国際ロマンス詐欺、被害金引き出して逮捕…「土木業のドイツ人」名乗る人物に送金分

 海外の資産家などを装い、SNS上で親密になった女性をだます「国際ロマンス詐欺」の被害金を引き出したとして、警視庁調布署は6日、長野県茅野市の無職の女(38)らフィリピン国籍の2人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)容疑で逮捕した。被害者の女性は総額約6000万円をだまし取られたという。

 発表によると、2人は昨年8~9月、調布市の50歳代の女性が詐取された現金と知りながら、長野県の銀行などで計約1124万円を引き出した疑い。女は容疑を認めている。

 女性は米国に住んでいた2017年秋、SNSで「土木業のドイツ人」を名乗る人物と知り合った。会ったことはなかったが、帰国後もやりとりを続け、結婚をほのめかされた。共同事業への出資も持ちかけられ、「40億円の報酬を受け取るには口座開設費の4000万円が必要」などと言われ、繰り返し指定の口座に送金したが、今年になって連絡が取れなくなった。

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