国立感染症研究所(感染研)は、新型コロナウイルスの遺伝子情報をもとにした、国内の感染の新たな分析結果を公表した。3月以降の流行が収束しつつあった時期も、気付かれないまま感染が伝播(でんぱ)し、6月下旬以降、共通の遺伝子の特徴を持つウイルスが全国に広がった可能性があるとしている。
感染研は7月16日までに、国内で感染が確認された人など計約3700人分の検体を収集。新型コロナウイルスは人への感染を通じて遺伝子が少しずつ変異するため、別々の感染者から得られたウイルスがどのくらい似ているかをゲノム(全遺伝情報)を比較して調べた。
5日に公表した分析によると、3月以降の流行につながったとされる「欧州系統」のウイルスと比べ、推定3カ月分、遺伝子が変異したウイルスが6月中旬に見つかった。その後、同じ特徴のウイルスが、全国の計数百人分の検体から見つかった。
これまで得られた検体からは、この特徴を持つウイルスと欧州系統の間をつなぐようなウイルスは確認されていない。感染研は、無症状などの人が感染に気づかないまま、感染を静かにつないでいた可能性があると指摘。経済活動の再開に伴い、流行が収束しきらなかった感染者群が起点となって6月下旬以降、東京だけでは収まらず「全国拡散へ発展してしまった可能性が推察された」と分析している。
7月以降、全国で感染者が急増…
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