がん治療について Cancer treatment
当院では、以下の治療法を採用しております。
免疫療法
陽子線治療
ホウ素中性子補足療法(BNCT)
がん医療の最前線 Cancer therapy
免疫療法について Immunotherapy
免疫療法
【直通電話:03-3516-7165】
【身体にやさしいがん治療】に免疫療法
特許技術の裏付けられたNK細胞培養技術と細胞ワクチン技術に支えられた体にやさしいがん治療
【免疫療法】
がんをコントロールするには、がんに対する免疫力を上げ、免疫抑制を下げることが重要です。
当院の免疫療法では、免疫細胞療法により免疫力を上げ、低用量化学療法により免疫抑制を下げ、さらに、ハイパーサーミア(温熱療法)により免疫細胞療法や低用量化学療法の効果を増強する治療をおこなっています。免疫細胞療法はどんなステージのがんでも治療できます。特に、がんの発症・再発予防、手術や放射線治療の前後で免疫細胞療法をおこなうとより効果的です。
また、NK細胞療法は、がんやがんの治療によって弱った免疫力を強化することにより、がん細胞を傷害するだけでなく、ウイルスに感染して発症したり、重症化しにくくなることも期待されます。
どの治療をどのように組み合わせるのが最適か、患者様お一人お一人で違ってきますから、是非一度外来にてご相談ください。
陽子線治療 Proton therapy
陽子線治療とは水素の原子核である陽子を光速近くまで加速し、がん組織に衝突させることによりがん細胞を消滅させる新しい放射線治療です。陽子線治療と従来の放射線治療との最も大きな違いは体内での放射線の分布の違いです。従来の放射線治療では体表面近くで線量が最大になり、徐々に線量が減少するのに対し、陽子線は止まる直前に高い線量を体内に落とす特徴があるため、“がん”により多い放射線を与えることができ、より高い効果と同時に正常組織に対する障害を減らすことが可能となります。またがん細胞に対する効果も従来の放射線治療と作用機序が異なり、より高いと期待されています。
現在、陽子線治療に向いていると考えられるがんは、頭頚部(鼻腔や副鼻腔、唾液腺・頭蓋底など)、肺、肝臓、前立腺、膀胱などの原発性がんに加え、直腸がん術後の骨盤内再発や単発性の転移性腫瘍(肝転移、肺転移)などがあります。
※実際に治療を受けるためには部位の他に、がんの大きさや進行期、全身の状態ななどが制限されます。
詳しくは、南東北がん陽子線治療センターオフィシャルサイト内「南東北がん陽子線治療センターで治療できるがん」をご覧下さい。
ホウ素中性子捕捉療法 BNCT
BNCTとは、Boron Neutron Capture Therapyの略で、ホウ素中性子捕捉療法と訳されます。
中性子とホウ素との反応を利用して、正常細胞にあまり損傷を与えず、ホウ素薬剤を選択的に取り込みやすいがん細胞のみを死滅させる治療法です。
現在は臨床研究の段階です。
がん細胞と正常細胞が混在している悪性度の高い脳腫瘍をはじめとする難治性のがんに特に効果的と考えられています。
従来のBNCTは中性子を取り出すのに実験用原子炉を使って行われていましたが、当センターのBNCTは原子炉ではなく、加速器(サイクロトロン)で中性子を生成するため、病院内に設置することができるようになりました。
このため、今後BNCT普及の第一歩となることが大いに期待されています。