最後の被写体は人物。
Xperia 5はXperia 1と同様に「瞳AF」機能が付いている。瞳に緑の枠が出ると同時に、「瞳AF」アイコンが現れる。これをタップすると瞳AFがキャンセルされて通常の顔認識になる。まあわざわざオフにする理由もない。
対してXperia 8は通常の顔検出。
ちょっと立ち位置が違うけど、その辺は雨が降ったり風が吹いたりしていたせいってことで。
さらに、背景ボケ機能。Xperia 5にはカメラアプリの「ボケ」ボタンがあるので、それをタップすればOK。
今回、傘を差しているので、それをどううまく処理するかが意外に難問なのだが、けっこういい感じに。髪の毛と傘の境界は傘に付いている雨粒のせいもあって、いろいろと微妙なところもあったのだが、けっこう頑張っていると思う。
Xperia 8でボケ効果を得るには、「モード」をタップして「ボケ」を起動しなきゃいけない。
お次は自撮り。ハンドシャッターを使えるのが特徴だ。
それぞれこんな感じで撮ってみた。
さらに、「モード」から「ポートレートセルフィー」を選ぶと、背景をボカせる他、美肌をかけたり顔を細くしたり目を大きくしたり――そういうセルフィーを撮ってくれる。
スペック的にはどちらも800万画素のわりに、写りにちょっと差があるのは処理能力の差かも。いずれにせよ、800万画素は昨今のセルフィー重視端末に比べると、ちょっと弱いかなと思う。
ポートレートと夜景撮影が雨天時になってしまったため、カメラの実力を引き出せなかったのは残念だけど、主なシーンについてざっと比較しながら見てきた。
Xperia 5にはさらに、指がレンズにかかっていたら教えてくれるとか、被写体に近すぎてピントが合わないときは教えてくれるとか、撮影後にブレたりまばたきしたりしていたら教えてくれる、撮影アドバイス機能もある。
これはありがたいですな。もう1つ、側面にシャッターキー(それも半押しでのAFロック付き)を持っている。
その写りはXperia 1と同様、派手すぎない自然系。派手すぎず、ほどよくHDRもかかって実に信頼できる感じ。撮影時のタイムラグも小さいし、AF/AE追従連写や超広角カメラというハイエンド機ならではの撮影も楽しめる。
Xperia 8は搭載しているセンサーがXperia 5より小さいこともあって、どうしても画質面では劣る。これはスマートフォンのハイエンド機とミドルレンジ機の一般的な違いと思った方がいいだろう。Xperia 1や5と発色やホワイトバランスに違いがあるのも気になる点だ。
よって、スペックではなかなか分からない写りの差というのは確実にあって、カメラ機能を重視するなら価格差はあってもXperia 5を選ぶべき、って結論でよいんじゃないかな。Xperia 5はスリムで持ちやすいことだし。
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