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転校生

体が入れ替わってしまった中学生の少年少女の騒動を描いた青春ドラマの名作。大林宣彦監督が、故郷の尾道を舞台に思春期の揺れ動く心情を綴った“尾道３部作”の第１部。

山中恒の児童小説を、大林宣彦監督が故郷の広島県尾道市を舞台に映画化したコミカル青春ファンタジー。続く「時をかける少女」「さびしんぼう」を合わせた“尾道3部作”は監督の代表作として厚い支持を受け、現在もロケ地を訪れる観光客が絶えないほど愛される作品となった。少女の心と入れ替わった少年を演じた尾美としのり、心が少年になった少女に扮した小林聡美の熱演は今もなおみずみずしい。2人の騒動を通じて、心も体も大人へと変化していく思春期の少年少女の戸惑いを浮き彫りにした名作だ。