扁平足の方の靴選びについて
【扁平足とは】
足の裏の『土踏まず』は他の動物にはなく、人間だけにあります。
土踏まずは地面と足が触れる際のショックを吸収できることを考えると、
2足歩行で、より足に負荷がかかるようになった故かもしれません。
土踏まずが無くて、足裏がベタッと地面に付いているのが扁平足です。
サスペンションが効かないため足を酷使した場合に故障しやすくなります。
足裏のアーチ構造は5.6歳で完成するが、その後、足底筋が伸びたり、足の踵部の骨(距骨・踵骨)がずれたりすると、アーチが緩んできて、扁平足になってしまいます。
因みに、足の親指が付け根で曲がって変形してしまう外反母趾は、実はアーチが緩んでしまっている扁平足の親類でもあります。
若い人でも扁平足で立ち続けたり、歩き続けたりすると、足の裏やふくらはぎが痛くなることがありますが、それは、足底筋やアーチを引っ張りあげる働きの筋肉(後脛骨筋)が無理をするためと言われてもいます。
ひどい場合は筋肉や腱が裂けたり、それが付着しているすねの骨が疲労骨折を起こしたりするので、たかが扁平足と軽視は出来ません!
扁平足の研究をしている大学教授によると、お勧めは爪先立ちを繰り返すことだそうです。
足底の筋と腱は、踵とつま先に固定されていますが、爪先立ちでその間を緊張させる事が鍛錬になるようです。
簡単でとても有効な療法のようです。
☆ 扁平足さんは、お試し頂くのも良いかもしれません。
扁平足の方の靴選びについて
土踏まずが潰れているため、それを持ち上げてあげることは、人間の機能改善に向け足裏に対する1つのアプローチです。
アーチパッドを靴内に配置することで、土踏まず部を持ち上げ、土踏まずのアーチを元に戻します。
ただ、"土踏まずが見えない"=アーチが伸びて潰れている、と言い切れません。
肉付きが多いからかもしれません。
(足をとてもよく使うスポーツ選手は、足底筋が発達して・・ということもあります)
ですので、アーチパッドが入っているのが良いとばかりは言えません。
無理に押し上げれば、足裏表面が痛い可能性があり、また、機能的にも適した補正にならない可能性があります。
触診によってアーチがあるのかどうか、または戻せるのかどうか、どの程度の高さまで良いのか、そのあたりの見極めが本来は必要です。
市販の靴でアーチパッド付きのものも多くあります。
その効果としては、むしろアーチがある方にとって少しでもフィット感が増して加重分散され楽になる、
ということを意図していることが多く、アーチが下がっている方がその補正となる効果を得られる、というほどの高さでは入っていません。
ということを考えますと、足裏がペタっとしている靴が良い(無難なので・・・)ということになってしまいますが、、
出来るならば、足裏の専門家のいる靴専門店に行き、パッドを処方してもらったり、パッドやインソール入りの靴を選んでもらい、ご使用頂くのが良いかと思います。
また、当店では、
- ・靴が脱げやすい
- ・当って痛いところがある
- ・外反母趾がつらい
- ・きついけど無理して履いている
- ・履けない靴が沢山、下駄箱にある…
など、靴に関する悩みをお持ちの女性の為に、パーソナルフィッティングサービスを行っております。