山梨県内で6日に過去最多の1日10人の新型コロナウイルスの感染が確認され、同県の長崎幸太郎知事は7日、臨時の記者会見で「山梨は感染の第2波を迎えたと認識している」と述べた。家庭やグループなど身近な感染拡大が目立っており、改めて感染防止の取り組み強化を呼び掛けた。
県内の夜の街での感染拡大について、長崎知事は「感染防止対策をきちんとせず、県の基準に基づく指針も作成しないまま3密状態で営業することは生命を脅かしかねない極めて危険な行為」と指摘。多数の感染が確認された店舗について「感染防止対策をせず、極めて強い懸念と憤りを感じている」と述べた。
県は一部施設を対象に休業協力を要請し、感染対策を徹底したと認めた場合は個別に要請を解除する運用を続けている。長崎知事は「要請に応じない場合は店舗名の公表も検討する」とした。
一方、県は国が示した新たな流行シナリオを踏まえ、ピーク時で医療機関の病床を250床確保する目標を掲げており、7日時点で確保できたと明らかにした。宿泊療養施設も目標の100部屋を確保できたという。
県内ではこの4週間の1週間あたりの感染者数が2人、8人、9人、30人と急増した。6日までの感染者数は124人となっている。
