会話

ところで、ちょっとだけぼくの視点で説明しますと、いまから2週間ほどまえ、被害者の方からはじめて聞き取り調査をしたとき、彼女はすでにネットでの告発を半ば決めていました。けれども半ば迷ってもいました。
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弊社には2つの選択肢がありました。1.告発公開と連動して契約解除すること。告発文があれば対外的な説明は簡単になるし、ゲンロンが批判されることもありません。あるいは 2.告発公開を止めてもらい内内で処理すること。そうなれば、黒瀬くんの主任講師解任はやむなしでも、彼の将来までは潰れない。
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けれども弊社は第3の選択肢をとりました。3.告発文公開は完全に被害女性の判断にまかせ、文面や時期にも介入しない。ゲンロンはそれとは別に調査し必要ならば契約解除をする。というものです。これは対外的な説明がむずかしく、逆にゲンロンへの批判がくることが予想されましたが、(→)
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被害女性の自由やプライバシーを守り、また新芸術校の運営主体として責任をとるためにはそれしかないと判断しました。それゆえ、当初ゲンロンの決定は説明不足で、人々を戸惑わせるものだったと思います。でもそれしかなかったのです。ハラスメントは許してはならない、けれどもその内実を(→)
午前4:49 · 2020年8月3日Twitter Web App
返信先: さん
被害者の同意なく公開はできないし、ましていわんや告発文公開を弊社が主導することなどできない。それこそ二次加害です。だから、誤解を受けようとも、黙って正義を貫くしかない。まえにも書きましたが、ハラスメント問題の難しさはここらあたりにあるのだなと、今回半当事者になって実感しました。
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加害者は、事態を誤魔化すためにさまざまなことをいいます。「名誉毀損」や「プライバシーの侵害」といった言葉で真実の公開を阻もうとし(実際に彼はゲンロンの調査への協力を拒否しました)、「あくまでも個人の問題」「これを機会に自分を潰す勢力がある」などという言葉で味方を増やそうとします。
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結果的に告発文が公開されましたが、されなかった可能性もあります(ぼくも直前まで知りませんでした)。そうなったら、いまも多くの人が経緯に不審を抱いていたでしょうし、ゲンロンは感情的に批判され続けていたでしょう。訴訟の噂もありました。そういう意味では弊社にもリスクがある決断でした。
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ネット告発をどう考えるか。むずかしい問題です。ご存知のように、ぼくは一般的には安易なネット告発に批判的です。けれども今回の経験を経て、「ネット告発でしかできないこと」は確かにあるのだとも思いました。ハラスメントの加害性はディテールにしか宿りません。それはくだらないといえば(→)
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くだらない。けれどそのくだらないディテールをきちんと伝えないと、「結局きみも好きだったんでしょう」的な粗雑さを突破できないのです。そしていまそのようなディテールを書けるメディアはネットしかない。さまざまなことを考えました。
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この2週間、ネット、正義、ハラスメントといった問題について、長い時間考えました。齢49にもなって恥ずかしいことですが、発見や反省がたくさんありました。これを期にゲンロン周りの風通しをいっそうよくしていくことが、ぼくが今後やるべきことかと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
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