ、命の恩人であるあなた様にお礼を言いたく参上いたしましたの!」


「え、俺なんかしたっけ?」


「無自覚に人助けをなさる……ああ! なんて素晴らしいお人!」


 メアリは俺に尊敬の眼差しを向けてくる。


「ちょっとあなたどいてよ! 狭いでしょ!」


「ユリウスはんを寝取ろうゆーなら、極東を敵に回すことになるで?」


「くくく……数多くの良い女を侍らせるとは、さすが勇者。どこぞの有象無象を引き連れて、悦に浸るヤツとは大違いだなぁ?」


 ヴェナが誰かに向けて言ってる。


「皇女に聖女……なんで兄さんにはこんな良い女が次々と集まるんだよ! チクショウ!」


「が、ガイアス君……気を落とさないで!」


「うるさい! おまえらブスを何人引き連れてても、兄さんには勝てないんだよ!」


 ガイアスは立ち上がると、教室から出て行ってしまうのだった。

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