大阪府、6日から休業要請 ミナミで対策呼びかけ

新型コロナ
関西
大阪
社会・くらし
2020/8/5 19:25
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大阪・ミナミの一部エリアの新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大阪府は6日午前0時から飲食店などに営業時間の短縮や休業を要請する。5日には大阪府・市の職員らがミナミで巡回し、感染防止対策を徹底するよう呼びかけた。

大阪・ミナミで飲食店など巡回し感染防止対策を呼びかける大阪府の職員ら(5日、大阪市中央区)

大阪府は5日、過去3番目の多さとなる196人の新規感染を確認したと発表した。関西の新規感染者は大阪のほか兵庫県が52人、滋賀県が29人、京都府で27人、奈良県で9人、和歌山県で3人だった。

大阪府の要請の対象エリアは東西が堺筋と御堂筋、南北が千日前通と長堀通に囲まれた地域。業種はバーやキャバクラ、居酒屋、カラオケ店などで、期間は6~20日。感染防止対策をとっている店には午後8時までの営業時間の短縮を求め、対策をしていない店には全面的な休業を求める。

ミナミでの巡回には大阪府・市や大阪府警、地元の飲食店組合などから約30人が参加し、チラシの配布などを行った。府の「感染防止宣言ステッカー」が貼られていない居酒屋やホストクラブなどを訪れ、感染防止対策の徹底を呼びかけた。

すし店を営む大西一義さん(62)は席の間隔を空けるなどの感染防止策をとり、5日に府のステッカーを取得したが、予約の入っていた数日間を除いて休業する。普段は午後5~10時で営業しており「8時までの営業ではもうけが出ない」と嘆く。周囲でも休業する飲食店は多いという。

大阪府・市によると、6月1日から7月28日までにミナミで働いている人や滞在した人で感染が279人確認されており、キタ(81人)の3倍以上だった。地域別では、東心斎橋が最多で74人、心斎橋筋が33人、宗右衛門町が21人だった。

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