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■熱く華やかな戦い
1959年にスタートして以来、20人近くの女流棋士を輩出するなど女性囲碁ファンが目標としてきた本大会。ここ数年は小・中学生の割合が目立つなど低年齢化が目立ってきていたが、今年はさらに世代交代が進んだようだ。
初日の1次リーグを勝ち抜き、2日目の準々決勝に臨んだメンバーには、昨年のベスト8からは4人しか残らなかったことからも、参加者のレベルが総じて高いことが分かる。その中には、おととしに続いて親子での入賞となった大沢摩耶さん・大須賀聖良さんの顔もあった。
準々決勝では、大沢さん親子、おととし準優勝の久代迎春さんが姿を消す。ベスト4に残ったのは、全員が20代、そして院生経験者だ。
■ベスト4は元院生の20代
その中の一人、関西代表で初出場の金子もと子さんは、中学2年まで日本棋院関西総本部で院生だったが、院生を辞めてから十数年は完全に囲碁から離れていたそうだ。そして今回初出場でのベスト4に「奇跡すぎて…。うれしいです」と本人がいちばん驚いた様子。
その金子さんも、準決勝でシードの大島玲奈さんに破れる。大島さんは昨年の優勝に続き、2年連続の決勝進出だ。