子ども靴用中敷きの正しい使い方・選び方は? 目的別おすすめ12選

コラム
公開日:2019/08/23
更新日:2019/08/28
子ども靴用中敷きの正しい使い方・選び方は? 目的別おすすめ12選

子どもの靴って、あっという間にサイズアウトしてしまいますよね。それもそのはず、子どもの足は2歳ごろまでの1年間に1.5~2cm、2~3歳の1年間では約1cmも長さが成長すると言われています。本来であればジャストフィットした靴をいつもはかせてあげたいものですが、現実はなかなかそうもいかないことも……。そんな中、少しでも長く履けるようにと子どもの足のサイズより少し大き目の靴を選び、中敷き(インソール)を入れてサイズを合わせているママも少なくありません。
でも、中敷きはサイズ調整だけではなく、子どもの足の健全な発育を促すといった使い方があることをご存知ですか? 今回は中敷きを入れることの効果や選び方、おすすめ商品をご紹介します!

なぜ子ども靴に中敷きが必要なの?

骨格や筋肉が成長途中にある子どもの足は、柔らかく不安定で変形しやすい状態。成長過程で歩いたり走ったり、しっかりと足を使うことによってアーチ(土踏まず)が形成され、体重をバランスよく支えたり、足の裏にかかる衝撃が吸収・分散されるようになります。

ところが、足に合っていない靴を履いていると正しい歩行ができず、アーチの形成が妨げられてしまいます。足首や膝関節・腰に負担がかかり、疲れやすく長い時間立っていられないといった影響を及ぼすことも。そこで、アーチやかかとを効果的に支える立体構造タイプのインソールを使うことで、まだ骨や筋肉が柔らかい幼児期でも足指を正しく使った運動ができるようサポートしてくれます。

健康な足づくり、ひいては体全体の健康的な発育のために、靴選びは非常に大切なポイント。同じサイズの靴でもメーカーが違うと合わないというのもよくあるケースですが、足の「長さ」だけでなく、「厚み」「横幅」が合っているかもチェックしましょう。0.5cmのサイズ調整をしたいときや、園や学校指定シューズの薄いゴム底が気になるという場合にも中敷きが活躍しますよ。

子ども靴に中敷きを入れる効果と役割は?

1~2歳児の靴に中敷きを入れる効果

歩き始め~2歳児のよちよち歩きの頃の足はバランスをとる力が弱く、なにかと転びやすいもの。この時期にかかと部がカップ形状になった中敷きを入れることで、不安定な歩行のぐらつきをサポートする役割を果たしてくれます。

3~7歳児の靴に中敷きを入れる効果

3歳を過ぎると、走る、跳ぶ、投げるなど、運動量が大きく増加します。たくさん足を使うことで、骨格や筋肉と共に足のアーチ(土踏まず)が形成され始めるのもこの時期。アーチとは足の裏の内側中央にあるくぼみであり、姿勢のバランスを保ち、体全体の体重を支え、跳んだり重心移動する際などに足にかかる衝撃を緩和する非常に大切な役割を担っています。アーチを効果的に支えるタイプの中敷きであれば、足の指を正しく使えるようサポートし、偏平足の改善などにも効果を発揮します。

子ども靴の中敷きにはどんな種類があるの?

子ども靴の中敷きの種類は、目的別に大きく4つに分けられます。

サイズ調整のための中敷き

少し大きめサイズで買った子どもの靴。そのまま履かせてしまうと脱げやすいだけでなく、靴の内部で前滑りを起こして外反母趾などトラブルの原因につながりますが、中敷きを入れることでサイズ合わせをすることができます。ただし運動靴や使用頻度の高い靴に関しては安易に大きめサイズを購入せず、しっかりと足にフィットする靴を選ぶことで子どもの足の健やかな成長を促したいものです。

正しい歩行や成長をサポートする中敷き

「やたらと転びやすい」「靴がすぐに変形してしまう」「歩くときの姿勢が悪い」といった子どもには、アーチやかかとをトータルにサポートする立体構造や、衝撃を吸収する素材など、足の健全な発達を促進する機能に特化したタイプの中敷きがおすすめです。価格はやや高めですが、100円ショップの中敷きでは実現できないフィット感が得られます。

靴の左右をわかりやすくする中敷き

靴を自分で履けるようになった子どもなら誰しもが経験する“左右の履き間違い”。そんな時に便利なのが、イラストが描かれた中敷きです。靴を正しくそろえるとかわいい動物などの絵が完成するため小さな子どもにも左右が分かりやすく、絵合わせ感覚で楽しく覚えることができます。

防臭・抗菌効果のある中敷き

子どもは新陳代謝が活発なため、冬でも汗びっしょりになって遊ぶ姿にビックリさせられることがありますよね。そういった時は足の裏からもたくさん汗をかいており、靴はムレている状態。そのまま放っておけば靴のニオイの原因となってしまいますが、あらかじめ消臭、抗菌、防臭、防カビ効果のある中敷きを靴に入れておくことでニオイを未然に防ぎます。

子供靴用中敷きの選び方

ひと口に子ども靴の中敷きと言っても、それぞれ効果や用途の異なるさまざまな種類があります。「どれにしたらいいのか分からない……」という方は、使用する目的と製品の特徴を照らし合わせれば、子どもにピッタリの中敷きが見つかるでしょう。

また、商品によっては1cm単位でサイズ展開のあるもの、子どもの足に合う大きさにカットして使うものなどがあります。中敷きのサイズを合わせる際には平らな床の上に中敷きを置き、子どもの足のかかとを中敷きのかかと部分に合わせます。中敷きの上に子供を立たせたとき、足の指がどこからもはみ出してないことを確認します。さらに、つま先と中敷きの先に5~8mm程度空いていれば適切なサイズです。

子供靴用中敷きの使い方

子ども靴の中敷きは、もともと入っていたオリジナルの中敷きが着脱可能であれば取り出し、別途購入した中敷きに差し替えるのが基本的な使い方です。大きめの靴をサイズ調整する目的で中敷きを使う場合には、オリジナルの中敷きの立体形状を活かせるよう、フラットなタイプの中敷きをオリジナルの中敷きの下に入れると良いでしょう。

お手入れについてですが、商品によって洗濯機でネット洗いできるもの、手洗いできるもの、水に濡らすことができないものとあります。使用する期間や頻度に合ったメンテナンスができるタイプの中敷きを選ぶのもポイントのひとつです。

おすすめの子供靴用中敷き12選

歩行や運動を機能的にサポートするタイプ

ミズノ キッズシューズ 発育インソール 2

[ミズノ] キッズシューズ 発育インソール 2 ブルー 16.0 cmMIZUNO(ミズノ) 参考価格:¥1,313Amazonで詳しく見る

「ミズノ」が医療のノウハウをもとに開発した立体構造中敷き。土踏まずを支え、足指がしっかり使えるようサポートしてくれます。1cm刻みのサイズ展開から適正サイズが選べます。

メイン素材: 合皮

キッズインソール ベビー専用 男女兼用

キッズインソール ベビー専用 男女兼用村井 参考価格:¥782Amazonで詳しく見る

1~2歳児の不安定な歩行のぐらつきを、かかと部のカップ形状でサポート。少し大きめの靴でも大丈夫なサイズ調整インソールが付いています。

商品サイズ (幅×奥行×高さ) :11×0.2×23cm
材質:ポリエステル、ウレタンスポンジ、発泡ラテックス、綿

アシックス 中敷 キッズ中敷 

[アシックス スクスク] 中敷 キッズ中敷 WM-BABY TUZ101 クリーム Lasics SUKU2(アシックス スクスク) 参考価格:¥402Amazonで詳しく見る

靴の内部でかいた汗をすばやく吸収・拡散し、靴内部のドライ感をキープ。さらに光触媒反応によりニオイの元を吸着・分解してくれる、汗っかきベビーにうれしい高機能中敷きです。

メイン素材: 合成樹脂

DSISソルボキッズ フルインソールタイプ 

SORBO(ソルボ) DSISソルボキッズ フルインソールタイプ グレー ZE025 21SORBO(ソルボ) 参考価格:¥847Amazonで詳しく見る

衝撃吸収素材「ソルボセイン」と3つのアーチサポート機能が、成長期の子供の足にかかる負担を軽減してくれます。

メイン素材: 衝撃吸収素材 ソルボセイン、ポリエステル

コロンブス フットソリューション 子供用カップインソール

コロンブス フットソリューション 子供用カップインソール Sサイズ 1足分(2枚入)コロンブス(Columbus) 参考価格:¥353Amazonで詳しく見る

カップ形状でかかとをしっかりと包み込むことで歩行時の足の動きを安定させます。表面に綿パイルを使用し、ソフトでしなやかな風合いと吸水性を持ち合わせた中敷きです。

商品サイズ (幅×奥行×高さ) :100×15×270mm
材質:綿パイル、EVAスポンジ

Sawors 子供用 矯正インソール

[Sawors] 子供用 矯正インソール 足アーチ中敷き アーチサポート 衝撃吸収 土踏まずサポート O/X脚 内外股 回外足 回内足 踵バッグ 男の子/女の子適用 14-25cm (20cm)Sawors 参考価格:¥699Amazonで詳しく見る

足のアーチを3点で支える科学的設計で 歩行バランスを改善し、足の強度を向上させる中敷き。 偏平足対策・O脚・X脚対策などにも効果が期待できます。

サイズ :14-25cm
材料:ベルベット(表面)、PVC材質

キッズインソール(KID'S INSOLE)カップタイプ

キッズインソール 子供靴 サイズ調整 衝撃吸収 こどものかかとを守る中敷き ジュニア向けインソール 活発なお子様におすすめ S(14-16.5cm)、M(17-19.5cm)、L(20センチ-22cm※21cm対応) サッカーやマラソンなどの運動靴にもオレンジヒール ¥ 495 ※2020/08/08 01:32 時点の楽天価格楽天で詳しく見る

裏面全体に使用されたクッション性に富む素材(ソフトEVA)が足全体を包み込み、かかと部は高弾性EVAが歩行時の衝撃を分散します。オーダレス加工により、消臭・抗菌防臭・防カビ効果も。

素材:表面-パイル地 裏面-ソフトEVA かかと-高弾性EVA

左右の履き間違え防止におすすめのタイプ

絵合わせキッズインソール ゾウさんプリント

[ロリポップ] 絵合わせインソール 中敷 3柄セット 作家コラボ 消臭 子供用インソール 便利グッズ キッズ シューズ テレビ教えてもらう前と後で紹介 保育園 幼稚園 小学校 動物柄LOLLIPOP(ロリポップ) 参考価格:¥1,342Amazonで詳しく見る

左右で絵柄がぴったり合うので、履き間違えが防止できます。活性炭クレハビーズBACが足や靴の中のニオイを消臭し、いつもサラッとした履き心地を実現してくれます。

サイズ:フリーサイズ(13~20cm)
メイン素材:デニム、ラテックスフォーム

フットペタルス(foot petals) 【こども用グラフィックインソール】 SOKO KIDS

[フットペタルス] こども用インソール サイズ調整・足裏クッションに・左右の目印にも|SOKO KIDS【フラワー/フリー】foot petals(フットペタルス) Amazonで詳しく見る

靴を履く事が楽しくなるような絵合わせとサイズ調整機能を兼ね備え、子どもが楽しみながら左右を認識できるとともに、靴を揃えることも学べます。

サイズ:キッズ 13.0cm~17.0cm 幅6.5cm 厚さ4.2mm
素材:上面-ポリエステル100% 下面-ケミフェルト(天然ゴム・ナイロン繊維)

絵合わせインソール 中敷 3柄セット 作家コラボ

[ロリポップ] 絵合わせインソール 中敷 3柄セット 作家コラボ 消臭 子供用インソール 便利グッズ キッズ シューズ テレビ教えてもらう前と後で紹介 保育園 幼稚園 小学校 動物柄LOLLIPOP(ロリポップ) 参考価格:¥1,342Amazonで詳しく見る

ポップな色使いで描かれた可愛い動物のイラストで、子どもが楽しく自然に左右を覚えられます。付属のサイズ調整用型紙で、子どもの足のサイズに合わせてカットして使います。シロクマ、ゾウ、ヒツジの3柄セット。

メイン素材: ゴム、表地-綿 、クッション材-ポリエステル
適応サイズ:約13~20.5cmの靴

長靴・上履きなど使用目的に特化したタイプ

Stample キッズ・ジュニアサイズ 国産 インソール

(スタンプル) Stample キッズ・ジュニアサイズ 国産 インソール 75035 ネイビー 17cmstample(スタンプル) 参考価格:¥306Amazonで詳しく見る

ギンガムチェック模様が可愛い、レインブーツ用の中敷き。表地はコットン製でサラっとしていながら、裏地は滑りにくいしっかりとした作りになっています。

サイズ:13cm/14cm/15cm/16cm/17cm/18cm/
メイン素材: 綿

キッズインソール 上履き専用タイプ

キッズインソール 上履き専用タイプ 男女兼用 S(15~16cm)村井 参考価格:¥1,450Amazonで詳しく見る

幼稚園や保育園で長時間履く上履きですが、一般的なバレエシューズは布とゴム底で作られた簡易的なもの。かかとをホールドする深いカップ形状で歩行のぐらつきを安定させる上履き専用に開発された中敷きを入れることで、快適な履き心地を実現してくれます。

サイズ: S(15.0~16.0cm)、 M(17.0~18.0cm)、 L(19.0~21.0cm)
素材:ポリエステル、ウレタンフォーム、合成ゴム、綿

子ども靴に中敷きを使用している先輩ママの体験談・口コミ

子どもの靴に中敷きを入れている先輩ママから、体験談や活用法などの口コミを集めました。

「靴自体はまだまだ履ける状態なのに、インソールだけがいつも先に穴が開いてしまったり、ボロボロになっていました。中敷きだけを新しいものに替えることで、靴を無駄にすることがなくなりました!」

「幼稚園用の上履きが1cm刻みしか売っていないので、丁度良いサイズになるまで中敷きを使っています。子どもも“パカパカしない!”と喜んでます」

「お店で息子が気に入った靴はサイズが少し大きめ。すぐ足も大きくなるだろうと購入したものの、あまりにも履きたがるので中敷きを入れてサイズ調整し履かせています」

「足が痛いと言い出した娘。整形外科で偏平足と言われ、中敷きの購入を勧められました。学校の上履き、通学用スニーカーに入れていますが、使い始めて2年近くが経過した現在では痛みもすっかりなくなり、靴のかかとの減りも内外均等になりつつあります。今では靴のサイズをアップするたび、合わせて中敷きも購入するという流れが出来上がっています」

「どうしても靴の左右間違えてしまうわが子。しかも一度履いたら履き替えるのは嫌だというイヤイヤ期……。子どもが靴を履く前に声かけするなど気を使っていたのですが、注意する日々にほとほと疲れていました。そんな時に“絵合わせ”で左右がわかる中敷きを靴に入れてみたところ、なんと一発で子どもが正しい左右を認識してくれるようになりました! 絵柄も可愛らしく、自分の靴だという目印にもなって良いみたいです」

文 / 土屋ミナコ
参照文献 / ミズノ

あなたにおすすめ

注目コラム