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扁平足の方にとって足に合った靴を選ぶのは大変です。
扁平足向けの幅の広い靴のブランドがあれば楽ですよね。
残念ながら扁平足の方専用の靴のブランドはありません。
また、扁平足の方は靴をブランドやデザインで選ぶのはオススメできません。
そこで今回は、扁平足の方の靴選びについてまとめてました。
このページの目次
扁平足の足にあう靴のブランドは?
扁平足の方の足に合う特定の靴のブランドはありません。
靴のブランドはたくさんありますし、たくさんのモデルが販売されています。
靴は同じブランドでもモデルによって形状・長さ・幅・硬さ・素材などバラバラです。
同じブランドの同じサイズでもモデルによって数cmサイズが違うこともよくあります。
そのため、
- このブランドの靴であれば扁平足に対応している
- このブランドの靴ならどれも幅広に作られている
ということは決してありません。
靴のブランドによって幅広であるとは限らない
扁平足の靴と言うと、ニューバランスを思い浮かべる方が多いです。
ニューバランスはブランド設立当初は矯正靴やアーチサポートインソールを作っていた会社でした。
1970年頃からランニングシューズを中心に販売しているブランドに変わりました。
最近はストリートファッションやスポーツシューズにも力を入れています。
過去に培ってきたアーチサポートインソールや矯正靴の技術は今もニューバランスの靴に活かされています。
しかし、ニューバランスの靴が扁平足に対応しているという認識は間違いです。
幅広の靴が多いのは事実ですが、モデルによっては細めのモデルもあり扁平足の方には合わない靴もあります。
一部モデルでは複数の幅の商品が販売されているモデルもあります。
異邦人で扱うニューバランスのウォーキングシューズもサイズ表記が同じでもサイズが違うことは珍しくありません。
靴のブランドにはパンプス・サンダル・ビジネスシューズ・スポーツシューズメーカーまで様々です。
1つのブランドからたくさんのモデルの靴が開発・生産・販売されています。
扁平足の方はたくさん販売されている靴の中からブランドやデザインにこだわらず必ず試着して足に合った靴を選ぶようにしてください。
扁平足の方はブランドではなく試着が大切
扁平足の方の靴選びで一番大切なのは”試着”です。
ブランドやデザインにこだわって靴を購入すると足に合っていない靴を履き続けることになるかも知れません。
扁平足でも足の形・痛み・症状など人によって全く違います。
また、左右の足の大きさが違う方も多いです。
扁平足の方が靴を選ぶ際は、必ず足に合っているか確認してから購入するようにしてください。
足に合っていない靴を履き続けると扁平足が悪化する可能性もあります。
また、扁平足でない方も足に合っていない靴を履き続けると足の疾患を患う可能性があります。
靴のサイズについて
靴のサイズには足の長さと足の周囲の2種類のサイズが設定されています。
足の長さは”サイズ”足の周囲は”ワイズ”と呼ばれています。
一般的に使う足のサイズはかかとから足のつま先までの足長(そくちょう)を表しています。
足の周囲のワイズは親指の付け根から小指の付け根を一周させた長さのことです。
扁平足の方は足幅が大きく、ワイズが4EやGなど大きめな靴が合う傾向にあります。
靴を選ぶ時の基準になるため、自分の”サイズ”と”ワイズ”を正確に把握しておくことは靴を選ぶ時の大切なポイントです。
靴の幅のサイズについて
日本のメーカーの靴のサイズはJIS規格によって定められています。
サイズ(足長)は5mm刻み、ワイズ(足の周囲)は約6mm刻みで表記されています。
(正確にはワイズと足周の2種類の幅が定められています。)
サイズはcm表記、ワイズはA〜E・2E・3E・4E・F・Gまで10段階の表記です。
しかし、同じサイズとワイズでもブランドやモデルによって素材や靴の形が違うため履き心地は様々です。
実際に履くと窮屈に感じる靴もあればゆったりとしたサイズの靴もあります。
そのため、扁平足の方にとっては試着がとても大切になってきます。
計測したサイズやワイズは目安で、実際に履いた感じを基準に靴を選ぶようにしてください。
海外ブランドの靴の幅のサイズ
扁平足の方が海外ブランドの靴を選ぶ際は注意が必要です。
海外ブランドの靴は基本的に外国人に合わせて作られています。
日本のメーカーの足幅は一般的に”Eサイズ”ですが、海外ブランドの靴はC・Dが平均と言われています。
また、日本人は比較的足の幅が広い方が多いです。
海外ブランドの靴の幅は比較的細めに作られており、日本人に合う靴は少ないです。
多くの方が幅に合わせた大きめのサイズの靴を履いているケースが多いです。
靴の幅は一般的に表記されていない
扁平足の方にとって靴を選ぶ時に重要な”ワイズ”ですが、一般的に表記されていません。
また、靴屋さんで販売している靴にワイズの表記がされていることは稀です。
メーカーのカタログでさえもワイズを明確に表記しているブランドはあまりありません。
靴屋さんの店員さんもワイズについてあまり知らない方も多いのが実情です。
日本のメーカーの靴のワイズの多くがEか2E程度になっています。
靴屋さんでワイズが表記されていない時は参考にしてくださいね。
靴の幅のサイズを知らない靴屋さんも多い
デパートや靴専門店の店員さんでも靴のサイズについて詳しく知らない方もたくさんいらっしゃいます。
また、扁平足について豊富な知識を持っている方も少ないです。
異邦人には足に疾患を抱えたお客様がたくさんいらっしゃいます。
扁平足の方も数多くご来店いたします。
取り扱っているウォーキングシューズのサイズとワイズ表記はもちろん、お客様の足に合った靴をご提案させて頂きます。
扁平足の方に合わせ、オーダーメイドインソールの作成も承っています。
扁平足の方の靴の選び方
扁平足の方はブランドやデザインで靴を選ばないようにしてください。
足に合わない靴を履き続けると扁平足が悪化したり、他の疾患を患う原因になる可能性があります。
靴を選ぶ際は、いくつかのポイントを参考に選んでください。
扁平足ではない方も足に合った靴を選ぶ時の基準になります。
自分の足の形を良く知る
自分の足のサイズ(足長)を知っている方は多いです。
扁平足の方は足の長さと共に、足の幅・甲の高さ・足の外周などのサイズを測って靴を選ぶようにしてください。
特に靴の幅のワイズを知っていると靴を選ぶ時の参考になります。
異邦人ではお客様にご来店いただくと細かく足のサイズを計らせていただきます。
調整できる靴を選ぶ
人間の足はむくんだり、午前・午後で足のサイズが変わります。
足のサイズが変わってもしっかりと靴が履けるように紐などで横からの締め付けが調整可能な靴を選ぶようにしてください。
安定する靴を選ぶ
扁平足の方は、歩く時の衝撃を足の裏でうまく吸収できません。
靴を選ぶ際は、安定してバランスが取りやすい靴を選ぶようにしてください。
なるべく靴の底と地面が接する面積が広い靴がオススメです。
ヒールを履く場合はヒールが太いタイプや低い靴を選んでください。
オーダーメイドインソールを使うとさらに安定感を増すこともできます。
かかとが固定される靴
扁平足の方は、歩く時にかかとが内側に倒れやすくなっています。
かかとが倒れ込むと、足全体が内側にねじれて膝・股関節・腰など体全体にねじれが伝わります。
結果的に腰や体全体に痛みが生じ、疲れやすくなったりすることもあります。
扁平足の方はなるべくかかとが固定される靴を選ぶようにしてください。
また、サイズが大きすぎるとかかとが浮いてしまい安定感を得ることができません。
しっかりとかかとが固定される靴を選んでください。
まとめ
扁平足の方に合う特定の靴のブランドはありません。
靴のブランドやモデルはたくさんあります。
靴によって長さや幅は様々で、全く同じ靴はありません。
同じサイズでブランドやモデルが同じでも多少の誤差があることもあります。
そのため、扁平足の方は靴をブランドやデザインで選ばずきちんと試着して足に合う靴を選ぶようにしてください。
靴は足の長さのサイズと足の幅のワイズの2つのサイズ基準が設けられています。
自分の足の長さと幅をしっかりと測り、足に合う靴を選んでくださいね。
足に合わない靴を履き続けると扁平足を悪化させ、他の疾患を患う可能性もあります。
扁平足の方で靴の選びにお悩みの方はお気軽に異邦人までご相談ください。
異邦人では扁平足以外にも足の疾患でお悩みの方にご利用いただいております。